20 / 47
キオン編
鋭い針には、 八
しおりを挟む指にまとわりつく精液も少なくなってきた。ヒメロスは下衣をくつろげ、己のモノを取り出した。最後にキオンを貪っていた鉱山夫にも劣らない立派な逸物は、ぽろぽろと涙をこぼしながら胎の中で泳ぎ回るたっぷりの子種を外に出すキオンの自慰に似た痴態に煽られて熱く腫れ上がっている。
「キオン君」
名を呼べば、潤んだ目が緩慢にヒメロスへと向けられた。見せつけるように自身のペニスを上下に摩り、手招く。
「掻き出し終えたら、次は中にこびりついた他人の精子を殺さなくてはね。おいで」
花に誘われた蝶のように、体を起こしたキオンが四つん這いでヒメロスの下に向かう。しっとりと濡れたままの髪をなでてやり、そのまま後頭部に手を回して逃げられないようにしながらペニスを見せつけた。
「俺の精液を君の中に塗りつけるんだ。やり方は、わかるね?」
「……ヒメ、ロス、さん……」
懇願するような目で見られたが、無言で却下を下した。今すぐにでも押し倒し、ペニスを突き立て激しくかき回して男たち以上に精を注いでやりたいが、ヒメロス自らが動いては仕置きにならない。──そう、これは仕置きなのだ。他の男に腰を振り、はしたなく精液を強請った淫乱なコイビトへの。
ゴク、キオンの喉が嚥下する。華奢な肢体が恐々とヒメロスの股座に近づく。
震えるキオンの手が支えるようにヒメロスのペニスに触れた。熱くてしっとりとした肌。羞恥からか興奮からか赤く頬を染め、すがるような上目遣い。小さな唇から覗く濡れた舌が、言葉を紡ぐ。
「……お、おちん、ちんで、僕の、おなか」
にちゅ。後孔とペニスの先が密着する。
「いっぱいに、して、ください……っ」
ズプ、ズズ、ズルル……ッ。キオンが腰を下ろすと、熱くて柔らかい体内に性器が吸いこまれていった。完全には掻き出しきれていないわずかに残った精液でしっとりと濡れており、引っかかるような感覚はない。
あ、あ、と吐息とともに吐き出される喘ぎ声をすぐ間近で聞きながら、ヒメロスは目を細めた。ぎゅう、と強く締まる粘膜が砲身全体を包みこみ、腰の奥を重くする。
ズルズルと擦れ合う果てに、コツンと先端が壁にぶつかった。一見は行き止まり。だがまだこの先があるのだと、ヒメロスは知っている。当然だ。最初にそこに踏み入り、唾をつけたのはヒメロスなのだから。
「あ、はぁ……っ」
ぴとりと先端を壁につけた状態でキオンの動きが止まる。荒い呼吸を繰り返し、その先に進もうとしない。無意識なのか本能なのか、この先に再びペニスを迎え入れることを恐れているのだろう。
当然、ヒメロスはそれを良しとはしなかった。知っているのだ。キオンがこの奥深くに、男を立ち入らせたことを。
「ひぎぃッ!!」
キオンの腰を掴み、強く引き寄せる。同時に腰を上へと突き上げた。ぐぽっ。亀頭が壁を突き破る。
「奥深くまで入ったよ、キオン君」
くびれの部分を食いちぎらんばかりの強さで引き絞る強い圧迫に息を弾ませながら、ヒメロスはキオンの尻たぶを撫でた。
0
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった
ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン
モデル事務所で
メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才
中学時代の初恋相手
高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が
突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。
昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき…
夏にピッタリな青春ラブストーリー💕
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる