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一章 リィーナとの出会い
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囚人用の鉄格子がはめられた、窓もない馬車へと乗せられたユリシアは、閉鎖された空間でも凛とした表情を崩さずじっと耐える。
「出ろ!」
「そのようにご乱暴になさらなくとも、自ら出ましてよ」
兵士が乱暴に腕を掴み言い放つのを、すました顔で答え堂々とした態度で馬車から降りる。
農村の近くまで来たらしいが、見渡す限り草木一本も生えていない砂地帯が続いていた。
「ここからは自力で歩いて村を探すんだな」
「……お勤めご苦労様ですわね」
「はっ、皮肉りやがって」
兵士へとねぎらいのつもりで声をかけるが、それは皮肉に捉えられたようで、相手は言葉を吐き捨てる。
「あ~あ。ここから帰るのか大変だなぁ。あんたが問題さえ起こさなければ、俺もこんな仕事しなくて済んだって言うのによ」
「それでも、お国の為に確りと務めを果たしたのですもの、貴方は立派にお役目をなさりましたわ」
「腐っても元は次期王妃様か。言葉だけは立派だな」
「……」
何を言っても皮肉と捉えられてしまうと感じ、ユリシアはもう声をかけるのを止めようと決めた。
「そんじゃ、俺はもう帰る。あんたなんかに付き合う義理はないからな」
「ご機嫌よろしゅう。せいぜい魔物に襲われないようお気を付けてお戻りなさいませ」
兵士が言うとさっさと御者席へと乗り込み走り去る。その姿へと令嬢は言葉を投げつけた。
最後の最後まで次期王妃としての態度を崩さずに、自分に仕えていた者の身を案じて伝えた言葉は果たして彼の心に届いたのだろうか。
「さて、参りましょう」
永遠に続くように見える砂地帯の奥へと瞳を向けて、彼女はそっと呟く。
そうしてしばらく歩くと森の中へと入った。
「急に森に?」
その意外な現実に戸惑う。国境を越えた途端に緑あふれる森の中なのだからそう思っても仕方のない事だろう。疑問に思いながらもしばらく歩くと、舗装されていない土の道が見えてきて、そこを進むと目的地の村が現れる。
「草木一本も生えない貧し土地だと聞いていたのだけれど?」
聞いた話が本当なら寂れた貧しい農村のはずであった。
しかし見渡す限り果樹園には実がぎっしりと詰まった果物がぶら下がり、田畑には豊富に作物が育っていた。
「ここまでくる間に魔物の姿も見ていなくてね」
聖女の加護も届かない村。そこに来るまでの間魔物に襲われなかっただけでなく、この辺りにも姿は見られない。その様子に令嬢は考える。
「おじさん、どうですか? 私少しは様になってきましたか」
「あぁ、最初のころと比べたら鍬の扱いが身についてきたようだな」
「ふふ。皆さんの教えが良いからですよ」
「本当に、リィーナちゃんは働き者ねぇ」
驚いている令嬢の耳に人の声が聞こえてきてそちらを見やると、明らかに村人とは違いオーラを感じる少女が一人、楽しそうに笑いながら村人達と一緒に農作業をしていた。
「もし」
「あ、こんにちは!」
ユリシアは戸惑いながらも声をかけると、少女が眩しいばかりの笑顔で振り返る。
「私はリィーナです。貴女は?」
「……ユリシアよ」
柔和な微笑みを浮かべて、名前を教えてくれた少女が尋ねるので、令嬢も名乗った。
「貴女は如何してこの村に来たんですか? あ、もしかして視察ですかね」
「いいえ、わたくしは国を追い出されたの。そうしてここに送られたのですわ」
彼女の身なりを見た少女がそう推察すると、ユリシアはゆるりと首を振って答える。
「え、あ……もしかして貴女も、ですか?」
「貴女もとは、どういう意味でして?」
何かを察したらしいリィーナの言葉に、令嬢は不思議そうに問う。
「実は、私元々は聖女だったんです」
「聖女様?」
困った顔で語り出した彼女の言葉に、ユリシアは黙って聞く態勢へと入った。
それはユリシアが初めてシャナと出会い、罠にはめられた日の数日前まで遡る……。
聖女を決める大事な儀式の為、リィーナは現聖女として教会の礼拝堂へと向かった。
「これより神の祝福を受けし聖女であることを証明してもらう」
祭壇に立つグエルの言葉に、聖女だと名乗る少女が神の祝福を授かる儀式へと入っていった。
「ではシャナ殿こちらへ」
神父がシャナの名を呼ぶ。
(可笑しい。この聖杯からは神聖な気を感じない?)
聖杯からは何の気も感じず、リィーナは訝しく思い内心で呟く。
「……煌きよ、その意を示し給え」
「!?」
彼女が何事か呟き聖杯を持った途端、目を開けていられないほどの輝きに包まれる。それにリィーナは驚く。
「こ、これは?」
「凄い輝きだ! 間違いなく神の祝福を受けている」
その様子に神父もグエルも驚き固まる。
「では、本物の聖女ならば神の祝福の力を使えるはず。それを示してみよ」
「はい。神の祝福を……」
王子の言葉に一歩前へと進み出たシャナは大きく身振りをする。すると彼女の周りに光の粒子が現れ、それはとても神秘的な光景に見えた。
「まさしく本物の聖女だな」
「し、しかし……」
グエルの言葉に何事か言いたげに神父が声をあげるが一睨みされたため、リィーナの方へと近寄る。
「聖女様、今の段階ではグエル様を説き伏せる事は出来ません。申し訳ございませんが、暫くの間ご辛抱ください」
「……」
神父にはリィーナの方が本物の聖女であると分かっていたのだ。しかし、グエル王子を説き伏せる力はなく、仕方なく彼女を連れ出す。
それから数日たった日の事である。
「女神の祝福の力も持たない偽物の聖女リィーナよ。本物の聖女であるシャナがいるから、もうお前は用済みだ。さっさとこの国を出て行け」
「え?」
グエルが突然部屋へと入ってきたかと思うと、鋭い口調でそう言い放たれ驚いて目を丸める。
「私をこの国から出せば、神のご加護を授けられなくなってしまいます。それでもよろしいのですか?」
「ふん! 何が神のご加護だ。お前は今まで何もしてこなかったではないか。ただ宮殿で食べて寝て遊んで過ごしているだけのお前より、本物の聖女であるシャナの力が俺には必要だ」
「……」
確認するようにリィーナが言うと王子が鼻を鳴らして毒づく。それにもう何を言っても意味がないのだと悟り黙る。
「兵士よ。この無能な女を連れていけ」
「はっ!」
グエルの命令に脇に控えていた兵士が動き、彼女の腕を掴み連れ出す。
そうして話し合いも出来ないまま馬車に乗せられ、辺鄙な地へと送られることとなったのである。
『聖女様。貴女様をお守りできず申し訳ございません。貴女様に神の祝福があらんことを祈っております』
「神父様、最後の最後まで有難う御座います」
馬車に乗せられる際に手渡してくれた神父の手紙にはそう書かれており、その気づかいにリィーナは心から感謝する。
「降りろ!」
「……」
適当な場所で馬車から降ろされた彼女は周囲を見回す。荒れた大地に魔物の気配も沢山あり、とても治安がいいとは言えない。
リィーナを放り出した後、馬車はさっさと行ってしまったのでここが何処かもわからない。
「とりあえず、村か町を探しましょう」
明るい口調で手を叩き檄を飛ばすと、道なき道を歩いて行った。
暫くすると森の中へと入り、その近くに村があった為そこへと訪れた。
そうして村人達の優しさによりここで暮らしていく事となる。
「と、そうして私を受け入れてくださった皆さんの為に、この枯れた土地を豊かにし、魔物の脅威から守っているのです」
「そうですの。それで、ここまでくる間に魔物の姿が見当たらなかったわけね」
語り終えた聖女の言葉にユリシアは納得して頷く。
「それで、ユリシアさんは如何してこの村に送られたんですか?」
「わたくしも同じでしてよ。シャナに嵌められたの。あの女、聖女の地位に満足できずに、次期王妃の座まで狙ったって事ね」
リィーナの言葉に令嬢は説明する。
「と、言うことは、ユリシア様は王妃の座から引きずり降ろされて、あらぬ疑いをかけられ追放処分にされた……って事なんですね」
「えぇ、そうでしてよ」
その言葉で理解したらしい聖女へとユリシアは頷く。
「行く当てがないなら、私と一緒に暮らしませんか?」
「そうね、庶民の暮らしなど思いもつきませんもの、貴女に色々と教えて貰えると助かるわ」
良い事を思いついたといった顔でリィーナが言うと令嬢も頷きお願いする。
こうして出会った二人は一緒の家で暮らすこととなった。
「出ろ!」
「そのようにご乱暴になさらなくとも、自ら出ましてよ」
兵士が乱暴に腕を掴み言い放つのを、すました顔で答え堂々とした態度で馬車から降りる。
農村の近くまで来たらしいが、見渡す限り草木一本も生えていない砂地帯が続いていた。
「ここからは自力で歩いて村を探すんだな」
「……お勤めご苦労様ですわね」
「はっ、皮肉りやがって」
兵士へとねぎらいのつもりで声をかけるが、それは皮肉に捉えられたようで、相手は言葉を吐き捨てる。
「あ~あ。ここから帰るのか大変だなぁ。あんたが問題さえ起こさなければ、俺もこんな仕事しなくて済んだって言うのによ」
「それでも、お国の為に確りと務めを果たしたのですもの、貴方は立派にお役目をなさりましたわ」
「腐っても元は次期王妃様か。言葉だけは立派だな」
「……」
何を言っても皮肉と捉えられてしまうと感じ、ユリシアはもう声をかけるのを止めようと決めた。
「そんじゃ、俺はもう帰る。あんたなんかに付き合う義理はないからな」
「ご機嫌よろしゅう。せいぜい魔物に襲われないようお気を付けてお戻りなさいませ」
兵士が言うとさっさと御者席へと乗り込み走り去る。その姿へと令嬢は言葉を投げつけた。
最後の最後まで次期王妃としての態度を崩さずに、自分に仕えていた者の身を案じて伝えた言葉は果たして彼の心に届いたのだろうか。
「さて、参りましょう」
永遠に続くように見える砂地帯の奥へと瞳を向けて、彼女はそっと呟く。
そうしてしばらく歩くと森の中へと入った。
「急に森に?」
その意外な現実に戸惑う。国境を越えた途端に緑あふれる森の中なのだからそう思っても仕方のない事だろう。疑問に思いながらもしばらく歩くと、舗装されていない土の道が見えてきて、そこを進むと目的地の村が現れる。
「草木一本も生えない貧し土地だと聞いていたのだけれど?」
聞いた話が本当なら寂れた貧しい農村のはずであった。
しかし見渡す限り果樹園には実がぎっしりと詰まった果物がぶら下がり、田畑には豊富に作物が育っていた。
「ここまでくる間に魔物の姿も見ていなくてね」
聖女の加護も届かない村。そこに来るまでの間魔物に襲われなかっただけでなく、この辺りにも姿は見られない。その様子に令嬢は考える。
「おじさん、どうですか? 私少しは様になってきましたか」
「あぁ、最初のころと比べたら鍬の扱いが身についてきたようだな」
「ふふ。皆さんの教えが良いからですよ」
「本当に、リィーナちゃんは働き者ねぇ」
驚いている令嬢の耳に人の声が聞こえてきてそちらを見やると、明らかに村人とは違いオーラを感じる少女が一人、楽しそうに笑いながら村人達と一緒に農作業をしていた。
「もし」
「あ、こんにちは!」
ユリシアは戸惑いながらも声をかけると、少女が眩しいばかりの笑顔で振り返る。
「私はリィーナです。貴女は?」
「……ユリシアよ」
柔和な微笑みを浮かべて、名前を教えてくれた少女が尋ねるので、令嬢も名乗った。
「貴女は如何してこの村に来たんですか? あ、もしかして視察ですかね」
「いいえ、わたくしは国を追い出されたの。そうしてここに送られたのですわ」
彼女の身なりを見た少女がそう推察すると、ユリシアはゆるりと首を振って答える。
「え、あ……もしかして貴女も、ですか?」
「貴女もとは、どういう意味でして?」
何かを察したらしいリィーナの言葉に、令嬢は不思議そうに問う。
「実は、私元々は聖女だったんです」
「聖女様?」
困った顔で語り出した彼女の言葉に、ユリシアは黙って聞く態勢へと入った。
それはユリシアが初めてシャナと出会い、罠にはめられた日の数日前まで遡る……。
聖女を決める大事な儀式の為、リィーナは現聖女として教会の礼拝堂へと向かった。
「これより神の祝福を受けし聖女であることを証明してもらう」
祭壇に立つグエルの言葉に、聖女だと名乗る少女が神の祝福を授かる儀式へと入っていった。
「ではシャナ殿こちらへ」
神父がシャナの名を呼ぶ。
(可笑しい。この聖杯からは神聖な気を感じない?)
聖杯からは何の気も感じず、リィーナは訝しく思い内心で呟く。
「……煌きよ、その意を示し給え」
「!?」
彼女が何事か呟き聖杯を持った途端、目を開けていられないほどの輝きに包まれる。それにリィーナは驚く。
「こ、これは?」
「凄い輝きだ! 間違いなく神の祝福を受けている」
その様子に神父もグエルも驚き固まる。
「では、本物の聖女ならば神の祝福の力を使えるはず。それを示してみよ」
「はい。神の祝福を……」
王子の言葉に一歩前へと進み出たシャナは大きく身振りをする。すると彼女の周りに光の粒子が現れ、それはとても神秘的な光景に見えた。
「まさしく本物の聖女だな」
「し、しかし……」
グエルの言葉に何事か言いたげに神父が声をあげるが一睨みされたため、リィーナの方へと近寄る。
「聖女様、今の段階ではグエル様を説き伏せる事は出来ません。申し訳ございませんが、暫くの間ご辛抱ください」
「……」
神父にはリィーナの方が本物の聖女であると分かっていたのだ。しかし、グエル王子を説き伏せる力はなく、仕方なく彼女を連れ出す。
それから数日たった日の事である。
「女神の祝福の力も持たない偽物の聖女リィーナよ。本物の聖女であるシャナがいるから、もうお前は用済みだ。さっさとこの国を出て行け」
「え?」
グエルが突然部屋へと入ってきたかと思うと、鋭い口調でそう言い放たれ驚いて目を丸める。
「私をこの国から出せば、神のご加護を授けられなくなってしまいます。それでもよろしいのですか?」
「ふん! 何が神のご加護だ。お前は今まで何もしてこなかったではないか。ただ宮殿で食べて寝て遊んで過ごしているだけのお前より、本物の聖女であるシャナの力が俺には必要だ」
「……」
確認するようにリィーナが言うと王子が鼻を鳴らして毒づく。それにもう何を言っても意味がないのだと悟り黙る。
「兵士よ。この無能な女を連れていけ」
「はっ!」
グエルの命令に脇に控えていた兵士が動き、彼女の腕を掴み連れ出す。
そうして話し合いも出来ないまま馬車に乗せられ、辺鄙な地へと送られることとなったのである。
『聖女様。貴女様をお守りできず申し訳ございません。貴女様に神の祝福があらんことを祈っております』
「神父様、最後の最後まで有難う御座います」
馬車に乗せられる際に手渡してくれた神父の手紙にはそう書かれており、その気づかいにリィーナは心から感謝する。
「降りろ!」
「……」
適当な場所で馬車から降ろされた彼女は周囲を見回す。荒れた大地に魔物の気配も沢山あり、とても治安がいいとは言えない。
リィーナを放り出した後、馬車はさっさと行ってしまったのでここが何処かもわからない。
「とりあえず、村か町を探しましょう」
明るい口調で手を叩き檄を飛ばすと、道なき道を歩いて行った。
暫くすると森の中へと入り、その近くに村があった為そこへと訪れた。
そうして村人達の優しさによりここで暮らしていく事となる。
「と、そうして私を受け入れてくださった皆さんの為に、この枯れた土地を豊かにし、魔物の脅威から守っているのです」
「そうですの。それで、ここまでくる間に魔物の姿が見当たらなかったわけね」
語り終えた聖女の言葉にユリシアは納得して頷く。
「それで、ユリシアさんは如何してこの村に送られたんですか?」
「わたくしも同じでしてよ。シャナに嵌められたの。あの女、聖女の地位に満足できずに、次期王妃の座まで狙ったって事ね」
リィーナの言葉に令嬢は説明する。
「と、言うことは、ユリシア様は王妃の座から引きずり降ろされて、あらぬ疑いをかけられ追放処分にされた……って事なんですね」
「えぇ、そうでしてよ」
その言葉で理解したらしい聖女へとユリシアは頷く。
「行く当てがないなら、私と一緒に暮らしませんか?」
「そうね、庶民の暮らしなど思いもつきませんもの、貴女に色々と教えて貰えると助かるわ」
良い事を思いついたといった顔でリィーナが言うと令嬢も頷きお願いする。
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