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貴族になる準備で忙しいんじゃあ‼
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叙爵理由は、氾濫ダンジョンの完全制圧を、ほぼ単独のクランで成し得た事。
あの時のご褒美は頂いたと思うのですが?
「あれは各ギルドからだ。国からは来ていない」
予算的な都合で叙爵ですか?
「国の考える事は相変わらずって事だよ」
『ギルドマスター』も子爵位を持ってますよね?
「昔、頑張り過ぎた時にな。それに、この国に受け入れてもらった恩もある」
…受け入れてもらった恩ですか…ズルい言い方ですね?
「本来なら、お前に決めて欲しい所だが、お前はクランの代表じゃないから簡単には決められないだろう?」
そうです。だから一旦、持ち帰らせて欲しいんですが?
「そう言うだろうと思って用意した」
?用意?
そこで、この部屋のドアが開けられると、
「ごめん‼謀られた‼」
「…収支報告の不備って…こっちは完璧にやってるっての‼」
『プレジデント』さん、『会計』さん。拠点はどうしたんですか⁈
「大丈夫。残っているモンが見張っている」
「臨時のリーダーは『聖騎士』にやらせているから、何かあっても対処できるだろう」
まぁ、確かに、あの人なら指揮系もいけますけど…
「感謝しろ。彼女向きの仕事を、お前らに振らなかったんだからな」
…‼全て織り込み済みですか⁈
「何時から、叙爵の打診はあったんですか?」
『プレジデント』さん。交渉は…
「待て。お前は今、冷静じゃない。落ち着け」
‼『会計』さん…分かりました…
「氾濫ダンジョンを制圧した時…と言いたいが、もっと前から打診はあった」
「差し詰め、廃村ダンジョンを制圧した時ですか?」
「その通りだ。あれはやり過ぎだったな」
「国の連中がバカを派遣したからですよ。ダンジョンコアの壊し方も知らないね」
「辛辣だな」
「それとも意図的にダンジョンを造る実験が暴走したとか?」
「そんな話は聞かんな」
「そうですか。てっきり、あそこで採れる予定だった素材を期待したどっかのバカな連中が、あたし達に首輪など付けたがっているのか?とでも…」
「お前らに首輪なんて付けられるのか?」
「向こうでやったら事案モノですよ。こっちでやっても変態でしょうが」
「そう言う意味の首輪じゃない事は分かっているんだろ?」
「どんなに可愛いデザインでも、音の鳴る首輪を付けるつもりはないんですがね?」
「何処で、何をしているのか?国はお前らの力がコワいんだよ」
「こんなに可愛いのに?」
「見た目に騙されるバカは居ないが、本質まで見抜けるヤツは少ないさ」
「…なるほど、『第二王子』の提案ですか…?」
「いや、もっと上だ」
「?陛下?」
「『プレジデント』と言ったか…?…お前なら、街の議会にも出ているから分かっていると思うが、今度、この街に陛下が来られる」
「あの…お忍びで女装してた?」
「それは忘れろ。今回は公式な行幸の一環だ」
「…それで、陛下の護衛に我々『セーラーキャプチャー』を…?」
「これも陛下のご指示だ。だが、国としても、民間の美少女集団に陛下の護衛を任せるのは不安と言う声があってな」
「周囲の声に屈しましたか。家臣の声を聞く名君と呼ばれたいと?」
「すでに名君だろう?先代まで続いた財政難を乗り切る所か、回復させたんだからな」
「この国の歴史は異世界出身者だから知りませんけど?」
「お前らが国の管轄下で窮屈な思いをしていない事も陛下の御尽力なんだぞ」
「危険分子じゃないって分かって頂けたのなら、いい加減、陰からコソコソ監視するのは止めてもらえる様に御提言願えませんか?ウチは敏感なお年頃の女の子が揃っているので、迷惑しているんですよ」
「それはお前らが敏感過ぎるんだ。そんな鋭敏な感性を期待しての護衛だ」
「…想定している敵は厄介と…?」
「それは明かせん。が、お前ら以外は敵だと思え」
「あなたも?」
「…良い心掛けだ…」
うわ…お互いに不敵な笑みを浮かべているよ…
「式典の一環…と言うか、メインはお前らの叙爵式だ。栄誉に思え。陛下自らがお前らに爵位を授けられる。その後は晩餐会とダンスだが…メシは期待するな。お前らが普段食ってる料理の方が格段に上だからな」
「我々三人だけ?」
「『外回り』の『コマンダー』もだ」
「呼び戻すんですか?」
「まさか。だから代理を立てろ」
「無茶を言いますね」
『プレジデント』さんの大きな溜め息が聞こえる。
「承知の上さ」
片や、余裕の笑みの『ギルドマスター』。
受ける流れか。
その後、必要な物の手配に関わる準備金を渡され、何を買うか?の指示が出される。
まずはドレス。陛下もいらっしゃる厳粛な式典なので、四人分は必要。それと、護衛用の軍服モドキ。それと分かる詰襟を着用しないといけないらしい。向こうの世界の正装って事でセーラー服じゃダメなのか…?…あ、それは通用しない…残念‼
マナー講習用の家庭教師も必要と言われた。まぁ、無作法な田舎者ですから必要でしょうね。正式な作法なんて知らないし…え?あたし達が選ぶの?基準なんて分からないんだけど‼…あ、噂を聞き付けて、何人か冒険者ギルドに来ている?陛下の式典に出席したレディの作法指南をしたとなれば箔が付くと…中々、強かだ…
馬車の手配も必要…え?購入しないとダメ?あ、馬はレンタルでも良いと…馬車については『鍛冶師』トリオに任せようかと…ああ、形式があるんですね…あいつらに任せるとどんな馬車になるか…いや、馬車で済むかな…?
お化粧品、香水…ウィッグ?被るんですか?あ、貴族令嬢は大概、被っている…ほらぁ‼『プレジデント』さん‼あのモリモリ頭、やっぱり地毛じゃなかったでしょ⁈…え?地毛で頑張っている令嬢もいらっしゃる?それはご苦労様で…でも、そう言う人って髪洗う時、どうしているんだろ…お付きの方が洗うと…それもご苦労様で…あ、それと香水は付けないといけませんか?いや、体臭を抑える為なら身体洗う時に使っている石鹸で充分かなぁ…って…問題ないみたいですが、何であたしを嗅ぐんですか?しかも、『プレジデント』さんと『会計』さんも‼あんたらと同じ匂いだよ‼元芸能人は違うって…同じだぁ‼
お金は掛からなかったけど『コマンダー』さんの代理を決めなければいけない。そこで開催された大じゃんけん大会‼二十回近い、あいこが続き、一発で決まった‼
「あたしこそが真の王となる‼」
…『マッパー』さんだった…丁重にお断りした…だって、あなたがなろうとしているのは『真』の王じゃなくて、『物語』の王でしょ?その後、近くにいる人同士でジャンケンして最後に勝ち残ったのは『魔法少女』さん‼
「…あ、あたしで良かったの…?」
自信を持って下さい‼多分、あなたの変身後の姿でもドレスコード通れます‼
マナー講師の人に見せたら怒られた。脚が出過ぎているらしい。しばらく『魔法少女』さんは落ち込んでいた。マナー講師さんに恥ずかしい姿を見られた事ではなく、「いい歳をして何て格好をしているんですか‼」と叱られた事で…大丈夫です…似合いますよ…
…マナー講習も順調に進んだ頃、三人の男性を紹介された。会場へのエスコート役らしい。皆さん、どれも美男、美男子ばかりで、目が眩みそう…事前にそれぞれのお相手は決まっている様で、身長的に釣り合いが取れる相手が用意された。
「え?こんなチビが相手?」
『プレジデント』さん相手の美少年が不満をぶつける。
「ぁあ‼お姉さんだよ‼おめぇ幾つだよ⁈」
『プレジデント』さん、子供相手に凄まないで。少年が怯えているでしょ?
さて、それぞれに体格と見た目年齢的に見合った相手がいる様だが…
「『マネージャー』さん。お手柔らかに」
あたしの相手は『第二王子』ですか。陛下と一緒じゃないんですか?
「私が居ても役に立ちませんからね。先乗りしたんですよ」
そうですか。こちらこそお手柔らかに。
彼らがやって来たのは、ダンスレッスンの為。学校の授業で習ったフォークダンスやヒップホップって訳にはいかないからね。まぁ、あたしはヒップホップが身体に染み付いているけど…舞踏会で踊るのはワルツ調の三拍子。マナー講師さんが引き続きダンスレッスンもしてくれる。ヒールは慣れないけど、手拍子を受けて身体を動かすのは何だか懐かしく感じる…まぁ、クルクル回るだけなのは単調で退屈だけど…意外にも皆、誰の足も踏まずにレッスンは続けられた。むしろ男性陣の方が覚束なかったな。
「式典に参加するのは初めてなんだよ」
「普段は領地経営で机に齧り付いてるからね」
なるほど、皆さん、将来有望な貴族の跡取り様なのですね?
「飛んだお転婆だと思ったけど、やるじゃないか」
少年は相変わらず、『プレジデント』さんとは馴染めていない…かな?
彼らは舞踏会の時に最初にあたし達のお相手をしてくれる予定。引く手数多なら問題ないが、誰も相手してくれないなら寂しいからね。
仕立て屋さんからドレスが出来たとの報告を受けて、早速試着‼え?コルセット着けるの?…あ、『魔法少女』さんがキツそうだ…その後、ドレスを着ての挨拶や歩き方、ダンスのレッスンも受ける。なるほど、ドレスを着ないと分からない事もあるな…特に頭を上下させないで歩くのは、音を立てない為とドレスの寿命を延ばす為か…色々と勉強になる…
あたし達の叙爵式まで、あと三日。周囲も慌ただしくなってきた。特に、拠点周りは不審者が多く見られた。なので、一斉取り締まりを発動‼敵味方問わず、騎士団の牢屋にぶち込む‼え?こいつは釈放?一番の不審者だぞ‼…国王直々の密偵…知らん‼
巡回のついでとばかりに次々と捕らえ、二十人目を捕らえた所で『第二王子』が泣き付いて来た。これ以上は勘弁してくれ…?…騎士団の牢が限界…?
知った事か‼乙女の花園を覗く輩に容赦はしない‼特に風呂場を覗こうとするな‼
あの時のご褒美は頂いたと思うのですが?
「あれは各ギルドからだ。国からは来ていない」
予算的な都合で叙爵ですか?
「国の考える事は相変わらずって事だよ」
『ギルドマスター』も子爵位を持ってますよね?
「昔、頑張り過ぎた時にな。それに、この国に受け入れてもらった恩もある」
…受け入れてもらった恩ですか…ズルい言い方ですね?
「本来なら、お前に決めて欲しい所だが、お前はクランの代表じゃないから簡単には決められないだろう?」
そうです。だから一旦、持ち帰らせて欲しいんですが?
「そう言うだろうと思って用意した」
?用意?
そこで、この部屋のドアが開けられると、
「ごめん‼謀られた‼」
「…収支報告の不備って…こっちは完璧にやってるっての‼」
『プレジデント』さん、『会計』さん。拠点はどうしたんですか⁈
「大丈夫。残っているモンが見張っている」
「臨時のリーダーは『聖騎士』にやらせているから、何かあっても対処できるだろう」
まぁ、確かに、あの人なら指揮系もいけますけど…
「感謝しろ。彼女向きの仕事を、お前らに振らなかったんだからな」
…‼全て織り込み済みですか⁈
「何時から、叙爵の打診はあったんですか?」
『プレジデント』さん。交渉は…
「待て。お前は今、冷静じゃない。落ち着け」
‼『会計』さん…分かりました…
「氾濫ダンジョンを制圧した時…と言いたいが、もっと前から打診はあった」
「差し詰め、廃村ダンジョンを制圧した時ですか?」
「その通りだ。あれはやり過ぎだったな」
「国の連中がバカを派遣したからですよ。ダンジョンコアの壊し方も知らないね」
「辛辣だな」
「それとも意図的にダンジョンを造る実験が暴走したとか?」
「そんな話は聞かんな」
「そうですか。てっきり、あそこで採れる予定だった素材を期待したどっかのバカな連中が、あたし達に首輪など付けたがっているのか?とでも…」
「お前らに首輪なんて付けられるのか?」
「向こうでやったら事案モノですよ。こっちでやっても変態でしょうが」
「そう言う意味の首輪じゃない事は分かっているんだろ?」
「どんなに可愛いデザインでも、音の鳴る首輪を付けるつもりはないんですがね?」
「何処で、何をしているのか?国はお前らの力がコワいんだよ」
「こんなに可愛いのに?」
「見た目に騙されるバカは居ないが、本質まで見抜けるヤツは少ないさ」
「…なるほど、『第二王子』の提案ですか…?」
「いや、もっと上だ」
「?陛下?」
「『プレジデント』と言ったか…?…お前なら、街の議会にも出ているから分かっていると思うが、今度、この街に陛下が来られる」
「あの…お忍びで女装してた?」
「それは忘れろ。今回は公式な行幸の一環だ」
「…それで、陛下の護衛に我々『セーラーキャプチャー』を…?」
「これも陛下のご指示だ。だが、国としても、民間の美少女集団に陛下の護衛を任せるのは不安と言う声があってな」
「周囲の声に屈しましたか。家臣の声を聞く名君と呼ばれたいと?」
「すでに名君だろう?先代まで続いた財政難を乗り切る所か、回復させたんだからな」
「この国の歴史は異世界出身者だから知りませんけど?」
「お前らが国の管轄下で窮屈な思いをしていない事も陛下の御尽力なんだぞ」
「危険分子じゃないって分かって頂けたのなら、いい加減、陰からコソコソ監視するのは止めてもらえる様に御提言願えませんか?ウチは敏感なお年頃の女の子が揃っているので、迷惑しているんですよ」
「それはお前らが敏感過ぎるんだ。そんな鋭敏な感性を期待しての護衛だ」
「…想定している敵は厄介と…?」
「それは明かせん。が、お前ら以外は敵だと思え」
「あなたも?」
「…良い心掛けだ…」
うわ…お互いに不敵な笑みを浮かべているよ…
「式典の一環…と言うか、メインはお前らの叙爵式だ。栄誉に思え。陛下自らがお前らに爵位を授けられる。その後は晩餐会とダンスだが…メシは期待するな。お前らが普段食ってる料理の方が格段に上だからな」
「我々三人だけ?」
「『外回り』の『コマンダー』もだ」
「呼び戻すんですか?」
「まさか。だから代理を立てろ」
「無茶を言いますね」
『プレジデント』さんの大きな溜め息が聞こえる。
「承知の上さ」
片や、余裕の笑みの『ギルドマスター』。
受ける流れか。
その後、必要な物の手配に関わる準備金を渡され、何を買うか?の指示が出される。
まずはドレス。陛下もいらっしゃる厳粛な式典なので、四人分は必要。それと、護衛用の軍服モドキ。それと分かる詰襟を着用しないといけないらしい。向こうの世界の正装って事でセーラー服じゃダメなのか…?…あ、それは通用しない…残念‼
マナー講習用の家庭教師も必要と言われた。まぁ、無作法な田舎者ですから必要でしょうね。正式な作法なんて知らないし…え?あたし達が選ぶの?基準なんて分からないんだけど‼…あ、噂を聞き付けて、何人か冒険者ギルドに来ている?陛下の式典に出席したレディの作法指南をしたとなれば箔が付くと…中々、強かだ…
馬車の手配も必要…え?購入しないとダメ?あ、馬はレンタルでも良いと…馬車については『鍛冶師』トリオに任せようかと…ああ、形式があるんですね…あいつらに任せるとどんな馬車になるか…いや、馬車で済むかな…?
お化粧品、香水…ウィッグ?被るんですか?あ、貴族令嬢は大概、被っている…ほらぁ‼『プレジデント』さん‼あのモリモリ頭、やっぱり地毛じゃなかったでしょ⁈…え?地毛で頑張っている令嬢もいらっしゃる?それはご苦労様で…でも、そう言う人って髪洗う時、どうしているんだろ…お付きの方が洗うと…それもご苦労様で…あ、それと香水は付けないといけませんか?いや、体臭を抑える為なら身体洗う時に使っている石鹸で充分かなぁ…って…問題ないみたいですが、何であたしを嗅ぐんですか?しかも、『プレジデント』さんと『会計』さんも‼あんたらと同じ匂いだよ‼元芸能人は違うって…同じだぁ‼
お金は掛からなかったけど『コマンダー』さんの代理を決めなければいけない。そこで開催された大じゃんけん大会‼二十回近い、あいこが続き、一発で決まった‼
「あたしこそが真の王となる‼」
…『マッパー』さんだった…丁重にお断りした…だって、あなたがなろうとしているのは『真』の王じゃなくて、『物語』の王でしょ?その後、近くにいる人同士でジャンケンして最後に勝ち残ったのは『魔法少女』さん‼
「…あ、あたしで良かったの…?」
自信を持って下さい‼多分、あなたの変身後の姿でもドレスコード通れます‼
マナー講師の人に見せたら怒られた。脚が出過ぎているらしい。しばらく『魔法少女』さんは落ち込んでいた。マナー講師さんに恥ずかしい姿を見られた事ではなく、「いい歳をして何て格好をしているんですか‼」と叱られた事で…大丈夫です…似合いますよ…
…マナー講習も順調に進んだ頃、三人の男性を紹介された。会場へのエスコート役らしい。皆さん、どれも美男、美男子ばかりで、目が眩みそう…事前にそれぞれのお相手は決まっている様で、身長的に釣り合いが取れる相手が用意された。
「え?こんなチビが相手?」
『プレジデント』さん相手の美少年が不満をぶつける。
「ぁあ‼お姉さんだよ‼おめぇ幾つだよ⁈」
『プレジデント』さん、子供相手に凄まないで。少年が怯えているでしょ?
さて、それぞれに体格と見た目年齢的に見合った相手がいる様だが…
「『マネージャー』さん。お手柔らかに」
あたしの相手は『第二王子』ですか。陛下と一緒じゃないんですか?
「私が居ても役に立ちませんからね。先乗りしたんですよ」
そうですか。こちらこそお手柔らかに。
彼らがやって来たのは、ダンスレッスンの為。学校の授業で習ったフォークダンスやヒップホップって訳にはいかないからね。まぁ、あたしはヒップホップが身体に染み付いているけど…舞踏会で踊るのはワルツ調の三拍子。マナー講師さんが引き続きダンスレッスンもしてくれる。ヒールは慣れないけど、手拍子を受けて身体を動かすのは何だか懐かしく感じる…まぁ、クルクル回るだけなのは単調で退屈だけど…意外にも皆、誰の足も踏まずにレッスンは続けられた。むしろ男性陣の方が覚束なかったな。
「式典に参加するのは初めてなんだよ」
「普段は領地経営で机に齧り付いてるからね」
なるほど、皆さん、将来有望な貴族の跡取り様なのですね?
「飛んだお転婆だと思ったけど、やるじゃないか」
少年は相変わらず、『プレジデント』さんとは馴染めていない…かな?
彼らは舞踏会の時に最初にあたし達のお相手をしてくれる予定。引く手数多なら問題ないが、誰も相手してくれないなら寂しいからね。
仕立て屋さんからドレスが出来たとの報告を受けて、早速試着‼え?コルセット着けるの?…あ、『魔法少女』さんがキツそうだ…その後、ドレスを着ての挨拶や歩き方、ダンスのレッスンも受ける。なるほど、ドレスを着ないと分からない事もあるな…特に頭を上下させないで歩くのは、音を立てない為とドレスの寿命を延ばす為か…色々と勉強になる…
あたし達の叙爵式まで、あと三日。周囲も慌ただしくなってきた。特に、拠点周りは不審者が多く見られた。なので、一斉取り締まりを発動‼敵味方問わず、騎士団の牢屋にぶち込む‼え?こいつは釈放?一番の不審者だぞ‼…国王直々の密偵…知らん‼
巡回のついでとばかりに次々と捕らえ、二十人目を捕らえた所で『第二王子』が泣き付いて来た。これ以上は勘弁してくれ…?…騎士団の牢が限界…?
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