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第2話 電話繋がっちゃったんだが……
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「も、もしもし……」
実広は恐る恐るそう言った。
「もしもし? 聞こえているのか? お前は誰なんだ!? おい!」
奇妙な感覚だった。男の叫び声がテレビからも耳に当てているスマホからも聞こえてくる。全く同じ言葉が。
「お、俺は。武者小路実広って言いますけど……」
とりあえず名乗ってみる。
すると男は言った。
「はぁ!? むしゃの? むらむら!? タイツ!? なんだって!? 俺の周りは今、マスコミのヘリが飛び回ってて良く聞こえないんだ!!!」
じゃあ電話なんて手段使うなよ、とでも罵りたくなるが飲み込んだ。
それにタイツってなんだよ……。
「まぁ良い。むしゃの! お前が選ばれし勇者ということか。それで、お前イケメンなのか!?」
「は?」
「いーから、お前イケメンなの!?」
男は相変わらず怒鳴り声のような口調だ。
しかしいきなり「イケメンか?」と言われても訳がわからなかった。
さっきの世界崩壊の話はどうしたんだ。やっぱりこの男薬物かなんかで頭がパーなんだろう。こうして電話をしている内に、そのうち警察がやってきて取り押さえられるに違いない。
「イ、イケメンでもないと思いますけど……普通なんじゃないですか……」
ただそう思いつつも真面目に答えてしまう実広。
するとテレビの前の男は怪訝な表情を浮かべた。
「はぁーっ? 勇者がイケメンじゃないとかふざけんな! 電話してくんじゃねえよ!」
実広は非常に腹ただしい気持ちになった。イケメンじゃなくて悪かったな……。
だが男は勝手に話を進めた。
「いや、でもお前が運命の勇者なのは間違いないはずなんだ! この番号に繋がったんだからな! お前さっきのフリップの番号が見えたんだろ? ということはやはり素質は十分なはずなんだ」
相変わらず何を言っているのかさっぱりわからない。
実広は恐る恐るそう言った。
「もしもし? 聞こえているのか? お前は誰なんだ!? おい!」
奇妙な感覚だった。男の叫び声がテレビからも耳に当てているスマホからも聞こえてくる。全く同じ言葉が。
「お、俺は。武者小路実広って言いますけど……」
とりあえず名乗ってみる。
すると男は言った。
「はぁ!? むしゃの? むらむら!? タイツ!? なんだって!? 俺の周りは今、マスコミのヘリが飛び回ってて良く聞こえないんだ!!!」
じゃあ電話なんて手段使うなよ、とでも罵りたくなるが飲み込んだ。
それにタイツってなんだよ……。
「まぁ良い。むしゃの! お前が選ばれし勇者ということか。それで、お前イケメンなのか!?」
「は?」
「いーから、お前イケメンなの!?」
男は相変わらず怒鳴り声のような口調だ。
しかしいきなり「イケメンか?」と言われても訳がわからなかった。
さっきの世界崩壊の話はどうしたんだ。やっぱりこの男薬物かなんかで頭がパーなんだろう。こうして電話をしている内に、そのうち警察がやってきて取り押さえられるに違いない。
「イ、イケメンでもないと思いますけど……普通なんじゃないですか……」
ただそう思いつつも真面目に答えてしまう実広。
するとテレビの前の男は怪訝な表情を浮かべた。
「はぁーっ? 勇者がイケメンじゃないとかふざけんな! 電話してくんじゃねえよ!」
実広は非常に腹ただしい気持ちになった。イケメンじゃなくて悪かったな……。
だが男は勝手に話を進めた。
「いや、でもお前が運命の勇者なのは間違いないはずなんだ! この番号に繋がったんだからな! お前さっきのフリップの番号が見えたんだろ? ということはやはり素質は十分なはずなんだ」
相変わらず何を言っているのかさっぱりわからない。
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