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キオン編
それは加護ではなく、 五
しおりを挟むヒメロスに確認しようとしたキオンは、次の瞬間、爪先から頭の天辺までを貫く絶大な衝撃を受けた。
「あああああああああああ!!!」
絶叫が喉を迸る。声とともに息が吐き出される一方で、取り入れることができない。
背中を仰け反らせ、渾身の力でシーツを握りしめたキオンの孔には、ヒメロスの逸物が深く突き挿さっていた。
使い込まれて赤黒く、キオンのよがる姿に触発されて硬く膨らんだ巨大な性器を、何の予告もなく挿入したのである。
エラの張った先端は解しきった孔を押し広げ、指が届く範囲を通りすぎた。軟膏と自身の先走り、そのぬめりによって奥までずるりと踏襲する。
まだだ。ヒメロスはキオンの状態など二の次に、ぐいぐいと股間を押しつけた。上にずり上がらないよう、キオンの腰を鷲掴むことも忘れない。
ヒメロスの逸物は、まだ根元まで入ってはいなかった。指で慣らすことができず、固く閉まったままの奥を小刻みにつついては強制的に割り開いていく。
「あ、ああ、ああっ!」
一方のキオンに、奥を暴かれる痛みはない。ないが、苦しい。
当然だ。ヒメロスの性器は、人間の平均男性のものよりも胴回りが太く、そして長い。巨根と称されるにふさわしい風格だ。指で慣らされるのとは訳が違う。
ヒメロスが細かく腰を振るたびに、ペニスでみっちりと埋まった中が全部擦れた。その一部が前立腺に当たり、走った甘い痺れが際限なくキオンの幼かった性欲を高める。
ペニスを激しく擦られた時とは違った淫蕩。触れてもいないのに、精を出しきって起き上がる気力がなくなったはずのキオンのモノが再び天に向けてそそり勃った。
「ふぅー……」
やがてヒメロスの動きが止まった。下生えごしの肌や大きく張った双球が、キオンのまろやかな尻たぶに密着している。貫通は済んだ。
「キオン君の中。熱くて、狭くて、最高だ……」
熱のこもった吐息とともに、ヒメロスが言う。が、返答はない。
「キオン君?……こら、キオン君。意識を飛ばしてはだめだ」
ぺちぺちと頬を軽く叩かれて、そこでやっとキオンは息を吸うことを思い出した。
急激に酸素を吸いこんだせいで軽く咽せる。バクバクと激しい鼓動を打つ心臓と、不足した酸素を求める肺によって、少し胸が痛い。
「ここからが本番だからね。意識を失うと最初からやり直さなければならない。だから絶対に気を失ってはならないよ。いいね?」
「はぁっ、はぁっ、……は、ひぃ、ヒメロスさん……」
朦朧とする意識の中で、辛うじて応える。しかし何度もイかされ、体力的にも快楽の許容量的にも限界なキオンは、意思に反して今にも寝落ちしてしまいそうだった。
これは加護だ。憧れの人が、わざわざ時間を割いて授けてくれるんだ。そう自分に言い聞かせて強引に引き止めているに過ぎない。
キオンが限界であると気づいていながら、ヒメロスはわざと釘を刺した。理由は加護のため、などでは決してない。そもそも加護の話は詭弁だ。本当の加護とは、性行為などというまどろっこしい工程は挟まない。
すべては一目で気に入ったこの無垢で無知な可愛い子を貪るため。いじらしく素直で真面目な性格につけこまれ、どこの骨とも知れぬ数多に手垢をつけられる前に、己のモノとするため。
ずる、とヒメロスの腰がゆっくりと引かれる。長大なペニスがぬるぬると、吸いつく襞をひっかきながらすべっていく。
「ぁ……」
キオンが悲しげな吐息をこぼした。抜かれると思ったのだろう。ヒメロスの唇が笑みを刻む。そこまで求められているなら、応えなくては。
先端だけを残した状態で止まったヒメロスは、一呼吸ののち。
強く、大きく、腰を前に突き出した。
「ぁあ────────ッッッ!!!」
ドチュッと深々突き挿さった逸物。勢いよく襞を擦り上げた砲身。前立腺を力強く叩かれて、キオンの意識が砕け散る。
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