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小野寺拓巳の物語
嫌なところを聞いてくる
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浅草の街並みを巡りその後は東京タワーについた。
「またタワーですか」
「そうだよ、小野寺くんてっぺんまで競争だ!!」
の一言で俺は今東京タワーの階段を上っていた。
「はぁ……はぁ……きっつ」
日頃から運動はかかさずにしているがこれは結構キツイ。
「小野寺くん、警察といえどこれくらいのダッシュは息切らさずにやらないと」
「はぁ……はぁ……申し訳ございません」
警察といえど……俺の正体もバレてるということか
まぁ花咲さんの部下ではないというともう除隊したと思われても問題ないだろ。
「でも小野寺くん素直だね、素直すぎるから命取りになったのかな?」
「……嫌なところついてきますね」
ようやく最上階についた。
普通は降りることが目的なのだろう。
「あ、ごめんね、翔太さんの部下としか話したことないから」
「それってつまりディスりですか?」
「いやいや、というか翔太さんの部下にも1人体力ない子いたし」
「そうなんですか?」
へぇー意外。
他が秀でたということか。
「今はいないけど一条くんって子で大人しいけど一番翔太さんの信頼を得てたかな、羨ましいって思っちゃったよ」
「一条賢吾さんですか?」
「あ、知ってる?」
「その頃に私も岩崎隊に入隊していたので」
「あーそうだったんだ、うわぁーびっくり」
ウィル様少しこどもっぽい。
と考えていたら覗き込まれた。
「小野寺くん、君はなぜ翔太さんのことが嫌いなんだ? 今の話からすると嫌いなのに過酷な暗部部隊には入隊しようなんて思わないだろ? 軍に入隊したいのであれば陸海空だってあるのに」
「訳ありなのでお答えできませんが、目標があったんですよ、叶いませんでしたけど」
「そうか、目標は大事だね、んー君は少し完全体を目指しすぎなのかな?」
「さぁ、どうでしょう」
と答えた。
正直ウィル様と話しをしたくない。
この人は俺の内側を抉るように話してくる。
きっと自分の姿を見たくない、認めたくないのであろう。
俺はもうすでに裕太に捕らわれているから。
東京タワーから見下ろす小さな街並みを俺は壊したかった。
全部消えて無くなってしまえばいいのに。
と願ってしまう。
そしてエレベーターではなくまた階段を降りて下に向かった。
ウィル様は元気いっぱいのようだ。
そして
「小野寺くん、俺はあれに乗ってみたい」と言い出したのだ。
目の前にはメトロのマークがあった。
「電車ですか」
「うん」
振り向きざまの笑顔に少し動揺した。
「車を回すように手配します、少々お待ちください」
スマホを取り出し外交官に連絡をとる、どうせ近くで見張っているのだろう。
『澤田殿、申し訳ないのだが私の車をカントリーツリーホテルに回してくれ』とメールを打った。
『御意』とすぐさま返答がきて私とウィル様は地下鉄に乗ることとなった。
「またタワーですか」
「そうだよ、小野寺くんてっぺんまで競争だ!!」
の一言で俺は今東京タワーの階段を上っていた。
「はぁ……はぁ……きっつ」
日頃から運動はかかさずにしているがこれは結構キツイ。
「小野寺くん、警察といえどこれくらいのダッシュは息切らさずにやらないと」
「はぁ……はぁ……申し訳ございません」
警察といえど……俺の正体もバレてるということか
まぁ花咲さんの部下ではないというともう除隊したと思われても問題ないだろ。
「でも小野寺くん素直だね、素直すぎるから命取りになったのかな?」
「……嫌なところついてきますね」
ようやく最上階についた。
普通は降りることが目的なのだろう。
「あ、ごめんね、翔太さんの部下としか話したことないから」
「それってつまりディスりですか?」
「いやいや、というか翔太さんの部下にも1人体力ない子いたし」
「そうなんですか?」
へぇー意外。
他が秀でたということか。
「今はいないけど一条くんって子で大人しいけど一番翔太さんの信頼を得てたかな、羨ましいって思っちゃったよ」
「一条賢吾さんですか?」
「あ、知ってる?」
「その頃に私も岩崎隊に入隊していたので」
「あーそうだったんだ、うわぁーびっくり」
ウィル様少しこどもっぽい。
と考えていたら覗き込まれた。
「小野寺くん、君はなぜ翔太さんのことが嫌いなんだ? 今の話からすると嫌いなのに過酷な暗部部隊には入隊しようなんて思わないだろ? 軍に入隊したいのであれば陸海空だってあるのに」
「訳ありなのでお答えできませんが、目標があったんですよ、叶いませんでしたけど」
「そうか、目標は大事だね、んー君は少し完全体を目指しすぎなのかな?」
「さぁ、どうでしょう」
と答えた。
正直ウィル様と話しをしたくない。
この人は俺の内側を抉るように話してくる。
きっと自分の姿を見たくない、認めたくないのであろう。
俺はもうすでに裕太に捕らわれているから。
東京タワーから見下ろす小さな街並みを俺は壊したかった。
全部消えて無くなってしまえばいいのに。
と願ってしまう。
そしてエレベーターではなくまた階段を降りて下に向かった。
ウィル様は元気いっぱいのようだ。
そして
「小野寺くん、俺はあれに乗ってみたい」と言い出したのだ。
目の前にはメトロのマークがあった。
「電車ですか」
「うん」
振り向きざまの笑顔に少し動揺した。
「車を回すように手配します、少々お待ちください」
スマホを取り出し外交官に連絡をとる、どうせ近くで見張っているのだろう。
『澤田殿、申し訳ないのだが私の車をカントリーツリーホテルに回してくれ』とメールを打った。
『御意』とすぐさま返答がきて私とウィル様は地下鉄に乗ることとなった。
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