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同棲編
サクラタウンデート
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「あ、あの……」
俺は結構充電中に意識を向けていたので急な声に上を向く
「どうした?」
もじもじしている可愛い琉架くんを見れた。
もしやトイレか?
「あの、ク……クレープ食べてみたいんですけど、買ってきてもいいですか?」
そう言ってきたのだ。
そういえば最近比嘉さんが給料といいながら琉架くんにお金を渡していたのを見た。
※給料系は比嘉さんの仕事
「ああ、ごめんね、一緒に買いに行こうか」
「あ! ぼく、僕1人でいけます」と
「そ、そうか」
少し焦っている様子の琉架くんだった。
あーおじさん切ない、、、。
ベンチで座り空を見上げる。
ここは屋内のベンチでサクラの形をしたドーム型の最上階だ。
ちょうどいい気温設定と射し込む日差しが心地良い。
「あの、これ」と戻ってきた。
目の前にはクレープが
「少しでも甘いもの食べると落ち着くって昔友達から教えてもらって」
そう恥ずかしそうにいう琉架くんはあたふたしながらクレープを渡してきた。
「あ!!」
「どうした?」
「甘いもの食べれますか?」
少しビビリながらいう琉架くんに思わず笑いがこみ上げた。
「ぶはっ……」
「え!? えっと……」下を向いてしまった琉架くんに俺は
「はぁー俺の負けだ、琉架くん大事な話があるから店に帰ったら話すね」
「は、はい」
さくら色のクレープを2人で頬張った。
店に帰り
事務所通らずに部屋で俺は俺の思いを琉架くんに告げた。
そしたら顔を真っ赤にして嬉しそうにしていた。
晴れて俺たちは恋人になったのだが思わぬ落とし穴がいた。
それはのんちゃんだ。
------------------------
日暮さんとサクラタウンにきた。
ここは両端が桜並木の通りでその真ん中にドーンと建物が構えていた。
空から見ると内側はサクラの形をしているらしい。
きっと日暮さんは僕のご機嫌とりにきたのだろう。
本当に欲しいものはそこではない。
そんなこと口に出してないんだから分からないよね。
傍にいてほしい。
もっと僕だけをみてほしい。
もっと……いっぱい話をしてほしい。
ただの我が儘だってこと分かってる。
それでも日暮さんは僕にとってかけがえのない人だ。
最上階のベンチに座り込み手を握ってきた。
それだけでも恥ずかしいのに、でもすごく嬉しい。
きっと僕の顔は真っ赤だろう。
それでももっと一緒にいたいと思ってしまった。
「パパこれ買って」と子供の声が聞こえてきた。
僕と父にはそんなやり取りはなかった。
目の前に見えるのは拳だけ、
ああいう思いはもうしたくない。
怖いだけじゃすまない、痛いし苦しいし早く逃げ出したいって思った。
でも逃げ出してどこに行けばいいのか。
1人じゃ生きられないって分かってたからこそあそこにいたのかもしれない。
それにあの男は僕のことを簡単に逃がさないだろう。
俺は結構充電中に意識を向けていたので急な声に上を向く
「どうした?」
もじもじしている可愛い琉架くんを見れた。
もしやトイレか?
「あの、ク……クレープ食べてみたいんですけど、買ってきてもいいですか?」
そう言ってきたのだ。
そういえば最近比嘉さんが給料といいながら琉架くんにお金を渡していたのを見た。
※給料系は比嘉さんの仕事
「ああ、ごめんね、一緒に買いに行こうか」
「あ! ぼく、僕1人でいけます」と
「そ、そうか」
少し焦っている様子の琉架くんだった。
あーおじさん切ない、、、。
ベンチで座り空を見上げる。
ここは屋内のベンチでサクラの形をしたドーム型の最上階だ。
ちょうどいい気温設定と射し込む日差しが心地良い。
「あの、これ」と戻ってきた。
目の前にはクレープが
「少しでも甘いもの食べると落ち着くって昔友達から教えてもらって」
そう恥ずかしそうにいう琉架くんはあたふたしながらクレープを渡してきた。
「あ!!」
「どうした?」
「甘いもの食べれますか?」
少しビビリながらいう琉架くんに思わず笑いがこみ上げた。
「ぶはっ……」
「え!? えっと……」下を向いてしまった琉架くんに俺は
「はぁー俺の負けだ、琉架くん大事な話があるから店に帰ったら話すね」
「は、はい」
さくら色のクレープを2人で頬張った。
店に帰り
事務所通らずに部屋で俺は俺の思いを琉架くんに告げた。
そしたら顔を真っ赤にして嬉しそうにしていた。
晴れて俺たちは恋人になったのだが思わぬ落とし穴がいた。
それはのんちゃんだ。
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日暮さんとサクラタウンにきた。
ここは両端が桜並木の通りでその真ん中にドーンと建物が構えていた。
空から見ると内側はサクラの形をしているらしい。
きっと日暮さんは僕のご機嫌とりにきたのだろう。
本当に欲しいものはそこではない。
そんなこと口に出してないんだから分からないよね。
傍にいてほしい。
もっと僕だけをみてほしい。
もっと……いっぱい話をしてほしい。
ただの我が儘だってこと分かってる。
それでも日暮さんは僕にとってかけがえのない人だ。
最上階のベンチに座り込み手を握ってきた。
それだけでも恥ずかしいのに、でもすごく嬉しい。
きっと僕の顔は真っ赤だろう。
それでももっと一緒にいたいと思ってしまった。
「パパこれ買って」と子供の声が聞こえてきた。
僕と父にはそんなやり取りはなかった。
目の前に見えるのは拳だけ、
ああいう思いはもうしたくない。
怖いだけじゃすまない、痛いし苦しいし早く逃げ出したいって思った。
でも逃げ出してどこに行けばいいのか。
1人じゃ生きられないって分かってたからこそあそこにいたのかもしれない。
それにあの男は僕のことを簡単に逃がさないだろう。
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