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第2部206号室×203号室 子持ちのシングルファーザー×恋に一直線なダンスインストラクター編
306号室本日休業
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◇
時間は少し遡る。
(最悪、本当に最悪)
茉白が新の部屋を訪れた頃、306号室の神木律夏もベッドの上で夏風邪と戦っていた。
ゴホゴホとせき込むと肺の辺りと頭が痛い。何度も繰り返す咳に身体がすっかり参っていて、下がらない熱に怒りを向けたいのにその元気もない。
共にブラントを立ち上げている友人達が次々と夏風邪で倒れ、その影響のせいかずっと体調が悪く、咳や喉の痛みといった風邪の引き始めの症状は出ていた。それがとうとう昨夜から発熱してしまった。
微熱ならまだしも、38度を超える熱となると、もう何も出来ない。薬を飲んで、昨夜は寝たのだが日付が変わっても熱が下がる様子はない。
週末なので急ぎの仕事はないし、SNSも体調を崩したので今日の投稿を休むことも報告済み。フォロワーから心配の声のコメントが次々と来ているが、反応している余裕はない。
(そろそろ薬飲んでいい時間になった?)
朝飲んだ薬の影響で少しは楽になったと思ったのも束の間、薬の効果が消えたのか熱が上がった気がする。頭痛のせいで寝ることにも集中出来なくてストレスが溜まってゆっくり休めない。取り敢えず今日はもうベッドの上から動かないと律夏は決めていた。
手元のスマホで時間を確認すると薬を飲んでから6時間は経っている。熱もぶり返したことだし律夏は一度ベッドから降りて薬を飲んだ。
昨夜から何も食べてないので少し食べやすいものが食べたい。それにスポーツドリンクも欲しい。だけど冷蔵庫の中に風邪の時に必要なものが全くないのは困ったことだ。風邪薬を常備していたのが奇跡みたいに思える。
だけどこの状況を打開する為、律夏は風邪を引いて寝込んでいることを親友である星那に連絡をしている。
「早く星那来て……」
スポドリだけでも欲しい一心で連絡したのだが、きっと星那のことだからゼリーやプリンも買って来てくれるに違いない。
ただ、午前中に顧客との打ち合わせがあるとかで、帰ってくるのは昼過ぎと言われている。時計を確認するに恐らくそろそろ持って来てくれるはずだ。
取り敢えず重たい身体を引きずってベッドに逆戻り。枕元に置いていた体温計で熱を測ると予想通りぶり返していた。表示された体温を見るだけでまだ気分が悪くなってそのままベッドに寝転がる。ズキズキと痛む頭を枕に乗せて、布団を被った時、部屋の鍵が勝手に空く小さな音が耳を掠めた。
「やっときた……」
この家の鍵スペアキーを持っているのは九州の実家の両親と星那だけ。状況を考えるに星那だろう。廊下を進む足音に少し安心したのは熱の苦しさからかもしれない。
「律夏、調子どう?」
「最悪」
寝室のドアが開くと同時に見えた星那の顔に向かって文句をひとつ。自室に戻る前に顔を出してくれたのか、まだスーツ姿のままだ。相変わらずスーツの似合う男だと見た目に感心する余裕が少し生まれたのも安心感のせいかもしれない。
「熱は?」
「38.6。けど今薬飲んだ」
「思ったより高いじゃん。とりあえず色々買ってきたから冷蔵庫入れとくな」
「ありがと。ほんと助かる」
上半身を起こして、差し出されたスポーツドリンクを受け取る。蓋を開けて喉を潤せば求めていた味に少しまた気分が落ち着いた。冷たいスポドリが喉を通る感覚が今は気持ちいい。
「それと、これな」
「うわ……天才」
自慢そうに笑う星那が袋の中から取り出した熱冷ましシートを見ると褒め言葉が飛び出る。これこそ欲しかったもののひとつで、伝え忘れていたことを後悔していた。だけど何も言わずとも必要だろうと買って来てくれたことが素直にありがたい。
「ほら、デコ出して」
指示されるがままに前髪を上げると、星那がシートを1枚取り出し、熱い額に貼ってくれる。ひんやりとした冷たい感触はまさに求めていた冷たさ。薬も飲んだしこれでゆっくり眠ることができるだろう。
「ありがと星那」
「どういたしまして。なんか他にやっとくこととかある?」
「ううん、大丈夫。薬も飲んだし、あとは寝てたら治る」
このまま明日まで寝て、もしも月曜日にまだ治らないようなら病院へ行けばいい。それに――星那に風邪を移すのも申し訳ない。
「移ったら悪いし、もう帰っていいよ」
「わかった。残り冷蔵庫入れとく。もしも足りないものとかあったら今日明日はもう予定ないから連絡して。すぐ買ってくるし。あ、けど――」
「んー?」
起こした上半身をまたベッドに沈めて枕を手繰り寄せながら、何か言い掛けた親友へと視線を向ける。すると、星那が口角を上げて笑った。
「もし風邪が移ったらその時は律夏に看病してもらうからな」
「……ムカつく」
むっと頬が勝手に膨らんだ。この笑顔にどれだけの女の子が惚れてきたか。そんな文句をいつもならぶつけるが今はそんな元気はない。
確かに今回借りが出来たので、もしも移してしまった時には同じように星那の部屋を訪れるつもりだ。
高校3年間で仲を深め、一緒に上京し、ずっと協力し合ってきた。今更看病ぐらいなんてことない。――と思ったのも束の間、ズキズキとまだ痛む頭を過った推測を星那に向けた。
「いいの?」
「なにが?」
「僕より椿さんに看病された方が嬉しくない?」
恋愛ドラマや少女漫画では風邪の看病は距離が縮まる展開のひとつ。「その方がいいんじゃない?」と進展する様子がない親友の恋愛模様を引き出すときょとんと星那が一度驚くように目を丸くする。その様子が少し面白い。
(ほら図星じゃん)
頭の中で思い浮かべた言葉を続けようとする前に咳を1回。しかし律夏の予想とは裏腹にベッドに腰かけた星那は何故か首を横に振った。
「いや、律夏にしてもらう」
「なんで?」
「だって椿さんに寝込んだ情けないところ見せたくないし」
「あー……なるほど」
星那の言い分に納得するように頷く。なるほど、椿の前ではかっこつけたいってことか。
「だからいいんだよ。看病は律夏にお願いする」
「……わかった」
風邪で弱っているからだろうか。いつもと変わらぬやり取りに思えるのに、頼りにしてくれたことが嬉しい。
(最近はずっと椿さん椿さんだったのに……)
星那が椿に惹かれて数ヶ月。親友としてその恋を見守っているが、そろそろ何か進展が欲しい。最近は何か進展はあっただろうか? 浮かんだ疑問を確認せずにはいられない。
「なんか椿さんと進展あった?」
「いや、ないかな。けど来週デート行く」
「……いいじゃん。楽しんで」
「言わなくても、すでに浮かれてる」
「なにそれ」
また星那は笑った。多分頭の中には椿の姿が思い浮かんだのだろう。「2人で出掛ける」ではなく「デート」という言葉を使ったあたり、星那の意気込みも違う。あまりにも口元が緩んでいる様子に律夏はもう一度「ムカつく」と文句をぶつけた。
すると思い出したように「そうだ」と星那の視線がこちらへと向く。
「律夏って椿さんの部屋行ったことある?」
「あるけど」
「この前乾燥機借りに行った時に、明らかに椿さんのものじゃない指輪見つけてさ、律夏何か知ってる?」
「指輪?」
ざっくりとした説明を聞いて熱に浮かされた頭を回転させる。椿の部屋には行ったことあるが、それも結構前のこと。綺麗で本がいっぱいあったことぐらいしか覚えてない。指輪なんてあっただろうか。
「太めの、親指用のリングぽかった」
「……ごめん、わかんないや」
付け足された説明にもう一度考えてみるが、わからない。椿はいつもシンプルなアクセサリーをつけているが、指輪はあんまり見たことないかもしれない。どちらにせよ夏風邪で痛む頭だと記憶も上手く思い出せない。結局律夏は首を横に動かした。
「だよな。悪い、変なこと聞いて」
「なに? 他の男からもらったものでも見つけた?」
「……いや、わかんないならいいや。また絃さんに聞いてみる」
肩を竦めた星那が諦めたようにベッドから立ち上がる。今度こそ帰るつもりなのだろう。
「じゃあゆっくり休めよ」
「わかってる。まじでありがと星那」
「いいって。困った時はお互い様ってことで」
改めてお礼を言って軽く手を振り、今度こそ布団の中に潜り込む。鍵は閉めて帰ってと言い聞かせると、返事の後に星那が寝室から出て行く気配を感じる。
数分もしない内にキッチンで差し入れを片付けた星那が部屋から出て行く。玄関のドアが閉まった音を聞けば律夏は瞼を落とした。
必要なものも揃ったし、あとはもう寝て身体を休めるだけ。
「あ……」
瞼を降ろした瞬間、上手く思い出せなかった記憶がタイムラグのようにぼんやりと思い浮かぶ。瞼を落として寝る体制を取った律夏は瞼の裏で先程の星那の質問を思い浮かべた。
「……あれかな」
すっかり忘れていた。だけど星那が見つけたという「太い親指用の指輪」に心当たりがある。そうあれは――。
(――さんのだ)
思い出した懐かしい人の名前を声にする前に意識が遠ざかっていく。星那の顔を見たせいか、額を冷やすシートのせいか、はたまた薬のせいかはわからない。だけどやっぱり、なんだかちょっとだけ胸の辺りがザワザワする。
(デートどこ行くんだろ?)
そんなことを考えたのが最後。律夏は夏風邪と戦う為、眠りについた。
時間は少し遡る。
(最悪、本当に最悪)
茉白が新の部屋を訪れた頃、306号室の神木律夏もベッドの上で夏風邪と戦っていた。
ゴホゴホとせき込むと肺の辺りと頭が痛い。何度も繰り返す咳に身体がすっかり参っていて、下がらない熱に怒りを向けたいのにその元気もない。
共にブラントを立ち上げている友人達が次々と夏風邪で倒れ、その影響のせいかずっと体調が悪く、咳や喉の痛みといった風邪の引き始めの症状は出ていた。それがとうとう昨夜から発熱してしまった。
微熱ならまだしも、38度を超える熱となると、もう何も出来ない。薬を飲んで、昨夜は寝たのだが日付が変わっても熱が下がる様子はない。
週末なので急ぎの仕事はないし、SNSも体調を崩したので今日の投稿を休むことも報告済み。フォロワーから心配の声のコメントが次々と来ているが、反応している余裕はない。
(そろそろ薬飲んでいい時間になった?)
朝飲んだ薬の影響で少しは楽になったと思ったのも束の間、薬の効果が消えたのか熱が上がった気がする。頭痛のせいで寝ることにも集中出来なくてストレスが溜まってゆっくり休めない。取り敢えず今日はもうベッドの上から動かないと律夏は決めていた。
手元のスマホで時間を確認すると薬を飲んでから6時間は経っている。熱もぶり返したことだし律夏は一度ベッドから降りて薬を飲んだ。
昨夜から何も食べてないので少し食べやすいものが食べたい。それにスポーツドリンクも欲しい。だけど冷蔵庫の中に風邪の時に必要なものが全くないのは困ったことだ。風邪薬を常備していたのが奇跡みたいに思える。
だけどこの状況を打開する為、律夏は風邪を引いて寝込んでいることを親友である星那に連絡をしている。
「早く星那来て……」
スポドリだけでも欲しい一心で連絡したのだが、きっと星那のことだからゼリーやプリンも買って来てくれるに違いない。
ただ、午前中に顧客との打ち合わせがあるとかで、帰ってくるのは昼過ぎと言われている。時計を確認するに恐らくそろそろ持って来てくれるはずだ。
取り敢えず重たい身体を引きずってベッドに逆戻り。枕元に置いていた体温計で熱を測ると予想通りぶり返していた。表示された体温を見るだけでまだ気分が悪くなってそのままベッドに寝転がる。ズキズキと痛む頭を枕に乗せて、布団を被った時、部屋の鍵が勝手に空く小さな音が耳を掠めた。
「やっときた……」
この家の鍵スペアキーを持っているのは九州の実家の両親と星那だけ。状況を考えるに星那だろう。廊下を進む足音に少し安心したのは熱の苦しさからかもしれない。
「律夏、調子どう?」
「最悪」
寝室のドアが開くと同時に見えた星那の顔に向かって文句をひとつ。自室に戻る前に顔を出してくれたのか、まだスーツ姿のままだ。相変わらずスーツの似合う男だと見た目に感心する余裕が少し生まれたのも安心感のせいかもしれない。
「熱は?」
「38.6。けど今薬飲んだ」
「思ったより高いじゃん。とりあえず色々買ってきたから冷蔵庫入れとくな」
「ありがと。ほんと助かる」
上半身を起こして、差し出されたスポーツドリンクを受け取る。蓋を開けて喉を潤せば求めていた味に少しまた気分が落ち着いた。冷たいスポドリが喉を通る感覚が今は気持ちいい。
「それと、これな」
「うわ……天才」
自慢そうに笑う星那が袋の中から取り出した熱冷ましシートを見ると褒め言葉が飛び出る。これこそ欲しかったもののひとつで、伝え忘れていたことを後悔していた。だけど何も言わずとも必要だろうと買って来てくれたことが素直にありがたい。
「ほら、デコ出して」
指示されるがままに前髪を上げると、星那がシートを1枚取り出し、熱い額に貼ってくれる。ひんやりとした冷たい感触はまさに求めていた冷たさ。薬も飲んだしこれでゆっくり眠ることができるだろう。
「ありがと星那」
「どういたしまして。なんか他にやっとくこととかある?」
「ううん、大丈夫。薬も飲んだし、あとは寝てたら治る」
このまま明日まで寝て、もしも月曜日にまだ治らないようなら病院へ行けばいい。それに――星那に風邪を移すのも申し訳ない。
「移ったら悪いし、もう帰っていいよ」
「わかった。残り冷蔵庫入れとく。もしも足りないものとかあったら今日明日はもう予定ないから連絡して。すぐ買ってくるし。あ、けど――」
「んー?」
起こした上半身をまたベッドに沈めて枕を手繰り寄せながら、何か言い掛けた親友へと視線を向ける。すると、星那が口角を上げて笑った。
「もし風邪が移ったらその時は律夏に看病してもらうからな」
「……ムカつく」
むっと頬が勝手に膨らんだ。この笑顔にどれだけの女の子が惚れてきたか。そんな文句をいつもならぶつけるが今はそんな元気はない。
確かに今回借りが出来たので、もしも移してしまった時には同じように星那の部屋を訪れるつもりだ。
高校3年間で仲を深め、一緒に上京し、ずっと協力し合ってきた。今更看病ぐらいなんてことない。――と思ったのも束の間、ズキズキとまだ痛む頭を過った推測を星那に向けた。
「いいの?」
「なにが?」
「僕より椿さんに看病された方が嬉しくない?」
恋愛ドラマや少女漫画では風邪の看病は距離が縮まる展開のひとつ。「その方がいいんじゃない?」と進展する様子がない親友の恋愛模様を引き出すときょとんと星那が一度驚くように目を丸くする。その様子が少し面白い。
(ほら図星じゃん)
頭の中で思い浮かべた言葉を続けようとする前に咳を1回。しかし律夏の予想とは裏腹にベッドに腰かけた星那は何故か首を横に振った。
「いや、律夏にしてもらう」
「なんで?」
「だって椿さんに寝込んだ情けないところ見せたくないし」
「あー……なるほど」
星那の言い分に納得するように頷く。なるほど、椿の前ではかっこつけたいってことか。
「だからいいんだよ。看病は律夏にお願いする」
「……わかった」
風邪で弱っているからだろうか。いつもと変わらぬやり取りに思えるのに、頼りにしてくれたことが嬉しい。
(最近はずっと椿さん椿さんだったのに……)
星那が椿に惹かれて数ヶ月。親友としてその恋を見守っているが、そろそろ何か進展が欲しい。最近は何か進展はあっただろうか? 浮かんだ疑問を確認せずにはいられない。
「なんか椿さんと進展あった?」
「いや、ないかな。けど来週デート行く」
「……いいじゃん。楽しんで」
「言わなくても、すでに浮かれてる」
「なにそれ」
また星那は笑った。多分頭の中には椿の姿が思い浮かんだのだろう。「2人で出掛ける」ではなく「デート」という言葉を使ったあたり、星那の意気込みも違う。あまりにも口元が緩んでいる様子に律夏はもう一度「ムカつく」と文句をぶつけた。
すると思い出したように「そうだ」と星那の視線がこちらへと向く。
「律夏って椿さんの部屋行ったことある?」
「あるけど」
「この前乾燥機借りに行った時に、明らかに椿さんのものじゃない指輪見つけてさ、律夏何か知ってる?」
「指輪?」
ざっくりとした説明を聞いて熱に浮かされた頭を回転させる。椿の部屋には行ったことあるが、それも結構前のこと。綺麗で本がいっぱいあったことぐらいしか覚えてない。指輪なんてあっただろうか。
「太めの、親指用のリングぽかった」
「……ごめん、わかんないや」
付け足された説明にもう一度考えてみるが、わからない。椿はいつもシンプルなアクセサリーをつけているが、指輪はあんまり見たことないかもしれない。どちらにせよ夏風邪で痛む頭だと記憶も上手く思い出せない。結局律夏は首を横に動かした。
「だよな。悪い、変なこと聞いて」
「なに? 他の男からもらったものでも見つけた?」
「……いや、わかんないならいいや。また絃さんに聞いてみる」
肩を竦めた星那が諦めたようにベッドから立ち上がる。今度こそ帰るつもりなのだろう。
「じゃあゆっくり休めよ」
「わかってる。まじでありがと星那」
「いいって。困った時はお互い様ってことで」
改めてお礼を言って軽く手を振り、今度こそ布団の中に潜り込む。鍵は閉めて帰ってと言い聞かせると、返事の後に星那が寝室から出て行く気配を感じる。
数分もしない内にキッチンで差し入れを片付けた星那が部屋から出て行く。玄関のドアが閉まった音を聞けば律夏は瞼を落とした。
必要なものも揃ったし、あとはもう寝て身体を休めるだけ。
「あ……」
瞼を降ろした瞬間、上手く思い出せなかった記憶がタイムラグのようにぼんやりと思い浮かぶ。瞼を落として寝る体制を取った律夏は瞼の裏で先程の星那の質問を思い浮かべた。
「……あれかな」
すっかり忘れていた。だけど星那が見つけたという「太い親指用の指輪」に心当たりがある。そうあれは――。
(――さんのだ)
思い出した懐かしい人の名前を声にする前に意識が遠ざかっていく。星那の顔を見たせいか、額を冷やすシートのせいか、はたまた薬のせいかはわからない。だけどやっぱり、なんだかちょっとだけ胸の辺りがザワザワする。
(デートどこ行くんだろ?)
そんなことを考えたのが最後。律夏は夏風邪と戦う為、眠りについた。
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