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三択
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「さあ、手を出してください」
静かな声で急かされる。そういえば、この人は言っていた。これが私の剣だと。周りにいる人たちもおそらく私がこれを手にするのを待っている。だけど…
「嫌です」
この剣を持ってしまったら、もう後戻りできなくなる。取り返しがつかなくなる。そんな気がした。
「なぜです」
目の前の男は、落胆するでも苛立つわけでもなく淡々と聞いてくる。非常に不気味だ。
「なんとなく」
嘘が通用しなさそうなので、正直に答える。流れる沈黙。やはり彼は顔色一つ変えないでこっちを見てくる。他の人たちはどう思っているのだろう。確認したいが、そのためには彼から視線を外さなければいけない。そんなことをして、私が押し負けたのだと受け取られても困る。時間がとても長く、空気がひどく重く感じられる。
「ルペールさん、そろそろ移動した方が良いかと」
彼の隣にいた人が村を見ながら言った。破られた沈黙に安堵する。ルペール、と呼ばれた彼は村の方を数秒確認すると
「そうだな」
と言い、また私の方を向く。
「移動します。歩けますか」
返事に窮する。答えは「歩ける」だけど、ここで「歩ける」と答えると問答無用でどこかへ連れて行かれそうだ。いや、「歩けない」と答えても担がれて連れてかれるのか。ここは私が目覚めた場所に近い。つまり、警察が捜索しに来るであろう場所。なるべく離れたくない。
「移動するって、どこへですか?」
移動する場所によっては、ついていっても大きな問題はない。近いところだと言ってほしい。
「山です」
山か…微妙だ。捜索はされるだろうが、見つかりづらい場所。いや、木がまばらだから、そこまで見通しは悪くない。警察犬でもいてくれれば、案外すぐに発見されるかもしれない。何より、彼らは私に移動して良いかなんて聞いてない。自分で行けるか否か。それだけ。移動するのは絶対なんだ。選択肢なんて始めからない。だから、私の覚悟の問題。一つ、深呼吸して、答える。
「歩けます」
息が切れる。気温は暑くないが、荒れ放題の道に体力が抉られる。
数えると彼らは五人いた。前に一人、左右に一人ずつ、後ろに二人という並びで私を囲んでいる。私に歩幅を合わせてくれているので速くはないが、休憩させてほしいと言える雰囲気でもない。体力は減りゆくばかりだ。体力の消耗と共に膨らむ不安が、さらに気を重くする。
これからずっと彼らに従うのだろうか。警察は私を見つけられるのか。私はいるべき所に帰れるのか。
いつまで経っても堂々巡り。疑問が解消されることはない。当たり前だ。私は何も知らないのだから。この状況はまずい。無知はとても恐ろしいことだ。正しい答えが返ってくるか分からないが、彼らに聞いてみるしかない。
「あの…ここは、どこなんですか」
「ネストです」
答えたのは、私の横にいるルペールさんだ。思ったより早く返答されたが、説明になってない。ネスト?巣?聞き覚えがない。北海道か沖縄の地名だろうか。
「えっと、ネストって日本のどこですか」
「ニホンが何かは存じ上げませんが、カリスの中にある国の一つです」
また分からない単語がでてきた。いや、それより、日本が分からない? そんな馬鹿な。
「日本を知らないはずがありません。あなたは今、日本語を話しているんですよ」
なぜ日本を知らないなどという嘘をつくだろう。本当に彼らの話を信じていいのだろうか。しかし、ルペールさんは狼狽えることもなく言う。
「いえ。私が使用している言語はカリス語。貴方が話しておられるのも、カリス語です」
「なにを」
思考が止まる。私は今、言おうとした。「何を言っているのか分からない」と。なにを。子音は a、i、o 。考えずとも行える動作。なのに、私の舌はありえない動きをした。まるで英語でも喋るかのように、ぐにゃくにゃと。
「そ、んな…」
馬鹿な。動かない。いや動く。脳が言えと命令した言葉。その言葉が口の中で塗り替えられて、動く。
「シ、シた…が」
耳に入る音は確かに日本語なのに!なぜ?私の舌は、いや耳も…一体…
「貴方はカリスへ来たとき、この地に適応するように体が変化したのです」
馬鹿な馬鹿な馬鹿な。ありえない。どう変化したらこうなるんだ、私の体に何が起こって……待って、落ち着いて。現実的に考えて。きっと、車にはねられた障害だ。呂律が回らなくなって、そして耳も……待って、それじゃあ今彼らと会話が成り立っている理由は?…分からない分からない分か
「姫、どうされました」
我に返る。水滴、いや汗が目に入る。痛い。反射的に息を吸うと肺が大きく動き、呼吸をしていなかったことを知る。血が全身をドクドクと回り始める。頭が熱くなる。
「動揺しておられます。カリスのことから、一から説明するべきではないでしょうか」
後ろ…いや、前から声がする。
「分かった」
横、から声がする。
今言葉を発したのはルペールという人。大丈夫。合ってる。今は、落ち着け。混乱は何も生まない、から。話を、聞くんだ。
「カリスとは、島の名前です」
島…どこの島?聞こうとしたけど、また知らない単語が返ってくると思うと、怖くて聞けない。
「貴方はカリスでは "地の子" と呼ばれる存在です。地の子は普段、この世界ならざる世界に住んでいますが、稀にこの世界に来ることがあります」
地の、子?この世界…ならざる世界?ここは…。薄々気づいていたことが現実味を帯びてくるのが怖い。
「地の子は体内に、私共が持たない力を持っています。地の子は、その力を精神力、信念、メンタルなど様々な呼び方をしたそうです。この剣は、その力を武術の力に変えることができる。ときに、肉体までも変化するほどに」
ちらりと、ルペールさんの手にある剣を見る。なんの変哲もない剣にしか見えない。
「地の子がこの剣を持ったとき、彼らが絶頂にいれば、この世界の者は手も足も出ない。ですから、ネストの帝王は…いや、この世界にいる王は皆、地の子を欲しがっています」
この世界にいる王様が…みんな…
「地の子を国に献上すれば、大金が手に入ります。村の者が貴方を捕らえようとしたのはそのためです。貴方の服が異質だったので、地の子だと判断したのでしょう」
村人たちの顔が脳裏に浮かぶ。そこで、勘付いてしまった。
「彼らは…つまり…貧しい人たち、なんですか」
ルペールさんの顔が少し曇った気がした。
「ここは国境付近でも、農業が盛んな地域でもない、つまり、王にとってどうでもいい土地でした。王はこの地域の木を伐採し、痩せた土地にしたにも関わらず、彼らに何の援助も行いません。彼らは貧しさと生活環境の悪さから、移住することもできず、あの村で暮らしている」
形容しがたい感情に襲われる。彼らに感じた恐怖は未だ消えない。憤りも少しばかり感じている。しかし、罪悪感を覚える。彼らに儚い希望を与えてしまったことへの後悔の念に駆られる。あの空腹の子どもは一体どんな気持ちで叫んでいたのだろう。目の病気を患っていた男性は得たお金で何がしたかったのだろう。そう思うと胸が締め付けられる。
「ネストの王、ヘイズは酷い王です。国民を顧みず、恐怖で民を支配し、決して逃さない。この国には、あの村の者のような人が五万といます。私たちは、この国を変えたい」
微かに、ルペールさんの目に意志が宿った気がした。そして同時に恐ろしい、おぞましい事実に気づき、背筋が凍る。
「そのために、貴方が必要なのです。国軍を打ち破るために、地の子である貴方の力が」
「ま、待って!」
声が震える。怖い。けど、聞かずにはいられない。恐る恐る、口を開く。
「貴方たちがやろうとしているのは、革命、ですよね」
「はい」
「国軍と戦うって、私が必要って…それって、つまり…」
唾を飲み込もうとしたが、口の中が乾いていて、咳を促すだけだった。不愉快を我慢して言葉を捻り出す。
「私は、人を殺すんですか…?」
「そうです」
ガツンと頭が殴られたようだった。激しくむせる。横に大きく頭を振って叫ぶ。
「イヤですっ!!」
血の気が引く。全身の震えが止まらない。殺す?ひとを…生きてる…人を?
「よく聞いてください。貴方はどちらにせよ、殺人に手を染めなければならない」
「嘘っ、嘘だッ」
「本当です。貴方はあの村の者に地の子だとばれました。彼らはその情報を国軍に売ります。彼らの情報は真実です。必ず、事実だと判断されます。そうなれば、国軍は貴方を探しに来ます。国境には国軍がいるので、他国に亡命はできません。もちろん、もとの世界に帰ることも。一生、彼らから逃げるなど不可能です。貴方は彼らに捕らえられ、結局、兵士となるのです」
冷酷に突きつけられる言葉の一言一言が、絶望に満ち溢れていて、意識が朦朧としてくる。
どう、足掻いても、私は、人殺しになるの?私… 私は… 私の 夢は… 存在は…
「道は二つです。国軍に捕らえられ兵士となるか、私共と帝王を討つか」
絶望に打ちひしがれる中、意識が遠のく中で、もう一つ、道を見つけた。
死ぬ。という道を。
静かな声で急かされる。そういえば、この人は言っていた。これが私の剣だと。周りにいる人たちもおそらく私がこれを手にするのを待っている。だけど…
「嫌です」
この剣を持ってしまったら、もう後戻りできなくなる。取り返しがつかなくなる。そんな気がした。
「なぜです」
目の前の男は、落胆するでも苛立つわけでもなく淡々と聞いてくる。非常に不気味だ。
「なんとなく」
嘘が通用しなさそうなので、正直に答える。流れる沈黙。やはり彼は顔色一つ変えないでこっちを見てくる。他の人たちはどう思っているのだろう。確認したいが、そのためには彼から視線を外さなければいけない。そんなことをして、私が押し負けたのだと受け取られても困る。時間がとても長く、空気がひどく重く感じられる。
「ルペールさん、そろそろ移動した方が良いかと」
彼の隣にいた人が村を見ながら言った。破られた沈黙に安堵する。ルペール、と呼ばれた彼は村の方を数秒確認すると
「そうだな」
と言い、また私の方を向く。
「移動します。歩けますか」
返事に窮する。答えは「歩ける」だけど、ここで「歩ける」と答えると問答無用でどこかへ連れて行かれそうだ。いや、「歩けない」と答えても担がれて連れてかれるのか。ここは私が目覚めた場所に近い。つまり、警察が捜索しに来るであろう場所。なるべく離れたくない。
「移動するって、どこへですか?」
移動する場所によっては、ついていっても大きな問題はない。近いところだと言ってほしい。
「山です」
山か…微妙だ。捜索はされるだろうが、見つかりづらい場所。いや、木がまばらだから、そこまで見通しは悪くない。警察犬でもいてくれれば、案外すぐに発見されるかもしれない。何より、彼らは私に移動して良いかなんて聞いてない。自分で行けるか否か。それだけ。移動するのは絶対なんだ。選択肢なんて始めからない。だから、私の覚悟の問題。一つ、深呼吸して、答える。
「歩けます」
息が切れる。気温は暑くないが、荒れ放題の道に体力が抉られる。
数えると彼らは五人いた。前に一人、左右に一人ずつ、後ろに二人という並びで私を囲んでいる。私に歩幅を合わせてくれているので速くはないが、休憩させてほしいと言える雰囲気でもない。体力は減りゆくばかりだ。体力の消耗と共に膨らむ不安が、さらに気を重くする。
これからずっと彼らに従うのだろうか。警察は私を見つけられるのか。私はいるべき所に帰れるのか。
いつまで経っても堂々巡り。疑問が解消されることはない。当たり前だ。私は何も知らないのだから。この状況はまずい。無知はとても恐ろしいことだ。正しい答えが返ってくるか分からないが、彼らに聞いてみるしかない。
「あの…ここは、どこなんですか」
「ネストです」
答えたのは、私の横にいるルペールさんだ。思ったより早く返答されたが、説明になってない。ネスト?巣?聞き覚えがない。北海道か沖縄の地名だろうか。
「えっと、ネストって日本のどこですか」
「ニホンが何かは存じ上げませんが、カリスの中にある国の一つです」
また分からない単語がでてきた。いや、それより、日本が分からない? そんな馬鹿な。
「日本を知らないはずがありません。あなたは今、日本語を話しているんですよ」
なぜ日本を知らないなどという嘘をつくだろう。本当に彼らの話を信じていいのだろうか。しかし、ルペールさんは狼狽えることもなく言う。
「いえ。私が使用している言語はカリス語。貴方が話しておられるのも、カリス語です」
「なにを」
思考が止まる。私は今、言おうとした。「何を言っているのか分からない」と。なにを。子音は a、i、o 。考えずとも行える動作。なのに、私の舌はありえない動きをした。まるで英語でも喋るかのように、ぐにゃくにゃと。
「そ、んな…」
馬鹿な。動かない。いや動く。脳が言えと命令した言葉。その言葉が口の中で塗り替えられて、動く。
「シ、シた…が」
耳に入る音は確かに日本語なのに!なぜ?私の舌は、いや耳も…一体…
「貴方はカリスへ来たとき、この地に適応するように体が変化したのです」
馬鹿な馬鹿な馬鹿な。ありえない。どう変化したらこうなるんだ、私の体に何が起こって……待って、落ち着いて。現実的に考えて。きっと、車にはねられた障害だ。呂律が回らなくなって、そして耳も……待って、それじゃあ今彼らと会話が成り立っている理由は?…分からない分からない分か
「姫、どうされました」
我に返る。水滴、いや汗が目に入る。痛い。反射的に息を吸うと肺が大きく動き、呼吸をしていなかったことを知る。血が全身をドクドクと回り始める。頭が熱くなる。
「動揺しておられます。カリスのことから、一から説明するべきではないでしょうか」
後ろ…いや、前から声がする。
「分かった」
横、から声がする。
今言葉を発したのはルペールという人。大丈夫。合ってる。今は、落ち着け。混乱は何も生まない、から。話を、聞くんだ。
「カリスとは、島の名前です」
島…どこの島?聞こうとしたけど、また知らない単語が返ってくると思うと、怖くて聞けない。
「貴方はカリスでは "地の子" と呼ばれる存在です。地の子は普段、この世界ならざる世界に住んでいますが、稀にこの世界に来ることがあります」
地の、子?この世界…ならざる世界?ここは…。薄々気づいていたことが現実味を帯びてくるのが怖い。
「地の子は体内に、私共が持たない力を持っています。地の子は、その力を精神力、信念、メンタルなど様々な呼び方をしたそうです。この剣は、その力を武術の力に変えることができる。ときに、肉体までも変化するほどに」
ちらりと、ルペールさんの手にある剣を見る。なんの変哲もない剣にしか見えない。
「地の子がこの剣を持ったとき、彼らが絶頂にいれば、この世界の者は手も足も出ない。ですから、ネストの帝王は…いや、この世界にいる王は皆、地の子を欲しがっています」
この世界にいる王様が…みんな…
「地の子を国に献上すれば、大金が手に入ります。村の者が貴方を捕らえようとしたのはそのためです。貴方の服が異質だったので、地の子だと判断したのでしょう」
村人たちの顔が脳裏に浮かぶ。そこで、勘付いてしまった。
「彼らは…つまり…貧しい人たち、なんですか」
ルペールさんの顔が少し曇った気がした。
「ここは国境付近でも、農業が盛んな地域でもない、つまり、王にとってどうでもいい土地でした。王はこの地域の木を伐採し、痩せた土地にしたにも関わらず、彼らに何の援助も行いません。彼らは貧しさと生活環境の悪さから、移住することもできず、あの村で暮らしている」
形容しがたい感情に襲われる。彼らに感じた恐怖は未だ消えない。憤りも少しばかり感じている。しかし、罪悪感を覚える。彼らに儚い希望を与えてしまったことへの後悔の念に駆られる。あの空腹の子どもは一体どんな気持ちで叫んでいたのだろう。目の病気を患っていた男性は得たお金で何がしたかったのだろう。そう思うと胸が締め付けられる。
「ネストの王、ヘイズは酷い王です。国民を顧みず、恐怖で民を支配し、決して逃さない。この国には、あの村の者のような人が五万といます。私たちは、この国を変えたい」
微かに、ルペールさんの目に意志が宿った気がした。そして同時に恐ろしい、おぞましい事実に気づき、背筋が凍る。
「そのために、貴方が必要なのです。国軍を打ち破るために、地の子である貴方の力が」
「ま、待って!」
声が震える。怖い。けど、聞かずにはいられない。恐る恐る、口を開く。
「貴方たちがやろうとしているのは、革命、ですよね」
「はい」
「国軍と戦うって、私が必要って…それって、つまり…」
唾を飲み込もうとしたが、口の中が乾いていて、咳を促すだけだった。不愉快を我慢して言葉を捻り出す。
「私は、人を殺すんですか…?」
「そうです」
ガツンと頭が殴られたようだった。激しくむせる。横に大きく頭を振って叫ぶ。
「イヤですっ!!」
血の気が引く。全身の震えが止まらない。殺す?ひとを…生きてる…人を?
「よく聞いてください。貴方はどちらにせよ、殺人に手を染めなければならない」
「嘘っ、嘘だッ」
「本当です。貴方はあの村の者に地の子だとばれました。彼らはその情報を国軍に売ります。彼らの情報は真実です。必ず、事実だと判断されます。そうなれば、国軍は貴方を探しに来ます。国境には国軍がいるので、他国に亡命はできません。もちろん、もとの世界に帰ることも。一生、彼らから逃げるなど不可能です。貴方は彼らに捕らえられ、結局、兵士となるのです」
冷酷に突きつけられる言葉の一言一言が、絶望に満ち溢れていて、意識が朦朧としてくる。
どう、足掻いても、私は、人殺しになるの?私… 私は… 私の 夢は… 存在は…
「道は二つです。国軍に捕らえられ兵士となるか、私共と帝王を討つか」
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死ぬ。という道を。
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