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65:慌てるマナと心配事?
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実の事をいうとあれから既に3日程経っていたのである。マナ自身も昨日やっとの思いにで響の様子を見て驚いたのだった。
-☆-☆-
それでマナ自身は、少し前に情報収集をして事情を知っていたのだ。最初の方は瘴気が濃く村の内部の情報は・・・殆ど解らなかったのだが、次第に瘴気が薄まり中の様子が微かに解る様になっていた。
その微かに解る範囲で、村内部で行なわれていた戦闘を知り少し驚いたのだが、そこは慌てずに様子を見続けていた。
『どっ、どうしてヒビキが倒れてるの?まさか、負傷したの?《オロオロ、オロオロ・・・》』
表情には出さないようにしていたのだが、心の中ではそれどころではなかったのだ。出来るだけその事をアクアに気付かれない様にしていたのある。
しかし響の様子を、詳しく近くにあった木々から覗き込み・・・実はそうでは無いと気付き、周囲の様子も確認して納得していたのだ。
『・・・いえ、あの子達の様子からして、そう言う訳じゃないみたいだけど、どうしてヒビキは?それにこれは・・・』
ただし不思議な事に村の内部の瘴気が薄れていくのを感じ、さらに響が村のある場所、そう響が浄化した聖碑の側の茂みに倒れている事を知り・・・実はアクアの見ていないところで非常に慌てていたのだが、その事も直ぐに周囲にいる水竜のシルエラことシーちゃんと、聖狼フェンリルのフェルくんが慌てる事無く他の作業をしていたのと、響の周りで安心しきった様に寝る小動物達の様子を見て安心して・・・違うと判断したのだ。
しかも何故かずっと行方不明であった土亀竜であるグランドの気配を感じたのだが、その姿が確認出来なかった。それに周囲にもそれらしき姿を確認出来ないし、唯一響のそばには小動物と亀が1匹いること以外は確認出来なかった。
ただし、何故か未だにその気配を感じていたのだ。それに何故か水竜のシルエラと、聖狼のフェンリルの聖なる力と・・・何故か本来の力を徐々に取り戻していたのにも気付いたのだった。
そんな事を知っていたのだが、その事を正直にアクアに話した場合・・・無理を押してその場所に向かうと確信していたので、その話をしていなかったのだ。事実その事をアクアに正直に話そうものなら、アクアは有無を言わずにその場に向かって行ったはずだろう。
そこはアクアの母であるマナの機転を効かせて・・・わざと伝えていないのであった。その結果アクアは・・・響が自分の事を完全に忘れて水竜のシーちゃんと聖狼のフェルくん達とブラブラと遊んでいて、この場所に戻ってこないと勘違いもしていたのであった。
・・・まあホントはそんな事をしている訳では無い事くらいは、アクアでもちゃんと解っているが、このどうしようもない感情は・・・とりあえず素直に受け止めれずヤケ食いをして気を紛らわせていたのであった。
それをマナは知らずに、響がアクアをほったらかしにしているのが原因だろうと考えており、響がちゃんと戻ってきたら、アクアにその点の事情を説明する気でいたのだ。ただ現状のヤケ食いをしているアクアの姿は、響には見せられないと思い・・・半ば呆れ気味で、アクアをなんとかなだめていたのだ。
実際この時点で、マナの心配事はこのまま響が戻るのが遅れるという結果になると、折角蓄えていたはずのアプルの実を・・・すべてアクアに食べ尽くされると言う事であった。
まあ、結局のところこのアクアにすべての実を食べつくされる事になるのだが、響がこの場に戻って来るまでの間・・・マナはアクアの為に、アプルの実を創り続けなければならなかったのであった。
-☆-☆-
それでマナ自身は、少し前に情報収集をして事情を知っていたのだ。最初の方は瘴気が濃く村の内部の情報は・・・殆ど解らなかったのだが、次第に瘴気が薄まり中の様子が微かに解る様になっていた。
その微かに解る範囲で、村内部で行なわれていた戦闘を知り少し驚いたのだが、そこは慌てずに様子を見続けていた。
『どっ、どうしてヒビキが倒れてるの?まさか、負傷したの?《オロオロ、オロオロ・・・》』
表情には出さないようにしていたのだが、心の中ではそれどころではなかったのだ。出来るだけその事をアクアに気付かれない様にしていたのある。
しかし響の様子を、詳しく近くにあった木々から覗き込み・・・実はそうでは無いと気付き、周囲の様子も確認して納得していたのだ。
『・・・いえ、あの子達の様子からして、そう言う訳じゃないみたいだけど、どうしてヒビキは?それにこれは・・・』
ただし不思議な事に村の内部の瘴気が薄れていくのを感じ、さらに響が村のある場所、そう響が浄化した聖碑の側の茂みに倒れている事を知り・・・実はアクアの見ていないところで非常に慌てていたのだが、その事も直ぐに周囲にいる水竜のシルエラことシーちゃんと、聖狼フェンリルのフェルくんが慌てる事無く他の作業をしていたのと、響の周りで安心しきった様に寝る小動物達の様子を見て安心して・・・違うと判断したのだ。
しかも何故かずっと行方不明であった土亀竜であるグランドの気配を感じたのだが、その姿が確認出来なかった。それに周囲にもそれらしき姿を確認出来ないし、唯一響のそばには小動物と亀が1匹いること以外は確認出来なかった。
ただし、何故か未だにその気配を感じていたのだ。それに何故か水竜のシルエラと、聖狼のフェンリルの聖なる力と・・・何故か本来の力を徐々に取り戻していたのにも気付いたのだった。
そんな事を知っていたのだが、その事を正直にアクアに話した場合・・・無理を押してその場所に向かうと確信していたので、その話をしていなかったのだ。事実その事をアクアに正直に話そうものなら、アクアは有無を言わずにその場に向かって行ったはずだろう。
そこはアクアの母であるマナの機転を効かせて・・・わざと伝えていないのであった。その結果アクアは・・・響が自分の事を完全に忘れて水竜のシーちゃんと聖狼のフェルくん達とブラブラと遊んでいて、この場所に戻ってこないと勘違いもしていたのであった。
・・・まあホントはそんな事をしている訳では無い事くらいは、アクアでもちゃんと解っているが、このどうしようもない感情は・・・とりあえず素直に受け止めれずヤケ食いをして気を紛らわせていたのであった。
それをマナは知らずに、響がアクアをほったらかしにしているのが原因だろうと考えており、響がちゃんと戻ってきたら、アクアにその点の事情を説明する気でいたのだ。ただ現状のヤケ食いをしているアクアの姿は、響には見せられないと思い・・・半ば呆れ気味で、アクアをなんとかなだめていたのだ。
実際この時点で、マナの心配事はこのまま響が戻るのが遅れるという結果になると、折角蓄えていたはずのアプルの実を・・・すべてアクアに食べ尽くされると言う事であった。
まあ、結局のところこのアクアにすべての実を食べつくされる事になるのだが、響がこの場に戻って来るまでの間・・・マナはアクアの為に、アプルの実を創り続けなければならなかったのであった。
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