インフィニット・ファンタジアライフ

桜華 剛爛

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55:水路を発見と増えていく動物達?

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 それでマナがシーちゃんとフェルくんに、俺と同じ様にテレパシーなのか念話なのかは、解らないが村の場所に行くように指示を出してくれたのであった。

-☆-☆-

 それである程度川沿いを進んでいくと、マナの言っていた水路を見つけた。ただ、その水路の入口で何故かせき止められていた。
 しかし作りが雑なので水は流れ出ていた。それによく見るとその水路には魚がかなりの数が泳いでいたのである。

「あれ、この辺の水って毒が混ざってたんじゃ?・・・あっ、でも確か洞窟の水はそこまで汚れてなかったし、湖の水も綺麗だったよな」
 確かに湖の水は綺麗で、魚らしき生き物は泳いでいた。それに、もしこの場所をわざとせき止めているのなら、もしかしたら、毒の水を侵入させないためのモノかもしれないのであった。

「でも、この森で生息できる奴って・・・魔物ぐらいだよな?それに森の生き物達も正常じゃいられないはずだし・・・これは、いったい誰が造ったんだ?」
 ヒビキは言葉に出し考えたが、この森の中では、正常な生き物はいないと思っていた。

 それはというと、確かに水路の場所とその周りは瘴気らしい黒い霧は殆ど漂ってない。それに水も比較的綺麗である。まあ、実際川の水がどこまで瘴気に犯されてたかは、今となっては解らない。

 それにその水路の横を通っておる獣道と、一応土で舗装された幅の広い道があるが、その先に続く両方の道と周囲に囲まれた森の中は、瘴気である黒い霧が漂っている。
 それに森の中は、今迄と同じ感じで少し不気味な状態であり、森の奥の方は俺の目では完全に真っ黒で暗いのであった。

 あと、恐らく俺以外の動物達は、瘴気などは解らず普通に見えているだろうが、小さい動物達は若干震えて俺の服の中に入り込んでいる。

 まあ、小さい動物はリスや鼠みたい奴ばかりである。それにそいつらより少し大きい猪(ウリ坊)みたいなのとか、まあ、実際のモノとは比較にならない程小さいのであるが、それに子犬や子猫みたいなのがいる。
 それらの少し大きい動物達はフェルくんやシーちゃんの背中にしがみ付いている。まあ、何故か一匹黒い少し変わった子猫は、俺の頭に乗っかっているのである。それら以外の動物達は俺達の側にいつか、大型で頼りになりそうな動物の側にいる。

 それとシーちゃんの背中には、亀吉を含め水の中でも平気な中型の動物が乗っかっているが、そいつらは別に平気な様である。それにそのほかで瘴気がある程度平気な動物達も周囲にいる。それらは猿に似たのや、熊、または、フェルくんの同族で普通の狼もいる。それにここに来るまでの間に鳥等も増えているのであった。

 それに実際、最初はそんなに数がいなかったのあるが、この水路の入口を見つけるまでの間に、瘴気を出す石碑を浄化しつつ、瘴気に蝕まれていた動物も浄化して解放すると、何故か俺達について来て数がどんどん増えてしまっていたのであった。

 それで、移動する数は多いが、それでも最終的に俺達は獣道を進もうと考えている。それは何故かと言うと、俺の感覚では獣道の方は比較的瘴気が少ないように思えたのである。それに動物達も広い道は嫌みたいでそこには近付きもしなかったのであった。

 まあ、俺達が進む道は見る限り問題ないのでいいのだけど、シーちゃんが進む為には、この水路の入口を通れるようにしないと、先に進む事が出来ないので勧めるようにしよう。
 普通なら周り込めばいいと考えるだろうが、水路の最初の部分は完全に閉鎖された状態であり、まあ、ある程度進んだところからその水路には入れるが、問題はそこまでに行くまでは瘴気が漂う道を歩いていかないといけないのであった。

 そうなるとシーちゃんは歩くのが苦手なので、その場所に行くまでかなり時間が掛かってしまうと思い。せき止めているモノを退かす事にした。

 まあ、事実はっきり言ってそのせき止めているモノは邪魔なので、さっさと破壊する事にした。
「これは、邪魔だよね。それにあきらかにゴミだよな?・・・まあ、もしも必要ならまた作ればいいし、現状は邪魔だから壊そうか」

 これに関してはシーちゃん及びファルくん、それに他の動物達も亀吉も同意してくれて、最初に邪魔になるモノを俺を含めて他の動物達と共に退かして行き、最後に雑に組んでいた木の枝を取り除いた。

「これってやっぱり、ある程度知能のある奴が造ってるな?でも、俺が思ってる生き物と違うと思うだって雑すぎる」
 最終的に骨組みになっていたのは、大雑把と言っても良く野生動物かなんかが入り組ませて造った様な感じだったし、破壊しようと考えのだって、あきらかに人の手と言うより、その骨組みの回りに、強引にゴミを集めて造ったようなものであったのである。

 ちなみにそのゴミとは、枯れはや、木の実か何かの皮や殻、それに何かの骨みたいなのや、鳥の羽根や毛が殆どであった。一応ただ破壊するではなく、すべて穴を掘りその中に埋めたのである。

 やはりそのまま川に流すのは、気が引けたしどうせなら綺麗な方のままがいいと思ったからである。まあ、穴掘りも、埋めるのも動物達がしてくれた事である・・・・。

 俺もちゃんと手伝って穴は埋めたけど、確かに掘る作業はみんなに任せた。それに運搬も殆ど動物達はしてくれた。実際俺がした事は、最初の部分と最後の部分を退かしただけだった。
 だって、みんなが率先してやってくれたので、しょうがなかったのであった。

 それで、その水路はシーちゃんが通れるようにして、その水路に沿って俺達は獣道と少し森の中に進んで行ったのであった。
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