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キオン編
鋭い針には、 九
しおりを挟む「ひ、ぃい、っ、っ」
返答はない。ビクン、ビクンと痙攣したように跳ねながら震えるばかりだ。
腹に生温かく湿った感触がある。見ればキオンの小ぶりな性器からぴゅるぴゅると精液が飛び散っていた。奥深くまでハメられた衝撃にイッたようだ。
「駄目じゃないか。勝手にイッてしまっては」
キオンの背に腕を回し、ヒメロスは薄い胸元に顔を寄せる。
「悪い子には罰を与えないといけなくなる」
とろとろと母乳を垂れ流している粒を唇に含んだ。口内に広がる甘くて濃厚なミルクの味。美味だと思うのと同時に、これを男たちにも分け与えたのだという事実も思い出して、苛立ちに任せるがまま歯を立てる。
「ぃ、たッ」
悲鳴。構わずにガジガジと何度も噛みながら、もう片方を押しつぶすように指先の爪でこねくり回した。
「やああっ、ヒメロスさ、ぁ! やめて……っ、くださ、ぃイッ」
「なら、頑張って腰を振ることだ。あんなに夢中になって男たちにもやってのけたのだから、できるだろう?」
「ああっ! ああッ! ごめ、なさ……! ヒメロスさん、ごめんな、さいっ!」
泣き叫び、謝罪を繰り返しながらキオンの腰が揺れ動く。ゆっさ、ゆっさ。出したり抜いたりする動きはキツいのか、股間と股間を密着させたまま前後左右に揺さぶっている。
しかしその動きは緩慢で、締まる粘膜の動きと合わせて気持ちがいいが絶頂には届かない。
とろとろと勢いのない白濁や先走りをこぼすキオンのペニスを強く掴み、射精を封じながらヒメロスは問うた。
「キオン君。俺以外の男を呑みこんではしたなく気持ちよくなったこと、ちゃんと反省しているかい?」
「し、してます! あっ、あっ、ごめん、なさい……してます、からぁ」
「ではもう二度と、俺以外の男に孕まされたりはしないね?」
「は、いぃ! あかちゃんっ、やだっ、うみたく、ない……っ」
「それは俺のも?」
「やらっ、やらあっ! ヒメロスさんの、あかちゃん、ほし、ッ!」
「良い子だ」
ドクン、と一際太くなった性器を限界まで押しつける。キツい最奥への壁をズリ、と滑る感触がたまらない。
とろりと蕩けた胎にペニスをすべて収めるのは、途方もない快楽だ。ヒメロスは己の陰嚢から大量に精液が作り出され、尿道を駆け上がる予兆を感じた。この愛くるしい胎の中に種づけをしたら、もっと心地よくなるだろう。
それに。強すぎる快楽に喉を反らし、悲鳴じみた嬌声を上げ、両足をヒメロスの腰に回して懸命にしがみつく健気な様子を黒い感情で嘲笑う。
これは俺のモノだ。
他の男の汚れなど、精液でしっかりと洗い流す。他の男が与えた快感など、この腰使いで上書きして忘れさせる。キオンが悦がり、欲しがっていいのはこのヒメロスだけだ。いかなる理由があろうとも甘い体を貪ることは許さない。キオンが他の男にすがるのも許さない。
「ヒメロスさん、ヒメロスさん、ヒメロスさ──」
己の名を呼ぶ切羽詰まった声を聞きながら、ヒメロスは強く胸を吸って甘いミルクを味わった。太いペニスの中を迸る精液がキオンの中に満ちていく。
足りない。もっとだ。萎えることを知らないヒメロスの性器は何度も何度も射精を繰り返す。どぷっ、どぷっ、どぷ……。
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