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同棲編
稚里の心
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映画の中ではβがΩに変わるシーンが描かれていた。
恋人としたセックスの時に興奮しαが項を噛むことでなぜかΩとしてのフェロモンを放出したと
まさか、そんな簡単にバース性が変わることなんてありえないのに。
映画というものは思い描くことを簡単にしているな、本当にそうなってほしいが絶対に叶わないことだ。
映画が終わり稚里くんとご飯を食べた時に電話がなった。
「ごめん、お店から」
「うん」といい稚里くんと少し離れた。
『え!? りんちゃんが!! 分かったすぐに戻るよ』
電話は比嘉さんからだった。
「稚里くん、ごめんちょっとお店でトラブルがあったみたいですぐに帰らなきゃいけなくなった」
「待って、僕の話聞いてほしいの」
「え? でも」
「お願い」
「少しだけだよ」
「ありがとう」
「あのね、僕の好きな人に嫌いな人がいてその子のことどうにかしたいんだけどどうすればいいと思う?」
「え? そんなこと??」
「そんなことでもないよ、僕また壊れちゃう」
あの時もそうだった稚里くんはこの【壊れちゃう】という言葉をよく使う。
追い込まれてる時ってことは分かってるけどでも今回は胸騒ぎがした。
「稚里くんは今番もいて幸せなんだよね、余計なことは考えない方がいいと思うよ」
「でも」
ぐすんと泣き出してしまった。
こういうところはΩの少しめんどくさいところだ。
お店の子は大切に扱うけど、正直番もいて稚里くんの心境は昔よりは安定している、なのにどうして俺にここまでなるのかが分からない。
俺にはどうすることもできないのに。
とりあえず稚里くんの家に電話して迎えをよこしてもらった。
ドライバーの人もΩだな。
「じゃぁよろしくお願いします」
と比嘉さんからの電話から1時間もたってしまった。
これは怒られるな。
----
「あーあ作戦失敗、昔は簡単に落ちたのにな」
「稚里様、あまりそういうのはよろしくないのではないでしょうか?」
「うるさいな、いいんだよ、てか璃亜武の心を乱すあいつが僕は許せない、絶対に会ったらコテンパンにして璃亜武の笑顔を取り戻してやる」
数週間前、璃亜武は突然笑わなくなった。
その理由を聞くと学友が行方不明になったことと聞いた。
そんなことでと思ったが彼には昔から好きで好きでしょうがない相手がいた。
その子のためにはなんでもしてあげたいと、一歩を踏み出せなかったのを後悔しているらしい。
それなのに僕と【運命の番】という鎖で繋がれてしまった可哀想なα。
そんなαを僕が救ってあげる、そう思っていたのに璃亜武は僕よりもその子のことが気になるようで
「むかつく」
ギリっと歯ぎしりした。
絶対に僕はその子を認めない。
恋人としたセックスの時に興奮しαが項を噛むことでなぜかΩとしてのフェロモンを放出したと
まさか、そんな簡単にバース性が変わることなんてありえないのに。
映画というものは思い描くことを簡単にしているな、本当にそうなってほしいが絶対に叶わないことだ。
映画が終わり稚里くんとご飯を食べた時に電話がなった。
「ごめん、お店から」
「うん」といい稚里くんと少し離れた。
『え!? りんちゃんが!! 分かったすぐに戻るよ』
電話は比嘉さんからだった。
「稚里くん、ごめんちょっとお店でトラブルがあったみたいですぐに帰らなきゃいけなくなった」
「待って、僕の話聞いてほしいの」
「え? でも」
「お願い」
「少しだけだよ」
「ありがとう」
「あのね、僕の好きな人に嫌いな人がいてその子のことどうにかしたいんだけどどうすればいいと思う?」
「え? そんなこと??」
「そんなことでもないよ、僕また壊れちゃう」
あの時もそうだった稚里くんはこの【壊れちゃう】という言葉をよく使う。
追い込まれてる時ってことは分かってるけどでも今回は胸騒ぎがした。
「稚里くんは今番もいて幸せなんだよね、余計なことは考えない方がいいと思うよ」
「でも」
ぐすんと泣き出してしまった。
こういうところはΩの少しめんどくさいところだ。
お店の子は大切に扱うけど、正直番もいて稚里くんの心境は昔よりは安定している、なのにどうして俺にここまでなるのかが分からない。
俺にはどうすることもできないのに。
とりあえず稚里くんの家に電話して迎えをよこしてもらった。
ドライバーの人もΩだな。
「じゃぁよろしくお願いします」
と比嘉さんからの電話から1時間もたってしまった。
これは怒られるな。
----
「あーあ作戦失敗、昔は簡単に落ちたのにな」
「稚里様、あまりそういうのはよろしくないのではないでしょうか?」
「うるさいな、いいんだよ、てか璃亜武の心を乱すあいつが僕は許せない、絶対に会ったらコテンパンにして璃亜武の笑顔を取り戻してやる」
数週間前、璃亜武は突然笑わなくなった。
その理由を聞くと学友が行方不明になったことと聞いた。
そんなことでと思ったが彼には昔から好きで好きでしょうがない相手がいた。
その子のためにはなんでもしてあげたいと、一歩を踏み出せなかったのを後悔しているらしい。
それなのに僕と【運命の番】という鎖で繋がれてしまった可哀想なα。
そんなαを僕が救ってあげる、そう思っていたのに璃亜武は僕よりもその子のことが気になるようで
「むかつく」
ギリっと歯ぎしりした。
絶対に僕はその子を認めない。
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