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アントス編
白の指導 二
しおりを挟む「わかった!」
「んあっ!」
こくんと頷いた拍子に齧歯類特有の長い前歯がガツ、と粒の根元を叩いた。じん、と痺れるような強い衝撃。
ビクン、と体が跳ねる。衝撃が引いた後も、粒の周辺にはじんじんとした痒みとも痛みともつかない痺れが残った。
だがクローリクは気づかなかったらしい。
「ちゅうちゅう、気持ちいい?」
言われた通りに粒を吸い、舌でべろべろと舐めしゃぶる。
「ぅん。気持ちいい、よ……」
ぴちゃ、ぢゅっ、と音を立てて口淫を施されるたびに、じわじわと快感の波が全身に広がる。
波は手足の指の先まで行くと腰に向かって引いてきた。もぞりと太ももをすり合わせる。セックスの悦びを知っている体は、早くも期待に性器を緩く勃たせていた。
「人間って、おっぱい触られるの、好きなんだな」
右側にもちゅうちゅうと吸いつきながら、感心したように呟くクローリク。
「性感帯の一つだからね。おちんちんほど敏感じゃないから、僕みたいにすぐに反応を返すわけじゃないけれど。……こうやって、おちんちんを触る前に優しく遊んであげてね」
「オッケー!」
「じゃあ、次はここ」
さっそく応用を利かせ、片方を舐め、もう片方を指でグリグリと押し潰している間に、手持ち無沙汰になっている方の手を下半身に導く。
緩く勃起するだけでなく、とろりと先走りをこぼしたアントスのペニスに、わ、とクローリクが口を離した。
「アントスさんのちんこ、もう濡れてる」
「ふふ。びっくりした?」
クローリクとのセックスは、いつも前戯なしで本番から始める。そのせいで、挿入前に先走りをこぼすことは滅多にない。
物珍しげに眺められて、くぱ、と小さく開いた鈴口からさらにとろりと雫が垂れた。まじまじと見られると、否応なく恥ずかしさがこみ上げる。
「ね、ね。アントスさんのちんこ、舐めていいー?」
肉竿をゆっくりと伝う先走りに、クローリクの指先が伸びた。肉球が湿ってねちゃ、と音を立てる。
「もちろんだよ。おっぱいと同じように、優しくね」
「よっしゃ!」
ちゅ、と最後に一吸いしてから、クローリクの口が粒から離れていった。
温かい口腔にねぶられていたそこが解放されると、途端に冷たさを覚える。唾液に塗れているからか、触れる空気がより冷たく感じられた。
クローリクの手がアントスのペニスを掴んだ。力の加減はされているが、人間の指とは違う肉球の感触と毛先だけで敏感な性器が小さな刺激を感じ取ってしまう。
ピクンと震えたそれに、クローリクの顔が近づいた。あたたかい吐息に、期待でさらに先走りが滴った。
「フンフン。……アントスさんのちんこ、エッチな匂いがする」
べろ、と大きく突き出された唾液に濡れた舌が、ペニスの根元から先に向けてゆっくりと這い上がる。
「はぁ……」
ぬる……と敏感な表面に唾液を塗りつけられる感触に、ぞわぞわと快感がよぎった。手とは違う感覚は、とても気持ちがいい。
どぷりと濁りが出始めた先走りを、厚い舌がこそげとる。徐々に鈴口に近づいていく。
「んっ、もっと、舐めて……」
鈴口を舐められるのは、思わず気をやってしまうほどに気持ちのいいことだ。セックス初心者でも確実に快楽を得られる行為でもある。
「やば……アントスさんのミルク、甘……おいし……」
ぺろ、ぺろ、と鈴口をねぶるクローリクが思わずといった様子で呟く。
精液というものは、種族を問わず苦くて青臭いものだと思うのだが。獣人と人間では味覚の作りが違うのだろうか。
お世辞でもなく、ぱくりと性器を咥えたクローリクの口がちゅうちゅうと強く吸いつく。
「あ、あ、吸われる、の、きもちい、ぃ」
腰を浮かべて軽く揺らす。そうすると鈴口が口蓋に擦れて腹の奥が重くなった。
次々に垂れてくる先走りをもっと欲しいとばかりに、舌が鈴口に密着した。ぴたりとくっついたままレロレロと動かされたらたまらない。
「ぁ、きもちい、おちんちんきもちよすぎて、とけそう……っ」
じゅ、ぢゅっ。咥えこんでいるせいで喋れないかわりにか、クローリクは無言で吸い上げる一方だ。
「イ、イッちゃ……」
「だひて」
「ひうっ!────ッ、はぁっ、はぁっ、はぁ……」
もご、と言葉を話すために動いた口腔。意図せずして歯が強く肉竿をかすめた瞬間、アントスは放精していた。
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