クロネコ

枝浬菰文庫

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生きるか死ぬかの選択

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「ちなみに私のことはどこ情報ですか?」
「あっえっと唐澤からさわさんという方に…」

!? 第三者によってテーブルにモニターが置かれ、俺の首には冷たいナイフがあてられた。

「どうもクロネコさん」
モニターから声と顔が映し出された。

「これはこれは唐澤さん、お久しぶりですね」

「今日のクロネコさんはどこか負傷中かな?」

「まぁはい」
ここは素直に答えておこう。

「少しばかりクロネコさんと取引をしたくてね」

「なんです? もしかしてこの件と関わりがありますか?」

「察しがよくて結構、悪いが報酬は0だ」

!?

「なぜ?」

「君は理由を考えなくていい、ただ」

ナイフが皮膚の皮を少し切る。

「死ぬか、生きるかの選択のみだ」

「なるほど、危険な依頼ってことはわかりました、でもこちらとしても何でも屋は脅せばなんでもするなんてことを噂されでもしたら困りますので……」

「よろしい、また連絡するようにさせるからいつもの番号で?」

「はい、問題ないです」
……言うだけ言って解散かよ。

モニターが消え男たちは目の前の男を連れていき、BARはいつもの雰囲気を取り戻した。

はぁー。

深く椅子にもたれかかる。

「くっくくく…」

と密かに笑う。


「マスター悪いね」
というと軽く会釈していた。


あーやるか。
‐‐‐‐‐‐‐‐
警視庁

「おはよ」

「おはようございます、あのこれ見てもらってもいいですか?」

「えー朝から?」

「はい、昨日渋谷で通り魔事件があったんですけど、被害者行方不明なんですよ」

「? 誰が通報したの?」

「通りすがりの者が通報したらしいんですけど、通報した途端被害者を車に乗せて逃走したもようで」


「つまり、誘拐ってことか」

「車のナンバーは暗くて見えなかったらしく、近くの防犯カメラ確認中です」

「了解」

「あ!  垣本さんこっちもいいですか?」

「うん」

「昨夜歌舞伎町に店を構えているBARで乱闘騒ぎがあったそうです」

「乱闘ね…」

「はい、店主は顔見知りのお客と数人の男が揉めていると」

「なんか被害でもあったのか?」

「いえ、これは耳に入れておけの情報です」

疑問が頭に浮かんだ。

「誰が言ってたんだ」

「それが朝門番にそう告げ消えたそうです」

「それは裏がありそうですね」
と瀬谷が入ってきた。
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