冷酷魔法騎士と見習い学士

枝浬菰文庫

文字の大きさ
89 / 90
炎と氷を司る弟子

アハーレ国の魔物討伐③

しおりを挟む
【ガォォォォォオオオオオ】とすさまじい音が聞こえ雷鳴と吹雪がルイスたちがいる場所まできた。


「師匠……あの大丈夫でしょうか」
「ああ、ルージュティア」とルイスが唱えると幕が張られあたりを結界が包んだ。


「……ルイス様、ご支援に感謝いたします」
ドゥーラ王国の兵がこちらにきて感謝を述べた。


「少しの間この領域に留まりなさい」
「承知」


あまいろがルイスの頭の上に乗っかり
【ガルルルル】と唸っていた。


とそこにアルゴたちのご一行が帰ってきた。

「ひゃーどうなるかと思ったけど無事に戻ってこれたな」
「おかえり、アルゴ」

テントに入り報告をした。
「キフロス王国の王子がこちらに依頼をしてくれた、近衛兵団団長が勝手に動いてしまったことをお詫びともし助かればリュウ殿を救ってほしいとのこと、ドゥーラ王国の問題だがキフロス王国も手をかけてしまったのでそれなりの報酬はでるということだってさ、良いんじゃないか?」

「ああ、もう遅いかもしれないが俺はあまいろと行ってくる、紅蓮と氷樺も連れて行く」
「分かりました」

「2人はリュウ殿の隊がこの結界の中に入れるように案内や支援を頼む」
「「了解です」」


「ルイス」
「なんだ?」

「いい弟子を持ったようだな」
「ああ」

「気をつけろ」
「ああ、アルゴありがとう」

素直な感謝にドキっとする日がくるとは、……いやいやいちを憧れのルイス様だからな……。
普通に頼られて嬉しい。

ドラゴンが通常のサイズになるとルイス、氷樺、紅蓮を背に魔物のアハーレ国に向かった。

雷雲の中にアハーレ国があり建物は見えるが猛吹雪で中が見えない。
「師匠、これでは進めません」
「道を作る、魔物は俺が引きつけるその隙にリュウ殿を探せ」
「分かりました」
「あまいろ、氷樺たちの支援を」
【ギャウ】


「神聖術 レキドーシルバァー」
初めて聞く呪文に気をとられてしまった。
「おい、なにしてる、急げ」という紅蓮の言葉で自分の任務を思い出した。


1本の道ができた、そこは無の世界、まるで話に聞いていた絶海のようだ。


魔物がルイスに気がつきすぐにそちらに目を光らせた。

「紅蓮!! あそこに近衛兵団が」
「おお」

魔物の下には近衛兵団が眠気で横たわっていた。
「この人数を一気に連れて帰るなんて難しいぞ」
【ギャウ】
となにやらドラゴンが言っている。

『氷樺、あまいろがテレポートしたいから全員と触れれるような魔法を発動してあまいろに頼め』とルイスから連絡がきたので
「分かりました」

「なにが?」
「紅蓮、今から水の魔法を唱えるから全員すぐに触れれるように近づけて」
「わ、わかった」

水浸しにして全員が繋がったことを確認し
「あまいろさんお願いします」

【ギャウ!!】
一瞬で先ほどまでいた、テント、つまりアルゴたちの元に戻ってこれた。
すぐさまドラゴンは師匠の元へと帰ったようだ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜

平明神
ファンタジー
 ユーゴ・タカトー。  それは、女神の「推し」になった男。  見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。  彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。  彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。  その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!  女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!  さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?  英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───  なんでもありの異世界アベンジャーズ!  女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕! ※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。 ※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。

R・P・G ~女神に不死の身体にされたけど、使命が最低最悪なので全力で拒否して俺が天下統一します~

イット
ファンタジー
オカルト雑誌の編集者として働いていた瀬川凛人(40)は、怪現象の現地調査のために訪れた山の中で異世界の大地の女神と接触する。 半ば強制的に異世界へと転生させられた凛人。しかしその世界は、欲と争いにまみれた戦乱の世だった。 凛人はその惑星の化身となり、星の防人として、人間から不死の絶対的な存在へとクラスチェンジを果たす。 だが、不死となった代償として女神から与えられた使命はとんでもないものであった…… 同じく地球から勇者として転生した異国の者たちも巻き込み、女神の使命を「絶対拒否」し続ける凛人の人生は、果たして!? 一見頼りない、ただのおっさんだった男が織りなす最強一味の異世界治世ドラマ、ここに開幕!

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

ゲームコインをザクザク現金化。還暦オジ、田舎で世界を攻略中

あ、まん。@田中子樹
ファンタジー
仕事一筋40年。 結婚もせずに会社に尽くしてきた二瓶豆丸。 定年を迎え、静かな余生を求めて山奥へ移住する。 だが、突如世界が“数値化”され、現実がゲームのように変貌。 唯一の趣味だった15年続けた積みゲー「モリモリ」が、 なぜか現実世界とリンクし始める。 化け物が徘徊する世界で出会ったひとりの少女、滝川歩茶。 彼女を守るため、豆丸は“積みゲー”スキルを駆使して立ち上がる。 現金化されるコイン、召喚されるゲームキャラたち、 そして迫りくる謎の敵――。 これは、還暦オジが挑む、〝人生最後の積みゲー〟であり〝世界最後の攻略戦〟である。

異世界帰りの少年は現実世界で冒険者になる

家高菜
ファンタジー
ある日突然、異世界に勇者として召喚された平凡な中学生の小鳥遊優人。 召喚者は優人を含めた5人の勇者に魔王討伐を依頼してきて、優人たちは魔王討伐を引き受ける。 多くの人々の助けを借り4年の月日を経て魔王討伐を成し遂げた優人たちは、なんとか元の世界に帰還を果たした。 しかし優人が帰還した世界には元々は無かったはずのダンジョンと、ダンジョンを探索するのを生業とする冒険者という職業が存在していた。 何故かダンジョンを探索する冒険者を育成する『冒険者育成学園』に入学することになった優人は、新たな仲間と共に冒険に身を投じるのであった。

神は激怒した

まる
ファンタジー
おのれえええぇえぇぇぇ……人間どもめぇ。 めっちゃ面倒な事ばっかりして余計な仕事を増やしてくる人間に神様がキレました。 ふわっとした設定ですのでご了承下さいm(_ _)m 世界の設定やら背景はふわふわですので、ん?と思う部分が出てくるかもしれませんがいい感じに個人で補完していただけると幸いです。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

処理中です...