インフィニット・ファンタジアライフ

桜華 剛爛

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56:村に向けてひたすら進んで?

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 それで、その水路はシーちゃんが通れるようにして、その水路に沿って俺達は獣道と少し森の中に進んで行ったのであった。

-☆-☆-

 俺達はとりあえず水路より少し離れた獣道を進んで言っている。シーちゃんと後、水に強い動物達は水路を通って進んでいる。

 まあ、水路は今のところ地中に中なので俺達も確認出来ない。ただもう少し進んだところからは、確認出来ると思っている。

 それで俺とフェルくん、それと数匹の動物は俺達と共に進んでいる。ただ、大型の動物で足が早いのが数匹先行してくれてる。
「えっと、こちら側に行くと村があるのか、でも、誰も住んでないんだよな・・・」
『ガウッ、ガウガウ、ガガウッ・・・』(はい、こちらに進むと、村があるますよ・・・)
 ううん、なんとなく言ってる事は解るが、はっきりとわ解らないや・・・でも?何でだろう最近何となくは解るんだよな・・・。

 するとある程度進んでいくと、水路がはっきり見える様になった。
「ほへぇぇ、あの水路って、石造りなんだ・・・って事は、ホントに村があるんだ」
 まあ、疑っていた訳ではないが、もう少し自然に近い水路かと思ったけど、これってそこそこ文明のある村みたいだな。あれ?それよりまだシーちゃん達の姿が・・・。

「フェルくん、シーちゃんがまだ現れないけど・・・大丈夫かな?」
『ガル?ガルガル』
 フェルくんが鳴き声とと共に首を、水路の方に向けると・・・シーちゃんが首をあげてこちらに頭を向けてきた。
『クルッ、クッ・・・ヒビキ、ここだよ!』
 !?・・・あれ、今間違いなく、シーちゃんが俺の名を呼んだよな?

 確かに今、シーちゃんがヒビキの名を呼んだと思ったが、言葉を発した後、すぐに首を引っ込めてしまった。

 俺がその事を気にしていると、フェルくんが止まったままだった俺の背中を押し先に進むように急かしたのである。
「あっ・・うん、解ったよフェルくん。先を進もう」

 先程のシーちゃんの言葉が何となく解った事は、後回しにして、とりあえず村へと進む事にした。

 もちろん進む間に、先行していた動物達が、瘴気を出す石碑を見つけてくれて、その場所を教えてくれるのでそれもちゃんと浄化しながら進んでいったのであった。

「しかし、結構遠いいな。まあ、まだ明るいからいいけど、流石にみんなお腹が減ったんじゃないかな?そろそろ村を見つけないと、このままじゃ食事も取れないでこの辺で野宿になっちゃうな・・・」
『ガル、ガウッ、ガウガウ」(ヒビキ様、大丈夫、もう少しでつきますよ)
 なるほど、なるほどもう少し行ったら付くのか・・・・。

「うん、解ったよ。フェルくん、お腹が減ってるのは俺だけじゃないし、もう少しがんばるよ」
 何となくフェルくんが言いたい事は、なんとなく解ったので返事をしておいた。

 それからある程度進んでいくと、とりあえずマナの情報にあった村に、もう少しで着きそうなのだが、どうも村のある場所で嫌な予感がするのであった。

 それでさらに進んでいくと、水路の方でシーちゃんが止まったので、どうしたのだろうかと様子を見ていると、どうやらこちらの獣道からは確認が出来ない、何かを発見したようなのである。
「フェルくんどうしたんだろうね。シーちゃんは?何かを見つけたのかな・・・」
『・・・・グルルルルッ』
 すると何かを発見したようで、フェルくんが静にウネル声をあげていた。そこでいったい何に対してうねり声をあげているのかと思って、そのフェルくんとシーちゃんの視線の先にをヒビキもフェルくんの身体の影から覗いてみた。

 するとその先は水路の先でちょうど水辺に下りれるようになった広い場所で、そこには怪しい人影を数体確認したのであった。それにその場所はちょうど瘴気が少なく、その人影らしきモノが良く見えるのであった。

 それでそいつを良く確認してみると、そいつの頭には角らしいモノがあり、肌色が緑の魔物が水辺の広い場所で魚を捕まえていたのである。
 そいつは以前見た事のある奴とは、あきらかに違いちゃんとした子鬼のようで、姿は醜くギャアギャアお互い喚いていたのである。しかも取った魚を生のままバリバリと食べていた。

「あれって、魔物だよね。しかし、何でこんなとこに?しかもあそこは瘴気が殆ど無いのに、良く解らん?でも、あいつらを倒さないとシーちゃん達が前に進めないね」
『ガウッ、ガウガウ、ガガゥ・・・』(そうですね、倒すのは簡単なんですが、他にいるかも・・・)
 フェルくんもすぐには飛びださず周りを警戒しているようだ。それにシーちゃんも先程よりも少し離れ、緑の小鬼の視界に入らないところまで来ているようだ。

 しかし、参ったこのままじゃ、先に進めそうにない。確かに倒すのは簡単だけど、他に仲間を呼ばれたらめんどくさいし、動物達が危険にあってしまう。
 ただ、その考えは実際甘かった。俺達が警戒をしている中で、中型ぐらいの動物達と大型の動物達が手分けして動き回っていた事をこの後、ヒビキ達は知ることになったのだあった。
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