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13話・持て余す
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アーネスト先生が部屋を出て行き、アシュリーはベッドに大の字に横たわっていた。
先生に触られた場所すべてがまだ燃えるように熱く感じた。
はぁ……。
ずっとくっついていたいぐらいなのに、数日いなくなるなんて……耐えられる気がしない。
先生が触れた場所を自分でたどってみるも、同じ快感は得られそうにない。先生が最後に指を入れようとした場所……いつも変になってあふれてくるところ……あのまま続けていたらどんな風になったんだろう……。
——最後に中でイかせてやる。
先生の声を思い出す。冷静沈着な先生じゃなく、追いつめられるような感じがした。
はぁ……はぁ……
声を思い出しながら自分の指をそっと差し込んでみる。ぷちゅりと蜜があふれだす。少し動かしてみるが、中の感覚は普通より鈍い感じがしてピンと来ない。
(だめだわ……)
ここ数日、アシュリーは先生に与えられる悦びに夢中だった。夜はエイプリルの元を訪れ『復習』する。今日はどうしようか……。
フェアリーが実体を得ると戻れなくなる…その理由がわかった気がする。この快楽は花園では得ることができなかっただろう。先生の行先はどこだろう……一緒にいきたい、そんなことを考えてしまう。アシュリーは身体の快楽に捕らわれてしまっていた。
とにかく今はこの熱をなんとかしたい……
アシュリーは部屋から彷徨うように廊下に出た。エイプリルの部屋に行こうかと思ったが、夕食の時間も近い。ベッドに入っていつものようにするには時間がない気がする。
ふらふらと中央の階段まで近づくと階下から声が聞こえる。
「どうぞ、馬車が用意できました」
「ありがとう。失礼する」
(!!)
——アーネスト先生だ!今帰るんだわ!!
アシュリーは慌てて階段を下りるも、見送りに出ていたディーンが扉を閉めて入ってきたところだった。
「アシュリー?」
「ディーン!!先生は……」
「用事があったのか? もう馬車は出てしまったが……」
扉を開けてくれるが、馬車はもうかなり離れてしまっていた。
うなだれるアシュリーにディーンが気の毒そうに声をかける。
「急ぎだったのか?」
——ううん、と首を振る。我ながら、慌てて追いかけてどうするというのか。
「ディーンは今から何するの……?」
「何って……夕食の支度はもう始まってるからな。僕は今からテーブル係の手伝いをしたりするんだ」
そっか、と言いながら潤んだ目でディーンを見ると、彼の顔がかぁっと赤くなる。
「少しだけ……部屋に来て……」
「えっ」
「お願い……」
ディーンはひるんだようにアシュリーを見て首を振る。
「何か用があるなら、メイドに伝えるから ……うわっ!」
慌てて立ち去ろうとするディーンの手を掴んで階段裏の陰に引きずり込んだ。
ちゅっ……ちゅっ……
ディーンの首に抱きつくようにして引き寄せ、くちびるを合わせた。
「待て、アシュ……」
「お願い……お願い……」
アシュリーは熱に浮かされたように繰り返すが、ディーンにすれば職場でこのような状態になっているのを誰かに見られたら大問題だ。しかも、ここは正面玄関に面したロビーなのだ。引き離そうとするが抗われ、力任せにするわけにもいかず、攻防が長引いてしまう。
ディーンが諦めたように動きを止めると、アシュリーは今とばかりにブラウスのボタンを開けはじめた。
「やめてくれ……!!」
ディーンは驚いて思わず大きな声を出してしまう。
「なにやってるんだよ……!!」
アシュリーもびっくりして手を止めると、ディーンはそのまま大股歩きで逃げ去ってしまった。
「待って!!」
必死で呼び止めたが、ディーンが振り向いてくれることはなかった。
ディーンはなぜか傷ついたような顔をしていて、アシュリーも悲しくなった。
エルナンもディーンもどうして怒るのか、アシュリーにはわからない。
その日は食事もとらず、初めて自分の部屋で一人で眠った。
先生に触られた場所すべてがまだ燃えるように熱く感じた。
はぁ……。
ずっとくっついていたいぐらいなのに、数日いなくなるなんて……耐えられる気がしない。
先生が触れた場所を自分でたどってみるも、同じ快感は得られそうにない。先生が最後に指を入れようとした場所……いつも変になってあふれてくるところ……あのまま続けていたらどんな風になったんだろう……。
——最後に中でイかせてやる。
先生の声を思い出す。冷静沈着な先生じゃなく、追いつめられるような感じがした。
はぁ……はぁ……
声を思い出しながら自分の指をそっと差し込んでみる。ぷちゅりと蜜があふれだす。少し動かしてみるが、中の感覚は普通より鈍い感じがしてピンと来ない。
(だめだわ……)
ここ数日、アシュリーは先生に与えられる悦びに夢中だった。夜はエイプリルの元を訪れ『復習』する。今日はどうしようか……。
フェアリーが実体を得ると戻れなくなる…その理由がわかった気がする。この快楽は花園では得ることができなかっただろう。先生の行先はどこだろう……一緒にいきたい、そんなことを考えてしまう。アシュリーは身体の快楽に捕らわれてしまっていた。
とにかく今はこの熱をなんとかしたい……
アシュリーは部屋から彷徨うように廊下に出た。エイプリルの部屋に行こうかと思ったが、夕食の時間も近い。ベッドに入っていつものようにするには時間がない気がする。
ふらふらと中央の階段まで近づくと階下から声が聞こえる。
「どうぞ、馬車が用意できました」
「ありがとう。失礼する」
(!!)
——アーネスト先生だ!今帰るんだわ!!
アシュリーは慌てて階段を下りるも、見送りに出ていたディーンが扉を閉めて入ってきたところだった。
「アシュリー?」
「ディーン!!先生は……」
「用事があったのか? もう馬車は出てしまったが……」
扉を開けてくれるが、馬車はもうかなり離れてしまっていた。
うなだれるアシュリーにディーンが気の毒そうに声をかける。
「急ぎだったのか?」
——ううん、と首を振る。我ながら、慌てて追いかけてどうするというのか。
「ディーンは今から何するの……?」
「何って……夕食の支度はもう始まってるからな。僕は今からテーブル係の手伝いをしたりするんだ」
そっか、と言いながら潤んだ目でディーンを見ると、彼の顔がかぁっと赤くなる。
「少しだけ……部屋に来て……」
「えっ」
「お願い……」
ディーンはひるんだようにアシュリーを見て首を振る。
「何か用があるなら、メイドに伝えるから ……うわっ!」
慌てて立ち去ろうとするディーンの手を掴んで階段裏の陰に引きずり込んだ。
ちゅっ……ちゅっ……
ディーンの首に抱きつくようにして引き寄せ、くちびるを合わせた。
「待て、アシュ……」
「お願い……お願い……」
アシュリーは熱に浮かされたように繰り返すが、ディーンにすれば職場でこのような状態になっているのを誰かに見られたら大問題だ。しかも、ここは正面玄関に面したロビーなのだ。引き離そうとするが抗われ、力任せにするわけにもいかず、攻防が長引いてしまう。
ディーンが諦めたように動きを止めると、アシュリーは今とばかりにブラウスのボタンを開けはじめた。
「やめてくれ……!!」
ディーンは驚いて思わず大きな声を出してしまう。
「なにやってるんだよ……!!」
アシュリーもびっくりして手を止めると、ディーンはそのまま大股歩きで逃げ去ってしまった。
「待って!!」
必死で呼び止めたが、ディーンが振り向いてくれることはなかった。
ディーンはなぜか傷ついたような顔をしていて、アシュリーも悲しくなった。
エルナンもディーンもどうして怒るのか、アシュリーにはわからない。
その日は食事もとらず、初めて自分の部屋で一人で眠った。
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