クロネコ

枝浬菰文庫

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抱き心地

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「実はこの子に惚れちゃってさ、もし瀬谷のお兄さんだったら紹介してほしいんだよね」

「え? いつ、どこで、この方と?」

「俺が彼女に振られたレストランで、俺を優しく慰めてくれたのこの子なんだ」

……。

兄さんなんてことを…。
とりあえず違うと言っておこう。
だいたい惚れたってまさか!!

「すみません、兄ではないです」

「本当に? 涙袋のほくろとか似てるけど、違うの?」

「違います、よく見るとほくろの位置逆ですよね、だいたい女性の方から男性の方にって垣本さんバイだったんですか?」

「んいやー違う、違うけどこう抱いた心地はよかったんだよな…あの子がうまかったのかな」

…だ…抱いたのか??


「胸はないけどさ、なんだろうこう挿入した時の…あ!! 圧迫感…あれは、ハマルな毎日でも抱きたい」

…。

「すみません、俺男の(身内の)そういう話は聞きたくないです」

「あ! ごめんって」
「もう知りません」

俺は垣本さんを置いてエレベーターに乗り込もうとしたが追いつかれてそのまま上に戻る。
コーラは途中の自販機で買いました。

駐車場
「ねぇちょっと、今のききました!!」
「聞いたわよ、垣本さん女から男に移ったって」

「私垣本さんのファンだったのに!!」
「本当よね、あのおじさま系で警視総監並みにイケメン男に男の彼氏とか許せないんだけど」

「あーもう早く告っておけばよかった」
「本当よね、てゆうか例のレストランってどこ?」

「あ、私知ってますよ、外で喋ってるところ聞いちゃいましたもん、たしかここです」

「【スチュアート】」
「ってそんな映画あったわよね」

「覚えやすくてGOODなネーミングセンスです、今夜にでも行ってみましょう」

ミニパトの彼女たちはスマホを取り出し休憩中をいいことに調べ始めた。
「たかっ!!」
「予約ほぼ満席ですよ」

「早くて1か月先とか……」
「ダメ元で行くとか?」

「それか垣本さんにお願いしちゃうとかどうですか?」
「それいいアイデア決行は明日の夜!!」
「仕事は早めに終わらせられるようにしておきましょう」
と熱く語り合ったミニパトのお姉さんたちでした。

その頃の垣本
「へくしょん!!」
「汚いです、口鼻閉じてください」

「おいおい、そんなことしたら大切なくしゃみができないじゃないか」
「なら、ティッシュ渡しますね」

「みんな冷たいな…」
垣本の周りには男しかいないので優しく接する者はいない。
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