インフィニット・ファンタジアライフ

桜華 剛爛

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47:洞窟の次の日?ちょこっと探索

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 だが、結局、纏まらないのでとりあえずこのまま一夜をこの洞窟内ですごすことにした。実際今が何時なのかも解らないが、この洞窟なら安全だと考えこのまま休む事にしたのだった。

-☆-☆-

 翌朝・・・いや、朝というより、もう既に昼過ぎくらいにヒビキは目を覚ました。

「う~ん、アクアもう少し寝かせてくれ。俺は昨日大変だったんだから・・・・あれ」
 一瞬ヒビキは、いつもの様にアクアに起されたかと勘違いしていて、良く思い出しここにアクアがいない事に気が付いた。

 しかし、確かに誰かが俺のお腹に乗っかったような気がしたんだけど?

 そう思いながらヒビキが自分のお腹に視線をやると、昨日見つけた亀がいた・・・しかも、一生懸命お腹をペシペシ叩いていた。

「お前、なんなの昨日から、ただの亀じゃないみたいだけど・・・まあ、いっか、それよりも、外を見て来ようかな」
 そう思い亀を、お腹の上から昨日掘り出していたベストの包んだ卵の上に下ろし、昨日見つけたキノコを1本あげたら大人しく食べていた。

 それで昨日確認した洞窟の外に出て、まず最初に驚いたのは昨日はあんだけ真っ黒だったのに、今現在は例の黒い霧がまったくないどこか、洞窟の周りには緑がいっぱいで木々も青々と葉を茂らせていた。
「はい?昨日のあの状態は・・・なんだったんだ?それよりもこの景色は?」

 ヒビキは不思議に思いながら、洞窟の周りを歩いてみると、何故かそこには浄化した覚えのない水晶がその場所にあった。それは確かに、いつも石碑を浄化した後に出来る、水晶と同じ物がそこにあった。

「なんで、ここに水晶があるんだ?しかもこいつのおかげで、周囲の緑が蘇えってるぽいなぁ、でもなんで?」

 不思議に思いながら、もう一度洞窟内に戻ると、何となくだが解ったような気がする。

 それはその水晶があった場所から、洞窟に入口付近まで戻ると、ちょうど洞窟内にあった石碑、もう浄化したので水晶がある場所と大体同じような位置にある事が解った。
「もしかして、中の奴と外の奴が繋がってるとかかな?それだったら・・・あっ、良く考えたら、昨日は洞窟の外は、黒い霧の量がすごい状態だったように思えたけど、中は別に瘴気がなかったな。それに浄化した後は洞窟内の中も水晶みたいになったけどそれが関係してるのかな?」

 ヒビキは最初は洞窟内のと外の水晶が繋がっていると思っていたが、実はそうではなかったのである。

 ここにある洞窟はこの森の入口に近い場所にあり、実はかなり重要な役割を果たしていた場所であった。それはこの森から邪気を振り払う結界の役割があったのだ。だがこの森の周囲で戦争があった際に、この場所を最初に封印されて、瘴気を吐き出す石碑を設置されたようである。

 その為にこの森の結界は全て壊されてしまっていたのである。

 まあ、実際ヒビキはそんな事とは知らないし、まさかそこにあった卵も重要なモノとも思っていなかったのである。それを知らずに瘴気を吐き出す石碑と実はその増幅装置の役割をしていた石碑を浄化していたのであった。

 今回のこの行為により、この森に漂っていた瘴気は半減しているとは、この時は誰も気が付かなかったのであった。

 まあ事実そんな事とは知らずヒビキは、洞窟内に戻り昨日見つけた奥にあるキノコを数本取って戻ってきた。とりあえず10本程持ってきたので、昨日と同じ様にもう1度亀に分け与えると、ムシャムシャとあっというまに4本食べてしまった。

 そこ光景を見ていたが、昨日食べて問題がなかったので、恐らく大丈夫だろうと思った。別に亀を実験台にした訳ではない。
 何せこの亀が美味そうに食べるので、少し自分の食べてみようかなと思ったのである。

 それで火を通したいとは思ったが、そんな便利なモノは無いので、覚悟を決めて生で食べる事にした。すると、意外に美味かったが、流石に1本目でギブアップした。

 何せ食べ難かったのであった。早い話・・・このキノコは噛み切れないのであった。

 意外にこの亀は顎と歯が丈夫のようである。こればっかりは自分でも無理と判断した。
「チクショー、美味いの噛み切るのに苦労するなんて・・・そんなの思ってもいなかった。こいつなんて丈夫な顎と歯をしてんだ。このキノコ1本食べるだけで顎が疲れた。やっぱり火を通した方がいいような気がする・・・もう、ご馳走様です。ごめんなさい!」

 この時点で流石に困ったのであった。このままここにいたら、いいとこ1週間・・・いや、3日も俺が持たないような気がするのであった。
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