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ー悪ー 第一章 アタラヨ鬼神
第十六話 代わり
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二神は指を鳴らしたり、首を回したりして、準備をした。緊張感が漂っている。
そしていつも司会役をやっているある男鬼神が太鼓を鳴らすと、二神は戦闘を開始した。
ジャックは奇人の力で斧を作り出した。ロバートは杖だ。これは相性が悪い。ジャックは近距離攻撃型だが、ロバートは遠距離攻撃型。
ロバートは中に浮き、杖を振る。すると大きな岩の塊が現れ、ジャックに投げつける。ドンっと大きな音がして、地面が揺れた。ジャックなんとか避けていたようで、岩に潰されずにすんだ。そしてジャンプをし、ロバートのそばまで来た。大きな斧を振り下ろす。この攻撃を食らったら軽傷どころではない。鬼神王は両手で目を隠してしまった。
......が、なんとかロバートは結界を張り、攻撃を防いだ。
ジャックはロバートの結界に跳ね返り、地面に叩きつけられた。
ジャックは痛みに耐えながら立ち上がろうとしている。しかしロバートは容赦なく攻撃を続け、ジャックは避けることしか出来ていない。
これはもうロバートの勝ちだ。......皆がそう思った次の瞬間。ロバートの杖が中へ投げ飛ばされているのが目に映った。いつの間にかジャックは立ち上がり、斧を持っていた。
「油断しすぎだぞ」
「くそ!」
やはり油断させるのも作戦の一部。恐らくジャックは押されているフリをしていたのだろう。
ロバートはすぐさま、杖を作り出そうとするが、ジャックはロバートの利き手を斧で斬りつけた。
ロバートは急いで避ける。幸いかすり傷程度で済んだが、あと少し遅れていたら腕一本無くなっていただろう。けれどジャックは攻撃を続ける。避けて安心しているロバートの首をつかみ、押し倒した。そして、首元に斧を当てる。
「これでどうだ?」
「参りました......」
ジャックの勝利。ロバートの負けだ。大きな拍手が上がる。鬼神王も強く拍手した。
「凄い......二神とも僕より強いんじゃ......」
「そんなことないですよ!鬼神王様の方が強いですよ!」
メリーナにそう言われても、自信が無い。
どちらが勝つかずっと緊張していたため、強く握っていた両手は手汗でベトベトだ。
ジャックは斧を消し、ロバートに手を差し伸べた。戦い相手であっても、同じ鬼神。仲間は仲間だ。二神は「ありがとう」と礼を言うと、自分の座席へ戻って行った。
そしてその後も続々と参加者が集まった。一度に一試合しか出来ないため、時間がかかってしまうが、毎回どちらが勝つか分からない勝負で目が離せない。皆は飽きることなく応援を続け、楽しんでいる。
どちらかと言うと男鬼神の方が参加者が多い。女鬼神もいるが、圧倒的に男鬼神の方が多いのだ。理由は、鬼神はオシャレ好きが多く、顔や体に切り傷が残ってしまったら大変だ。その事もあり、参加者が少ない。
「あれ?片方初参加の方でしょうか。初めて見る方です」
「ん?」
メリーナが指を指した。次の参加者だ。
現れたのは、肌に刺青を入れている、重そうな装備を着ていて、ガッシリとした体格の男鬼神と......細身で背が高い男鬼神だった。
(大丈夫かな......)
明らかに細身の男鬼神の方が弱そうである。見た目で判断するのは良くないが、その男鬼神は少し不安そうな表情を浮かべている。この刺青を入れている男鬼神に一撃を食らうと、軽傷では済まないだろう。
「続いての対戦者は~、前回八連勝を記録した今注目の鬼神、今回は十連勝を目指すぜ!、ウェルシャと......今回初参加、弱いのでお手柔らかにお願いします、サイフォン!」
サイフォンと言う男は......今回が初参加だと言うのに強い相手と当たってしまった。これは始まる前から結果がわかる。
太鼓の音がなり、戦闘が開始した。ウェルシャは鬼神の力を使い、自分の爪を強化した。爪は長太くなり、まるで五本の針が指についているようだ。また、手も大きくなり、この拳で殴られたらすごく痛いだろう。いや、痛いだけではない。骨の一本二本は折れるだろう。
ウェルシャは獲物を見つけた猫のように素早く飛び出した。サイフォンは急いで防御結界を張った。ウェルシャは防御結界があると言うのに、大きな拳と鋭い爪で結界を壊した。
結界はまるでプラスチック出できているのかと疑ってしまうほど脆かった。......いや、結界が脆いというより、ウェルシャの一撃がかなり強いのだ。鬼神王はゾッとした。
「いけウェルシャ!!」
「お前なら勝てるぞーー!!」
ウェルシャにはどうやらファンがいるようで、ウェルシャを応援する声が響く。メリーナも隣で応援している。鬼神王は両手を強く握り締め、サイフォンが大怪我をしないように祈っているだけだった。
しかしその祈りは届かなかった。ウェルシャはサイフォンの胸ぐらを掴み、地面に叩きつけた。地面は凹み、血が少し飛び散った。
鬼神王は見ていられなくなり、視線を逸らした。もうこれで決着は着いているだろう。しかしサイフォンの「参りました」と言う言葉が聞こえてこない。鬼神王は二神に視線を戻した。
ウェルシャはサイフォンを殴ったり、爪で引っ掻いたりしている。とても痛いだろう。サイフォンは身動きが取れず、ただ苦しそうな声を上げているだけだった。
(なんで言わないの?!)
鬼神王には理解できなかった。サイフォンは血だらけになっても『参りました』と言わない。どれだけ負けず嫌いなのだろうか。今回の場合どう見てもサイフォンはこれが本気だ。弱いフリをしている訳では無い。どれだけ頑張っても、ウェルシャには勝てない。それなのにまだ戦おうと言うのか。自分の身がボロボロになっていくだけだというのに。
「ねぇ、止めようよ!死んじゃうよ!」
鬼神王はシュヴェルツェの服を掴んだ。シュヴェルツェは鬼神王に目を向けた。
「死んでもいいじゃないですか」
「......え...?」
シュヴェルツェの発言に鬼神王は驚いた。たった一つしかない命の事なのに、こんなに軽く死んでも良いと言ったのだ。鬼神王は信じられなかった。
「な......なんで......」
「鬼神王様。鬼神王様は一神しか居ないけれど、私たち一般の鬼神は沢山います。代わりなんていくらでもいるのですよ。だから命なんてそんなに大切なものでもないのです。こうやって勝負で命を落としたって、何にも変わりません。過去に何この勝負で命を落とした方は沢山いますので......」
メリーナもシュヴェルツェと同じような考えだそうた。......いや、鬼神たち全員同じように思っているのだろう。心配しているのは鬼神王だけ。他の皆はサイフォンが血だらけというのにウェルシャを応援している。
しかしいくら代わりがいるとはいえ、代わりというのは別の鬼神だろう。メリーナやシュヴェルツェは一神しかいない。それは代わりと言えるのだろうか。
「それに『参りました』って言わなければこの勝負は決着がつきません。あの方はまだ言ってないですよね......?うぅん......どうしても負けたくないのでしょうね」
何があっても、死にそうになっていても『参りました』の一言がなければ終わらないらしい。言わなければ死ぬまで殺られてしまう。
鬼神王は早く負けを認めて欲しいと思ったが、サイフォンはなかなか言わない。......と、鬼神王はサイフォンの口元を見てあることに気づいた。
(手で口を押さえつけられてる)
よく見るとウェルシャは左手でサイフォンの口を押さえつけている。サイフォンは何も喋れず、ただもがいているだけの状態だ。通りで降参しないわけだ。
鬼神王は立ち上がった。二神を見ていたシュヴェルツェとメリーナは不思議そうに鬼神王を見つめる。
「何かありましたか?」
「口押さえるのってあり?」
鬼神王がそう言うと、二神はサイフォンとウェルシャを見た。確かにウェルシャはサイフォンの口を押さえている。これはルール違反とはいかないが、自ら降参することが出来ないため、良いことでは無い。
「いけませ.....」
シュヴェルツェが言いかけた瞬間、風が吹いたと思ったら、鬼神王が四階から飛び降りていた。
「「鬼神王様!?」」
そしていつも司会役をやっているある男鬼神が太鼓を鳴らすと、二神は戦闘を開始した。
ジャックは奇人の力で斧を作り出した。ロバートは杖だ。これは相性が悪い。ジャックは近距離攻撃型だが、ロバートは遠距離攻撃型。
ロバートは中に浮き、杖を振る。すると大きな岩の塊が現れ、ジャックに投げつける。ドンっと大きな音がして、地面が揺れた。ジャックなんとか避けていたようで、岩に潰されずにすんだ。そしてジャンプをし、ロバートのそばまで来た。大きな斧を振り下ろす。この攻撃を食らったら軽傷どころではない。鬼神王は両手で目を隠してしまった。
......が、なんとかロバートは結界を張り、攻撃を防いだ。
ジャックはロバートの結界に跳ね返り、地面に叩きつけられた。
ジャックは痛みに耐えながら立ち上がろうとしている。しかしロバートは容赦なく攻撃を続け、ジャックは避けることしか出来ていない。
これはもうロバートの勝ちだ。......皆がそう思った次の瞬間。ロバートの杖が中へ投げ飛ばされているのが目に映った。いつの間にかジャックは立ち上がり、斧を持っていた。
「油断しすぎだぞ」
「くそ!」
やはり油断させるのも作戦の一部。恐らくジャックは押されているフリをしていたのだろう。
ロバートはすぐさま、杖を作り出そうとするが、ジャックはロバートの利き手を斧で斬りつけた。
ロバートは急いで避ける。幸いかすり傷程度で済んだが、あと少し遅れていたら腕一本無くなっていただろう。けれどジャックは攻撃を続ける。避けて安心しているロバートの首をつかみ、押し倒した。そして、首元に斧を当てる。
「これでどうだ?」
「参りました......」
ジャックの勝利。ロバートの負けだ。大きな拍手が上がる。鬼神王も強く拍手した。
「凄い......二神とも僕より強いんじゃ......」
「そんなことないですよ!鬼神王様の方が強いですよ!」
メリーナにそう言われても、自信が無い。
どちらが勝つかずっと緊張していたため、強く握っていた両手は手汗でベトベトだ。
ジャックは斧を消し、ロバートに手を差し伸べた。戦い相手であっても、同じ鬼神。仲間は仲間だ。二神は「ありがとう」と礼を言うと、自分の座席へ戻って行った。
そしてその後も続々と参加者が集まった。一度に一試合しか出来ないため、時間がかかってしまうが、毎回どちらが勝つか分からない勝負で目が離せない。皆は飽きることなく応援を続け、楽しんでいる。
どちらかと言うと男鬼神の方が参加者が多い。女鬼神もいるが、圧倒的に男鬼神の方が多いのだ。理由は、鬼神はオシャレ好きが多く、顔や体に切り傷が残ってしまったら大変だ。その事もあり、参加者が少ない。
「あれ?片方初参加の方でしょうか。初めて見る方です」
「ん?」
メリーナが指を指した。次の参加者だ。
現れたのは、肌に刺青を入れている、重そうな装備を着ていて、ガッシリとした体格の男鬼神と......細身で背が高い男鬼神だった。
(大丈夫かな......)
明らかに細身の男鬼神の方が弱そうである。見た目で判断するのは良くないが、その男鬼神は少し不安そうな表情を浮かべている。この刺青を入れている男鬼神に一撃を食らうと、軽傷では済まないだろう。
「続いての対戦者は~、前回八連勝を記録した今注目の鬼神、今回は十連勝を目指すぜ!、ウェルシャと......今回初参加、弱いのでお手柔らかにお願いします、サイフォン!」
サイフォンと言う男は......今回が初参加だと言うのに強い相手と当たってしまった。これは始まる前から結果がわかる。
太鼓の音がなり、戦闘が開始した。ウェルシャは鬼神の力を使い、自分の爪を強化した。爪は長太くなり、まるで五本の針が指についているようだ。また、手も大きくなり、この拳で殴られたらすごく痛いだろう。いや、痛いだけではない。骨の一本二本は折れるだろう。
ウェルシャは獲物を見つけた猫のように素早く飛び出した。サイフォンは急いで防御結界を張った。ウェルシャは防御結界があると言うのに、大きな拳と鋭い爪で結界を壊した。
結界はまるでプラスチック出できているのかと疑ってしまうほど脆かった。......いや、結界が脆いというより、ウェルシャの一撃がかなり強いのだ。鬼神王はゾッとした。
「いけウェルシャ!!」
「お前なら勝てるぞーー!!」
ウェルシャにはどうやらファンがいるようで、ウェルシャを応援する声が響く。メリーナも隣で応援している。鬼神王は両手を強く握り締め、サイフォンが大怪我をしないように祈っているだけだった。
しかしその祈りは届かなかった。ウェルシャはサイフォンの胸ぐらを掴み、地面に叩きつけた。地面は凹み、血が少し飛び散った。
鬼神王は見ていられなくなり、視線を逸らした。もうこれで決着は着いているだろう。しかしサイフォンの「参りました」と言う言葉が聞こえてこない。鬼神王は二神に視線を戻した。
ウェルシャはサイフォンを殴ったり、爪で引っ掻いたりしている。とても痛いだろう。サイフォンは身動きが取れず、ただ苦しそうな声を上げているだけだった。
(なんで言わないの?!)
鬼神王には理解できなかった。サイフォンは血だらけになっても『参りました』と言わない。どれだけ負けず嫌いなのだろうか。今回の場合どう見てもサイフォンはこれが本気だ。弱いフリをしている訳では無い。どれだけ頑張っても、ウェルシャには勝てない。それなのにまだ戦おうと言うのか。自分の身がボロボロになっていくだけだというのに。
「ねぇ、止めようよ!死んじゃうよ!」
鬼神王はシュヴェルツェの服を掴んだ。シュヴェルツェは鬼神王に目を向けた。
「死んでもいいじゃないですか」
「......え...?」
シュヴェルツェの発言に鬼神王は驚いた。たった一つしかない命の事なのに、こんなに軽く死んでも良いと言ったのだ。鬼神王は信じられなかった。
「な......なんで......」
「鬼神王様。鬼神王様は一神しか居ないけれど、私たち一般の鬼神は沢山います。代わりなんていくらでもいるのですよ。だから命なんてそんなに大切なものでもないのです。こうやって勝負で命を落としたって、何にも変わりません。過去に何この勝負で命を落とした方は沢山いますので......」
メリーナもシュヴェルツェと同じような考えだそうた。......いや、鬼神たち全員同じように思っているのだろう。心配しているのは鬼神王だけ。他の皆はサイフォンが血だらけというのにウェルシャを応援している。
しかしいくら代わりがいるとはいえ、代わりというのは別の鬼神だろう。メリーナやシュヴェルツェは一神しかいない。それは代わりと言えるのだろうか。
「それに『参りました』って言わなければこの勝負は決着がつきません。あの方はまだ言ってないですよね......?うぅん......どうしても負けたくないのでしょうね」
何があっても、死にそうになっていても『参りました』の一言がなければ終わらないらしい。言わなければ死ぬまで殺られてしまう。
鬼神王は早く負けを認めて欲しいと思ったが、サイフォンはなかなか言わない。......と、鬼神王はサイフォンの口元を見てあることに気づいた。
(手で口を押さえつけられてる)
よく見るとウェルシャは左手でサイフォンの口を押さえつけている。サイフォンは何も喋れず、ただもがいているだけの状態だ。通りで降参しないわけだ。
鬼神王は立ち上がった。二神を見ていたシュヴェルツェとメリーナは不思議そうに鬼神王を見つめる。
「何かありましたか?」
「口押さえるのってあり?」
鬼神王がそう言うと、二神はサイフォンとウェルシャを見た。確かにウェルシャはサイフォンの口を押さえている。これはルール違反とはいかないが、自ら降参することが出来ないため、良いことでは無い。
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シュヴェルツェが言いかけた瞬間、風が吹いたと思ったら、鬼神王が四階から飛び降りていた。
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