小さな怪獸

枝浬菰

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小さな怪獸

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「おい、ゲイショップ紹介してやろうか?」
「ハァハァ、お金稼げる?」

(参ったな…そういう目的ね)「稼げる」

「んじゃ取り合ってご主人様」
可愛い顔でおねだりをしてキスを求めてきた。
「んっふっんぁ」

ドキッ(ここでそのキスかよまじ最高☆)


「OKんじゃラストスパート行こうか」
激しく叩きつける静香も腰を振る

「んぁぁぁ…んんん…あぁぁぁ…」


ドックン


生徒会長との授業は終わった。
そして修行も同時に行われた。

1年が早く終わり会長は卒業
現在最強の不良は大和静香


となる。

会長が卒業後
静香が東中のトップになりこのようなあだ名がつけられた


「小さな怪獸」と呼ばれ続けた。
なぜ小さな怪獸なのか……身長が150cmしかないのに素早いパンチと身のこなしでそうあだ名がついた。


他校との喧嘩は毎日当たり前にあり殴られ痣や切り傷もあった。


「弱」
他校の生徒の胸ぐらを掴みながら言った。他にも何人か立っているが逃げ出す不良が多かった。



ある夏の暑い日  
プールでのんびりしていると

「大和静香さん」
と声をかけてきたやつがいた


静香は横を見て
「何?」と一言


「俺を弟子にしてください」
「弟子?俺はそんなのとらない」


「じゃぁ俺はあなたが嫌でも付いていきます、あのこれ連絡先です、置いておきますので連絡してください」

「話しを勝手にすすめるな…俺は連絡手段持ってないぞ」


「え…じゃ鳩にしましょ、くるぽっぽーならしますから!!」
「鳩って…いつの時代だよ」


静香は立ち上がりその男をプールの中に落とした。

「ちょっと…困りますよ、静香さん俺の従者にそんなことしてしまうと」
と男が後ろに立った。

(な…こいつ気配……)

「いつからそこに?」


「ずっといましたよ気がつかなかったんですか?」

水の中にいる男に向かって
「こいつに弟子にしてもらえばいいだろ」

「俺は主の命令と言うことを聞かせるためにいますのでそのような師弟関係にはなれないのですよ」

「そうだ!!東條は俺の従者で相方で友達なんだ!!」

「言っている意味がわかりませんよ、若」
「はぁー腹減った」と上を向く

「頼む、俺を弟子にしてください」
静香は一度俯き気合を入れ直す

目つきが変わり夏なのに寒気を感じさせ東條と若は怯む

「なんども言わせるな俺は弟子をとらない」
その時第三者の人物が現れる
「じゃぁ友達ならいいのかなぁ?」

にっこり笑顔でその場に入ってきた

「友達?ぬるいこと……を……え!?…なんでここに?」

静香は後ろに後ずさる


「覚えててくれたんだ!久しぶりだね!1年ぶりだよね?」
「その制服うちの…」

「そのリアクション面白いな、大和静香」
(なんで?なんでこいつがこいつは確かあの有名中学校に入学したはずなのに…)


「追いかけて来ちゃった、そりゃもう迫田に怒られるし、親にも凄い怒られたけど、俺は君をほったらかしたらもう会えない気がしてね」

「副会長さんじゃないですか、注意ですか?」

「注意じゃないよたまたま声が聞こえたからね」

静香は頭の中を整理出来なかった
「油目良…」
「うっそ!?名前覚えててくれたの!?忘れてるかと思ってたよ、今の話しを聞いてたら弟子は取らないけど友達はとってくれるのかな?」


「はっ!?どうしてそうなるんだよ…友達なんているわけないだろ」
「いるよ、寂しい時一緒に笑ってほしいとき、相談したい時とかたくさんあるでしょ?
だから俺が第1号の大和君の友達!あっ静香にしようか!!」

「なに勝手に話し進めて…」
良は静香に抱きついた

「もう静香は1人じゃないよ、俺もいるしそこの2人もいるし楽しい学校生活を一緒に送ろうよ…」

「ふざけるな誰がそんなこと」

振り払おうとするが背が小さいためなかなか振りほどけないそれに
「無駄だよ俺合気道とか柔道とか武道系習ってるから簡単にははがせないからね」
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