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幼稚園編
誰か嘘だと言ってくれ
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車で来ていたからこのまま翠と蒼を迎えに行く。
たしか、十二時解散予定だったような。
「って後、二十分しかないじゃん!!」
俺は車を運転した。
琉架を一人になんてできない。あの笑顔は俺が守る。そう誓って結婚して子どもを授かった。
一時は余命宣告とかされたけど、でもやっぱ離れるなんて考えられなくて番にできなくても繋がりさえあればいい。
幸せの形なんて百通り、いやそれ以上あるかもしれない。
俺は琉架を独り占めしたい。
たけのこ学園についた。迎え組とバス組と別れて待機していたので迎え組のクラスに顔をだした。
「日暮翠と蒼、迎えに来ました」
「はい、お待ちしておりました」
翠と蒼を待っている間に琉架にメールをした。
『翠と蒼回収してます』っと
「あら~お宅、確かΩが番の……ああ、失礼番同士じゃなかったかしら」
……。このばばあ、つっかかりすぎだろ。冷静、冷静っと
「どうも、今日はいいお天気ですね、こんな日は外でピクニックでもしたい気分になりますね」
「外でピクニック? やっぱりあなた方低レベルだわ」
あー言えばこういうめんどくさいタイプのやつか。
「あ、そうだ、あなたのお名前なんて言うんでしたっけ?」
「低レベルすぎて覚えられないのかしら」
「いえ、俺の記憶にはあなたのデータがないので作成しておこうと思って」
「そうですか、なら覚えておきなさい、琥珀祐二よ」
え? なんで琥珀って……。
「え? お、男の名前ですか?」
「息子の名前よ」
「ああ、すみません、琥珀さんですね、気をつけます」
……。俺動揺するな、違う琥珀かもしれないし。
「あ、そうだこれをあなたのΩに渡しておいてくださいね」
そう言うとどこかへと立ち去った。
紙に包まれていたのは琥珀の色をした飴だった。
気持ち悪すぎてゴミ箱に捨てた。
「はぁ……はぁ……くっそっ……」
絶対にこの女と琉架を会わせたくない。
「お父さん?」
翠と蒼は手を繫いで足下まで来ていた。
「二人ともお帰り」
ぎゅっと抱き上げると翠に顔を叩かれた。
「いたっ」
「ねぇ、お母さんは?」
「お母さんは迎えに行こうな」
「うん!!」
補助席に座る蒼は静かないい子だけど翠は常にはしゃいでいた。
「さて、お母さんを探してください!!」
学校につき、琉架が見えたので車の中からクイズを出した。
「いた!! お母さんいた!!!」
さすが翠、俺よりも琉架派だけある。
んで蒼は外をぼーっと眺めていた。
少し心配になる。
車の近くまで来たので助手席のドアを解除した。
「お帰りるっ……」
「お母さん!! お帰り、あのね僕、あのね!!」
俺の声は翠によってかき消された。
俺も琉架をぎゅーってしたいんだよ。
「琉架、後ろ座ったら、多分このまま帰ると琉架が事故りそう」
「あはは、じゃぁ、そうしようかな」
たしか、十二時解散予定だったような。
「って後、二十分しかないじゃん!!」
俺は車を運転した。
琉架を一人になんてできない。あの笑顔は俺が守る。そう誓って結婚して子どもを授かった。
一時は余命宣告とかされたけど、でもやっぱ離れるなんて考えられなくて番にできなくても繋がりさえあればいい。
幸せの形なんて百通り、いやそれ以上あるかもしれない。
俺は琉架を独り占めしたい。
たけのこ学園についた。迎え組とバス組と別れて待機していたので迎え組のクラスに顔をだした。
「日暮翠と蒼、迎えに来ました」
「はい、お待ちしておりました」
翠と蒼を待っている間に琉架にメールをした。
『翠と蒼回収してます』っと
「あら~お宅、確かΩが番の……ああ、失礼番同士じゃなかったかしら」
……。このばばあ、つっかかりすぎだろ。冷静、冷静っと
「どうも、今日はいいお天気ですね、こんな日は外でピクニックでもしたい気分になりますね」
「外でピクニック? やっぱりあなた方低レベルだわ」
あー言えばこういうめんどくさいタイプのやつか。
「あ、そうだ、あなたのお名前なんて言うんでしたっけ?」
「低レベルすぎて覚えられないのかしら」
「いえ、俺の記憶にはあなたのデータがないので作成しておこうと思って」
「そうですか、なら覚えておきなさい、琥珀祐二よ」
え? なんで琥珀って……。
「え? お、男の名前ですか?」
「息子の名前よ」
「ああ、すみません、琥珀さんですね、気をつけます」
……。俺動揺するな、違う琥珀かもしれないし。
「あ、そうだこれをあなたのΩに渡しておいてくださいね」
そう言うとどこかへと立ち去った。
紙に包まれていたのは琥珀の色をした飴だった。
気持ち悪すぎてゴミ箱に捨てた。
「はぁ……はぁ……くっそっ……」
絶対にこの女と琉架を会わせたくない。
「お父さん?」
翠と蒼は手を繫いで足下まで来ていた。
「二人ともお帰り」
ぎゅっと抱き上げると翠に顔を叩かれた。
「いたっ」
「ねぇ、お母さんは?」
「お母さんは迎えに行こうな」
「うん!!」
補助席に座る蒼は静かないい子だけど翠は常にはしゃいでいた。
「さて、お母さんを探してください!!」
学校につき、琉架が見えたので車の中からクイズを出した。
「いた!! お母さんいた!!!」
さすが翠、俺よりも琉架派だけある。
んで蒼は外をぼーっと眺めていた。
少し心配になる。
車の近くまで来たので助手席のドアを解除した。
「お帰りるっ……」
「お母さん!! お帰り、あのね僕、あのね!!」
俺の声は翠によってかき消された。
俺も琉架をぎゅーってしたいんだよ。
「琉架、後ろ座ったら、多分このまま帰ると琉架が事故りそう」
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