暗部特殊部隊

枝浬菰文庫

文字の大きさ
45 / 64
神永様の箱庭

私は誰だ?

しおりを挟む
なぜ公園のベンチなんかに座っているのだろうか。

それに体に違和感がある。

特に下半身だ。

でもなにをしていたのか記憶がない。


携帯を取り出しメールを確認しているとカレンダーに旅行と記載があった。

訳が分からず自分の会社に向かうことにした。


「あれ? 社長ご旅行は?」
と声をかけられた。

私はそうだ、この会社の社長だ。

「旅行……」

「どうしたんですか? まさか時差ボケとかですか??」


「いや……楽しかった気がする」
「大丈夫ですか??」


「ああ……」
なぜだ、なぜなにも思い出せない。
私にとっては昨日会社を出た気がするのにみなにとっては数週間経っているようだ。


「悪い、私は何日旅行に行っていた?」

「えっと確か今日で5日目になります、たしか1ヶ月のお休みでしたよね??」

「……そんなにか」
浮かれていたのか分からない。

「社長? どうされたのですか?」


分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。

ぐらっと私は倒れた。


みなの心配する声が遠くで聞こえた。


-----------------------------------
「そうなのです、ここ神永様の箱庭というのはとある契約をしないと記憶が消されてしまう施しがされています、契約をされていない方は記憶喪失にそして契約をされている方は特別な扱いをする、これが神永様の箱庭なのです。

まぁもちろん契約条件は高額にはなりますが一生を手に入れられるとしたら迷わず神永と契約をする者が多い。

そしてこの細工を作ったのは例のとある人物、もうそろそろ訪れるでしょう」
-----------------------------------

モニター室
「神永様、花咲様がお見えになっています」
「ああ、やっと来たか私の美しい花」

応接間に行くと花咲は腰掛けていた。

「やぁご足労いただき感謝するよ」
こちらを見るときの表情は少し怒っているようだった。


「神永、これはどういうことだ?」
資料を見せられた。

「ああ、これは自業自得だよ」

「……どうせあんたの仕業なんだろ?」

「酷いな、言ってるじゃないか、自業自得だって」

「検死による死因はAIDSだったが」
「あー彼のことかな? ラッキーセブン」

「ふざけているのか!!」
「ふざけてないけど、その顔もそそるね」

私は花咲の顔を撫でた。
が手で振り払われ。


「いい加減にしてください、あなたはいちを私の監視下にあること忘れないでくださいね」
「分かっていますよ」

「それでもう一つ裕太くんの状態を教えてください」

「ふふっ」

「なんです?」
「君がこちら側に来てくれたらこんな様子見なんてしなくてもよいのになぁ~って考えただけです」

「……それは……私にはどうしようもできないことなので答えは控えさせていただきます」

「残念、まぁまた議長殿の顔色を伺いながら楽しませてもらいましょうね」

「……」

なにも言わない花咲を見るのも私は好きなんだ。


美しく凜々しい顔は全部飲み込んでしまいたくなるほど。

「では一度裕太くんの様子を見させてください」

「はい、こちらに」
と案内した。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

運命の番ってそんなに溺愛するもんなのぉーーー

白井由紀
BL
【BL作品】(20時30分毎日投稿) 金持ち‪社長・溺愛&執着 α‬ × 貧乏・平凡&不細工だと思い込んでいる、美形Ω 幼い頃から運命の番に憧れてきたΩのゆき。自覚はしていないが小柄で美形。 ある日、ゆきは夜の街を歩いていたら、ヤンキーに絡まれてしまう。だが、偶然通りかかった運命の番、怜央が助ける。 発情期中の怜央の優しさと溺愛で恋に落ちてしまうが、自己肯定感の低いゆきには、例え、運命の番でも身分差が大きすぎると離れてしまう 離れたあと、ゆきも怜央もお互いを思う気持ちは止められない……。 すれ違っていく2人は結ばれることができるのか…… 思い込みが激しいΩとΩを自分に依存させたいα‬の溺愛、身分差ストーリー ★ハッピーエンド作品です ※この作品は、BL作品です。苦手な方はそっと回れ右してください🙏 ※これは創作物です、都合がいいように解釈させていただくことがありますのでご了承くださいm(_ _)m ※フィクション作品です ※誤字脱字は見つけ次第訂正しますが、脳内変換、受け流してくれると幸いです

従僕に溺愛されて逃げられない

大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL! 俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。 その傍らには、当然のようにリンがいる。 荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。 高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。 けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。 当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。 居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。 さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。 主従なのか、恋人なのか。 境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。 従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

【創作BL】溺愛攻め短編集

めめもっち
BL
基本名無し。多くがクール受け。各章独立した世界観です。単発投稿まとめ。

処理中です...