捨てられΩはどう生きる?

枝浬菰

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学生編

学生生活⑤

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次の日
わけを璃亜武に話した。

「琉架がそう思うならすれば」
「え、、、いや」
「別に俺の許可なくてもいつもどこでも誰でも友達だろ?」


「?……まぁ確かにそうなんだけど、でもさいちをαとΩだしさ、その気になるじゃん」
「なにが?」

「なにがって匂いとかだよ」


「あーどうでもいいわ」
と教室にスタスタと歩いて行ってしまった。


あれ? もしかして機嫌悪い??

なんで??


「琉架くん、おはよう」
「瑠衣、おはよう」
廊下でポツンと立っていたら後ろから来た瑠衣に話しかけられた。


相変わらずの甘くいい匂いをさせていた瑠衣、そういえば発情期っていつくるんだろ?


「ねぇ瑠衣」
「ん?」

「発情期っていつくるの??」

「え!?」

え? あ、、、もしかしてΩってそういうの知られたくないのか

「ご、ごめん!! そ、、、、そうだよね、普通教えないか」
「うん、言えない……どこで誰が聞いてるか分からないし、怖い」

「ごめんね」

とそこに
『2-2の琥珀琉架!! 今すぐ保健室に来なさい!!』
とものすごーく怒った声が教室、廊下に響き渡った。


「やばっ!! 忘れてた、じゃぁごめん瑠衣僕今日1日保健室だから」
と別れた。

「え、保健室??」


廊下を走っていく琉架
僕の横を通り過ぎたのは小鳥遊くんだった。


「おはっ…おはよう」
と声をかけてみたらギラッとした目で見られた。

「……ひっ…」
僕嫌われてるのかも……。


教室に入って
琉架くんがいないクラスはなんだか寂しかった。

「あ、転校生くん、クラスのさ係きめないといけないんだけどなにやる?」

「係?」
「そう、今空いてるのだと図書係かな」
「なんか、小学生みたい」


「そう、うちの学校さぁなんか幼稚な決め事多くてさ、でもほらみんなと仲良くなれるし」
と言ってきた。

たしかに、、、。


「お前、なにやるって聞いておきながら図書係しか空いてないの聞き方間違ってね?」
「しー俺もミスったと思ったんだよ」

「バッカだな」


「あの、君たちはβ?」
「そうだよ、αは小鳥遊でΩは栗花落つゆりしかいないんだから後はみんなβだよ」
「ちなみに学年でいうとαは3人 Ωは2人かな」
「前までは姫扱いしてたけど栗花落が来たからどうなんだろ」
「たしかに、でも栗花落って姫っぽくないよな」

「あの、姫とかってなに?」
「そりゃよいしょするかしないかだろ」
「まぁお前の場合はすでに琉架がついてるし、よいしょしてもらいなよ、あいつならなんでも言うこと聞くし」

と笑っていた。


「えっと君たちも琉架くんによいしょされてるの?」

「んー俺たちがっていうよりかは先生たちが琉架によいしょされてない?」


「あーあと小鳥遊もだよな、あそこら辺よく分かんないから当時者に聞いて」
「間違ったこと言ったら小鳥遊に殺されそうだよな」
「なーαの力で」


と話をしていた。
僕は図書係になった。
やり方は琉架に聞いてくれと言われた。

とりあえず帰ってきてからでいっか。
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