クロネコ

枝浬菰文庫

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アザラン・カーボン

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なんだここは……。
冷たい、寒い、でも風か?

目を開けると吹き抜けた解体中のビルなのかそこのコンクリの上に寝かせられていた。
腕は後ろでキツク縛られている。

時折吹く風が冷たい。ってことはここは結構高いビルなんだろう。

「目覚めましたね」
男がこちらにきた。

「初めまして、アザラン・カーボンと申します、なにやら私に用があったようで」

数人の男がこちらにきて俺を座らせた。

「ああ、俺はあんたに会いたかったぜ」
「それはそれは、どのようなご用件でしょうか? の前に移動しましょうか、ここだとお腹が壊れるかもしれませんので」
夜になり冷えるからと言いエレベーターで下の階に降りた。
降りた先は解体ビルというよりも普通のホテルだった。


「お気遣いありがとよ」
立たせられ移動する。

前面ガラス張りの部屋に到着した。


アザラン・カーボンが手を振るとパーティーをしている会場が盛り上がった。

「すごいでしょここ」
大きく手を広げ部屋をアピールした。
何が目的だ。

「さて、時間だ今夜のディナーは君だ、君は何者かな?」

……ディナーってなるほどね、そういうことか。

「俺は単なる日本人の観光客です、あなたにお会いしたかったのはNY銀行のトップに君臨していると聞いたことがありまして、ぜひお会いしたいと思ったからです」

「なるほど、勉強ということですね、では1つお勉強しましょうか」
ガラガラと音がし上のレールが動いた。

ガチャっと真上で止まった。
アザラン・カーボンによってベッドに寝かせられた。

「君はジャパニーズボーイにしてはとても美しい、さぞ男を満足させる体の持ち主なのでしょう」

スーツのボタンを外し、Yシャツのボタンも外していく。
だが両腕を拘束されているため脱がせられない。
破ったり刻めばそれも可能だがきっとこの男はしない。

舌を出し俺の乳首を舐めた。
「んっ」

「これはこれは使い込まれている体ですね、なんてHなんだ」
カリっと噛まれるとビクンと体が揺れた。

「ふふっ怖がっているあなたを頂けるなんて嬉しいですよ、クロネコさん」


!?

は? 今クロネコって

「驚いていますね、君はこちらでも有名なのですよ」
手が体から顎に這い持ち上げられる。

上を向かせられアザラン・カーボンと目があった。

「そんなうるうると瞳を揺らせていてもダメですよ、あなたは捕まってしまった可哀そうな子ネコなのですからね」

「はんっんじゃ俺が強気になればあんたはどう……んんっ!?」
言葉を全部発せられないまま口を塞がれた。

「んんっんちゅ」
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