クイーンズ・メモリー! ☆大魔王は勇者がお気に入り☆

第一章：第四節

13：驚きの事実？

　しかしまさか目の前にいる少年、アレスが出している覇気にとは今だ気が付いていないギガントであった。
　それにアレスが現れた途端に、周囲から感じていた気の質が、恐ろしく強く大魔王の覇気以外に、聖なる気の力も感じだし、先程感じていた気質が完全に変化したので、やばいとギガントは思いだしていたのであった。

　その頃より少し前、精霊族の女王であるフェリエルと大魔王エリザのいる草原の場所では、更なる事実を聞かされていた。
『エリザ様、先程の少年は・・・？』

「えっ、アーくん、あっ、いえ、アレスのことかしら？」

『はい、そのアレス様とあなた様とは、どう言うご関係ですか？あの少年の覇気は、完全にエリザ様、あなた様と同じ気質でしたが、まさか・・・！？』
「いやいや、あの子は、そこで花を見て感激してる子達と同じで・・・てっ、先程話したじゃないですか、後もう1人男の子も育てていると、ただあの子だけは、実を言いますと普通と違うんですよぉ。どれだけ私の覇気を浴びても気絶するどころか、慕って近付いて来てくれるのですよ。それはもう可愛くて、近頃はかっこよくもなってるんですよ。えへへへっ」
　などと普段は絶対に他人には見せない笑顔を見せていたのである。

『しかし、先程の気、いえ覇気は大魔王であるあなた様と同等でしかも、あれは勇者様やそこにおられます聖女様かも知れない娘達と、同じ聖なる気を放っているのでは無いですか？』
「へっ、勇者の気？・・・聖霊気のこと？」
　エリザはそのフェリエルの言葉を聞き、そんな馬鹿なっと思い続きを聞いた。

『はい、それは不思議と言うほかありえません。だって基本的に魔なる力である魔闘気と聖霊気、それにあなた様の覇気は絶対に混じる合う事がないはずです。それを先程のアレス様ですか？彼はそれを容易くやってのけているのですよ。はっきり言ってあれは異常ですよ。それに普通あんなに覇気をふるっていたら普通誰も近付きません・・・！？はっ、すみません。つい、興奮して、でも、あのアレス様は恐らく勇者様の力をお持ちなうえに、あなた様と同じ大魔王の力もお持ちなようです。どう言うことですか？』

　今のフェリエルの話を、呆けた状態で聞いていて質問されたので慌てて答えた。
「はっ、えっ、えぇぇぇぇっ！そんなこと・・・！？あっ、そっ、そういえばその可能性はあるかもしれません。あの子最初に会ったときあの娘達を、アーくん・・いえ、アレス自身の命を削って助けてましたから、しかもまだ赤ん坊の頃にですよ。それによくよく考えたら最近は良く覇気を放ちますけど、聖光気は今まで感じた事無いですよ？」

『えっ、それはホントですか？　・・・・えっ！？なにこの異常な気は・・・』
　そう今現在、ちょうど邪心族の戦っていたマリーとマリアの前に、アレスがたどり着き覇気を全開に解放していた状態だった。

　それも、ただの覇気だけでなく、聖なる気である聖光気も同時に放っていたのだ。まさしく奇跡とも思える偉業をなしていたのだ。

　そして、このときマリーとマリアは、アレスの隠されたホントの力を知る事になるのだった。もちろんこの場にいないエリザもそうであったのだった。