クイーンズ・メモリー!   ☆大魔王は勇者がお気に入り☆

桜華 剛爛

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第一章:第一節

2:不思議な赤ん坊?

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 何故、大魔王と言われているエリザが、このような行動に出たかというと、実は大魔王と言われていても物語なので語り告げられるような殺戮とか、世界征服を企むという事は一切無い。

 ただ魔力に優れた一族であり、その頂点に立つ存在であった。それにたまたま魔族の王族に生まれ、その類まれない才能があり、頂点に君臨する王と言うだけであった。

 エリザ本人も大魔王など言われているが、自愛と平和を愛してるので、もし目の前い困っている魔族や人族、他種族がいたら、自分が手助けが出来るのなら助けだすという行為をやっていた。

 そして、今回起こった問題の場所にやってきたのだ。

 その場所にたどり着き、すぐさま壊された荷馬車を確認して近付いた。その状況を確認したエリザがある場所の光景を見て驚愕を覚えた。

 その場所を見据えて、一瞬信じられないものを見て、少しの間動けない状態に落ちってしまった。

 なにせその視線に写っていたのは、小さな赤ん坊2人を抱え込んで、うつぶせに倒れ気を失った少女の背中、その娘が着ている服が何かの獣に引き裂かれた跡があったのだ。
 しかし少女の背中には、服は切り裂かれているはずなのに傷跡が一切無く、1人の赤ん坊が少女の腕の横から、両手を空に上げ、何故か物凄い結界を張っていた。しかもその力は今迄に感じた事がない力であった。

 それに不思議ともう1人居た赤ん坊は、こんなとんでも無い状態なのに、すやすやと安心して寝息を立てていたのである。
 エリザは少し離れた位置からその赤ん坊の横顔を、よく覗いてみたらどうやら泣いていた・・いや涙を流していたあとが頬にあった。
 それともう1人の赤ん坊が張っている結界の周りには、なぜか魔物の魔石と素材の一部である角や牙が沢山落ちていたのだ。

「・・・・なに、この状態は?いったい何が起きてるの?」
 エリザはその様子を不思議に思って、考え込んでいた。

 だが、まだ荷馬車の周りとその子達の付近に魔物が数十匹いたので、エリザは一旦考える事をやめ急いで、自身の持つ覇気を解放して魔物を追い払う行動に出た。それと同時くらいにマリーがエリザを追ってやってきた。

 それで遠くからこちらを警戒してる魔物共のもとに、マリーは駆けて行った。

 この場、赤ん坊と少女の近くにいた魔物共は、エリザが追い払う為に放った覇気によって何故か消滅していた。それ以外の数匹の魔物は、危機感を感じてこの場より逃げ出していた。
 ある程度強い魔物は距離をとったが、逃げずにこちらを警戒して赤ん坊と少女を狙っていたが、そこにマリーが駆け寄り始末してしまっていた。

「エリザ様、流石に凄いですね。ここに来て一瞬で魔物を蹴散らすなんて」
 マリーがそう言って、残った魔物を狩って近付いてきた。

「違うのよマリー、私がここに来た時には、魔物の大半はやられて消滅していたのよ」
 エリザがそう言った事に対して、マリーが周囲を確認して『はいっ?』と思い、どう言う事だろうと驚いた顔をして、目の前に居る赤ん坊達の姿を確認した。

「えっ、エリザ様この子達はいったい・・・・!?」
「あっ、そうだった。速くこの子のこの行為を止めさせないと・・・」
 まだ、目の前で信じられない程に強い結界を張り続ける赤ん坊が、いつの間にか生命力を魔力変換して力を使い続けているのに気が付き、急いで赤ん坊を抱き上げ、無理に結界を張っている行為を止めさせようとした。

 そのエリザの行動を見たマリーが声をあげた。
「あっ!?エリザ様いけません。その子が・・・」
 エリザはマリーにそう言われて『はっ』として、赤ん坊の抱き上げた手をつい驚き離してしまった。

「「あっ!」」と二人が同時に声を上げた。
 なぜならマリーは咄嗟に出た言葉でエリザが手を話したがために、赤ん坊が大変な事になると思い、エリザの方は手を離してしまった事よりも、自分の体質に関しての事を思い出してしまったと思ったのだった。
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