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61:石碑と瘴気とゴブリン?
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それに必死に戦っている動物達をよく見ると、軽いとはいえ数匹の動物達が怪我をしているのが見えたのであった。
-☆-☆-
そして、俺が亀吉に連れて来られた場所では、今だ戦闘が続きフェルくんが先頭に立って、残りのゴブリン達を排除していた。
それに見える範囲で、違う種類のゴブリンが数体いる事が解った。それにフェルくんが次々と倒していっているのに、その都度ゴブリンが現れたいた。
それでその中で1体だけは、石で出来た椅子のうえにふんぞり返って座っている。だが、あきらかに他にいるゴブリンと姿と大きさが違っていたので、すぐにこのゴブリン達のボスである事は解った。
ただ大きさとしては、小鬼タイプのゴブリンが100cm前後の子供くらいの身長だとすると、そのゴブリン約倍ぐらいで200cmぐらいで、ちょうど成人男性といえるような体格でも有った。
それにそいつの左右に、ボロボロの杖を持ったゴブリン2体と、その前には大きな盾を持ったゴブリン1体、そしてボロボロではあるが全身鎧を着たゴブリン2体の計5体が、その1体を護るように陣取っていたのである。
それによく見ると、その一番大きなゴブリンの後ろに、今迄見た中で一際大きい瘴気を出す石碑が建っている事に気が付いた。
「・・・おいおい、なんだよ。あの大きさ?今迄で一番大きいんじゃないかあの禍々しい石碑は。それに、ここに来て気が付いたけど、黒い霧が・・・少なくなってる?てっ言うより、何だよあれは?・・・それにあのデカ物の1体は、あれはあきらかにゴブリンと別モノじゃないか、いや、同じ様な個体なんだろうが、違う別モノだよな」
誰に聞くでもなく、声を出し尋ねてみたが・・・まあ、当たり前だが誰も答えてくれず、唯一近くに居た亀吉が、こちらに視線を向けて語り掛けて・・・いや、鳴き掛けてきた。
『グルゥ、グウガッ、グウグウ!』(ヒビキよ、ここからあの石碑を浄化してくれ、あやつがここをこんなにした元凶じゃ!)
う~ん、亀吉が言わんとする事はよく解らないけど、どうやらあの石碑が問題のような感じだな。
それによく見ると、あの石碑から出て来てる黒い霧の瘴気が、石碑の裏のある場所に吸い込まれるようにして、一箇所に集まって、その場所から新たなゴブリンが、誕生しているところを見てしまった。
・・・どっ、どう言う事だ?今迄に無かった現象だぞ!
そう今迄なら黒い霧である瘴気を、周囲に撒き散らすだけだったのに、現状は石碑の周りに漂っている黒い霧の瘴気が、徐々に薄くなってきている様に見えた。
だが、その黒い霧を出す石碑の裏側から新たなゴブリンがはいだして、その場所から出てきているのであった。
「・・・まっ、マジか?この黒い霧って魔物も生み出すのか、て言うよりここの石碑が特別なのか・・・なら、さっさといつもの様に浄化しないと、みんなが危ないぞ」
まあ、幸い新たに出てくるゴブリンは、武器らしい物を持っていないし、防具も装備してないので簡単に倒せている。ただ、こうもひっきり無しにゴブリンが現れては、体力的にみんなが持たないような気がする。既に何体かの動物達は、やられる前に後退している。
現状まともに戦っているのは、大型の動物とフェルくんと亀吉である。シーちゃんはいつの間には、水路か出てきて戦闘に参加しているが、少し劣勢気味になって来ている。
「このままじゃ、みんなの体力が持たない。さっさとあいつを浄化しないと・・・」
そう思い響は、少し離れたこの場所より、いつもの様に遠隔で石碑の浄化に挑んだ。
だが、やはり石碑は巨大すぎるのと、出てくる瘴気の量が異様に多い為に、その場所にたどり着く前に威力が弱まっているので、石碑を浄化出来ないのであった。
「ん~、こりゃあかんわ。直接じゃないと、あくまで牽制でしかないや。まあ、ゴブリンは新たに出現してないけど・・・えええい、ままよ!」
今みんなが戦闘しているので、図体のデカイその1体のゴブリンと、その周囲にいる5体も俺のしようとしている事には気が付いてない様子である。
何せ殆どのゴブリンとそいつらはフェルくん達との戦闘と、亀吉とシーちゃんの援護で、今だ石碑が狙われている事に気が付いてない様子である。
ただ先程の遠くからの浄化の効果も、少しだけではあるが変化があった。それは周囲に漂っていた黒い霧である瘴気を浄化してなくしていたからであった。
その為、かなり短時間で新たなゴブリンが誕生していたが、現在は1体現れるのに時間が掛かりこちらが側が優勢になり始めていたのである。
しかし、それでも石碑に近付く事は困難んであった。ただ、こちらにとってもいい事はあるそれは、着実的に周囲にいたゴブリンの数は、徐々にではあるが少なくたっているという事である。
まあ、それでも全ての瘴気を、俺がかき消せている訳ではないので、増えるスピードが遅くなっているだけで、こちらの戦力は代わっていないというより、殆どフェルくんだけが前衛で戦っていて、後衛がシーちゃんと亀吉だけになっているのであった。先程まで一緒に戦っていた大型の動物も今は後方に撤退して休憩を取っている状態であった。
なので、いずれフェルくんの体力がなくなってしまうのは、現状では時間の問題である。
それで俺は賭けにでる事にしたのである。それはみんなが闘っている間を抜けてあの石碑まで行き、一気に浄化しようと考えたのであった。
「亀吉!ここからじゃ、浄化の力の効きめが弱すぎるから、あそこまで俺が直接行くよ、援護をたのむ!」
『グッ!グルガウクルクル・・・」(まて!ヒビキそれではおぬしが・・・)
亀吉が何故か驚いたように鳴き声をあげたが、その声を聞く前に響駆け出したのであった。
-☆-☆-
そして、俺が亀吉に連れて来られた場所では、今だ戦闘が続きフェルくんが先頭に立って、残りのゴブリン達を排除していた。
それに見える範囲で、違う種類のゴブリンが数体いる事が解った。それにフェルくんが次々と倒していっているのに、その都度ゴブリンが現れたいた。
それでその中で1体だけは、石で出来た椅子のうえにふんぞり返って座っている。だが、あきらかに他にいるゴブリンと姿と大きさが違っていたので、すぐにこのゴブリン達のボスである事は解った。
ただ大きさとしては、小鬼タイプのゴブリンが100cm前後の子供くらいの身長だとすると、そのゴブリン約倍ぐらいで200cmぐらいで、ちょうど成人男性といえるような体格でも有った。
それにそいつの左右に、ボロボロの杖を持ったゴブリン2体と、その前には大きな盾を持ったゴブリン1体、そしてボロボロではあるが全身鎧を着たゴブリン2体の計5体が、その1体を護るように陣取っていたのである。
それによく見ると、その一番大きなゴブリンの後ろに、今迄見た中で一際大きい瘴気を出す石碑が建っている事に気が付いた。
「・・・おいおい、なんだよ。あの大きさ?今迄で一番大きいんじゃないかあの禍々しい石碑は。それに、ここに来て気が付いたけど、黒い霧が・・・少なくなってる?てっ言うより、何だよあれは?・・・それにあのデカ物の1体は、あれはあきらかにゴブリンと別モノじゃないか、いや、同じ様な個体なんだろうが、違う別モノだよな」
誰に聞くでもなく、声を出し尋ねてみたが・・・まあ、当たり前だが誰も答えてくれず、唯一近くに居た亀吉が、こちらに視線を向けて語り掛けて・・・いや、鳴き掛けてきた。
『グルゥ、グウガッ、グウグウ!』(ヒビキよ、ここからあの石碑を浄化してくれ、あやつがここをこんなにした元凶じゃ!)
う~ん、亀吉が言わんとする事はよく解らないけど、どうやらあの石碑が問題のような感じだな。
それによく見ると、あの石碑から出て来てる黒い霧の瘴気が、石碑の裏のある場所に吸い込まれるようにして、一箇所に集まって、その場所から新たなゴブリンが、誕生しているところを見てしまった。
・・・どっ、どう言う事だ?今迄に無かった現象だぞ!
そう今迄なら黒い霧である瘴気を、周囲に撒き散らすだけだったのに、現状は石碑の周りに漂っている黒い霧の瘴気が、徐々に薄くなってきている様に見えた。
だが、その黒い霧を出す石碑の裏側から新たなゴブリンがはいだして、その場所から出てきているのであった。
「・・・まっ、マジか?この黒い霧って魔物も生み出すのか、て言うよりここの石碑が特別なのか・・・なら、さっさといつもの様に浄化しないと、みんなが危ないぞ」
まあ、幸い新たに出てくるゴブリンは、武器らしい物を持っていないし、防具も装備してないので簡単に倒せている。ただ、こうもひっきり無しにゴブリンが現れては、体力的にみんなが持たないような気がする。既に何体かの動物達は、やられる前に後退している。
現状まともに戦っているのは、大型の動物とフェルくんと亀吉である。シーちゃんはいつの間には、水路か出てきて戦闘に参加しているが、少し劣勢気味になって来ている。
「このままじゃ、みんなの体力が持たない。さっさとあいつを浄化しないと・・・」
そう思い響は、少し離れたこの場所より、いつもの様に遠隔で石碑の浄化に挑んだ。
だが、やはり石碑は巨大すぎるのと、出てくる瘴気の量が異様に多い為に、その場所にたどり着く前に威力が弱まっているので、石碑を浄化出来ないのであった。
「ん~、こりゃあかんわ。直接じゃないと、あくまで牽制でしかないや。まあ、ゴブリンは新たに出現してないけど・・・えええい、ままよ!」
今みんなが戦闘しているので、図体のデカイその1体のゴブリンと、その周囲にいる5体も俺のしようとしている事には気が付いてない様子である。
何せ殆どのゴブリンとそいつらはフェルくん達との戦闘と、亀吉とシーちゃんの援護で、今だ石碑が狙われている事に気が付いてない様子である。
ただ先程の遠くからの浄化の効果も、少しだけではあるが変化があった。それは周囲に漂っていた黒い霧である瘴気を浄化してなくしていたからであった。
その為、かなり短時間で新たなゴブリンが誕生していたが、現在は1体現れるのに時間が掛かりこちらが側が優勢になり始めていたのである。
しかし、それでも石碑に近付く事は困難んであった。ただ、こちらにとってもいい事はあるそれは、着実的に周囲にいたゴブリンの数は、徐々にではあるが少なくたっているという事である。
まあ、それでも全ての瘴気を、俺がかき消せている訳ではないので、増えるスピードが遅くなっているだけで、こちらの戦力は代わっていないというより、殆どフェルくんだけが前衛で戦っていて、後衛がシーちゃんと亀吉だけになっているのであった。先程まで一緒に戦っていた大型の動物も今は後方に撤退して休憩を取っている状態であった。
なので、いずれフェルくんの体力がなくなってしまうのは、現状では時間の問題である。
それで俺は賭けにでる事にしたのである。それはみんなが闘っている間を抜けてあの石碑まで行き、一気に浄化しようと考えたのであった。
「亀吉!ここからじゃ、浄化の力の効きめが弱すぎるから、あそこまで俺が直接行くよ、援護をたのむ!」
『グッ!グルガウクルクル・・・」(まて!ヒビキそれではおぬしが・・・)
亀吉が何故か驚いたように鳴き声をあげたが、その声を聞く前に響駆け出したのであった。
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