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4話 美少女も居るにはいるんだが……
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――全くどうして訳がわからん。
実広はその後もニュース番組をひしひしと眺めたが、結局男は見つからず仕舞いのようだった。
コメンテーターも「まぁ、夏ですから。暑さで頭をやられちゃったんでしょう」と軽い苦笑いを浮かべていた。実際、別に被害が出た訳でもないので笑い話で済まされるレベルではある。夕方過ぎにはこのニュースは嘘のように流れなくなった。
何より、男がおこなったことは大声でビルの屋上で叫び続けていただけであって、今思えばそれで殆どのTV局がそれをヘリまで飛ばして生中継するというのもおかしな話だった。
翌日早朝の新聞でも事件の事を探してみたものの、昨日の昼間はあれだけ取り上げられていたにもかかわらず、数ページ目の小さい見出し記事で簡潔に書かれているだけだった。
フリップに記載された電話番号云々の話もまったく触れられていない。
――魔法やチート――
男がふと言っていた言葉が頭に浮かんだ。
まさかな。フリップに記載されていた電話番号には特定の誰かにしか見えない魔法がかかっていて、あの大々的な生中継はTV局の人間を一時的に操って……。そんなことがある訳がない。ここは現代日本だぞ。そんなファンタジー小説の話じゃないんだから。おいおい、俺ももう高校二年生だぞ。来年は大学受験。高校卒業したら就職して社会に出ていく人間だって一杯居るんだから。中二みたいな考え方をしていては恥ずかしいぞ。
と、実広はばかばかしく思いながらも母親が用意してくれた朝食を頬張っていた。
ご飯粒も残さずしっかり食べないと打っ叩かれるし、あまり遅刻になりそうな時間までゆっくり食べていると雷が飛ぶ。
実広が毎朝6時30分には必ず起床し、よほど大きな病気以外では一度も欠席したことがない、その品行方正真面目一徹の気質が培われたのは紛れもなく母親の教育の賜物だった。
余計なことを考え過ぎると遅刻しちまう、と実広は雑念を振り払って平らげた。
まぁだが……。実広は思った。
――学園一の美女って言ったら確かに居るっちゃ居るんだけどな……。
それから実広は普段通り支度をして学校へ向かった。
気が付いたら瞬く間にホームルームが終わっていた。
それまでの間、実広がじーっと眺め続けていたのは窓の外に広がる青空ではなく、ある女子生徒だった。
――"紫藤 エリア"。漢字表記だと"紫藤 絵理亜"。
この平凡で特筆するところもないザ・普通の県立高校であるこの厚々高校において、ただ一つずば抜けて他の高校に自慢できることがあるとすればこの紫藤エリアにおいて他ならない。
何しろ現役高校生モデルなのだから、そのルックスにケチのつけようもない。本当はTVに引っ張りだこでもおかしくはないが、本人は高校を卒業するまでは学業に専念したいらしい。
フランス人の母を持つ紫藤。髪は明るい栗色で西洋人形のように艶やかなショートヘア。
顔のパーツのどれをとってもマイナス点が見当たらない。
鼻も高く、目もぱっちりと大きい二重。唇も緩やかなU字を描き、大き過ぎず小さ過ぎない。
白人の母の遺伝子が垣間見える少し白味がかった肌、特にその綺麗な耳は、思わず触ってみたくなってしまうぐらいふわりとしている。
加えてスタイルも成人女性顔負け。いや、むしろ若いというアドバンテージを考えれば紫藤の方が上だ。胸のサイズも大きい方で、尻のラインがいやらしい。
もう殆ど芸能人みたいな存在だし、その手のアイドルが通うような学校に行けばそこまで変な注目を浴びることもないと実広は思うのだが、紫藤本人としてはあくまで生まれ育った地元のこの高校に通いたいらしかった。
――しかし、こいつそのせいで毎日男にナンパされてるし疲れねえのかな……。
無論、たかだか男子生徒の一人にすぎない実広が紫藤を見つめていたところでクラスの誰からも注目されることはない。普通なら「うわー、あいつ〇〇の事じろじろ見てるよ~」と噂沙汰になるのかもしれないが紫藤に限ってはあり得ない。なぜなら、ホームルームだろうが、授業中だろうが、およそクラスの男子(あるいは女子さえも)の半分以上が紫藤の挙動を野鳥観察集団はたまたプロ実況アナの如く凝視しているからである。
そして、昼食の時間になった。クラスの連中はそれぞれ購買に行くなりどこかで弁当を食べるなり教室を出ていくものも多くいる。
そんな中昼食になると、決まって当然のように四人も五人も六人もこぞってある男連中が席を立ち、紫藤の前で押し問答を始める。
「なぁ、エリアちゃん、今日一回だけだからさ、俺らと弁当食おうよ」
「まじ食ってくれるだけで、今度ケーキもパフェもぜーんぶ奢るよ?」
クラスの中でも、ちゃらちゃらしている方の男子達は毎回ワンパターンである。
意味は二つある。
一つは、紫藤のことが単純に好きで、あわよくば狙っているから。
もう一つは、最悪付き合えたりしなくとも「あの紫藤と弁当食ってる俺」というシーンを他の男に見せびらかすという圧倒的なステータスを獲得できるから。
このクラスの男子連中はむしろ後者の意味合いが強いだろう。
なぜならこの、実広曰くチャラ男六人衆は、全員彼女持ちだからである。だが彼らの彼女達はいずれも別の高校であるため、浮気がバレる心配もないという訳だ。
――はぁ……。
実広は嘆息して今日も教室が騒がしくなりそうだったので、中庭のベンチまで出ようと思案する。
紫藤のいつもの声が聞こえてくる。
「ごめん私、今日別のクラスの友達と食べるから……」
「えええぇ、それいつも言ってるじゃーん、良いじゃん今日ぐらいさぁ」
「そうそう今日ぐらい良いじゃん良いじゃんすげーじゃん」
「まじまじ」
「ありじゃね?」
「ありぞな」
「オハイオ」
紫藤のうんざりしている顔を見ると実広は毎度いたたまれない気持ちになる。
ただ、あれに下手に絡むと「は? お前何格好つけちゃってんの? もしかしてこの場面助けてエリアちゃんにアピールしようとか思ってんの?」と総スカンを食らう羽目になる。
学内中の男子はおろか、女子、はたまた若い男性教諭でさえ好機の目を向けている紫藤に対して目立つようなことをすればどんな逆恨みが飛んでくるか知れたものではない。
実際、そんな風に正義の主人公のように、あのチャラ男六人衆に挑んでいった男子も居たが彼は毎日のように苛烈な苛めを受け転校してしまった。
もともと実広は平穏を望む男だった。
紫藤には悪いが、本当に酷い連中に巻き込まれて事件が起こるより、一応既に彼女も居る半ば遊びでやってくるこのチャラ男六人衆にナンパされている方がまだマシであると言えた。
――恨むなよ、紫藤。
苦い顔をしながらも教室を見送る実広。
と、ふと昨日の男の言葉が浮かんだ。
――一週間以内に学園の美女三人連れてこい。
学園、いや、下手すれば日本の女子高校生トップクラスの紫藤は間違いなく連れてこなければならない一人だろう。
いやいや、あんなヤーマダホッサムとか名乗る中二病ボンバーヘッド白衣の男の戯言を信じるなどと。そもそも紫藤など難易度が高すぎるしなんで連れてこなきゃいけないんだよ。
と、その時。
「ちょ、ちょっと肩掴まないでっ!」
「良いじゃん良いじゃん」
「まじまじ」
「ありじゃね?」
「ありぞな」
「オハイオ」
「痛っ!」
チャラ男六人衆の一人の行為は、今までにしては度が過ぎていた。
実広は様子がおかしいなと感じる。紫藤が本当に痛がり怒ったような泣きそうなような顔をしている。
六人の男に囲まれているのだからどう考えても柄の良くない状況であるのは間違いないが、しかし今までも手を出すようなことはなかったはずだが。
実広は思い出していた。
フリップの電話番号。
なぜか複数のテレビ局から生中継。
何らかの。何かが働いているとすれば。
「ほんと、やめてっ!」
「ちょ、ちょっと矢島達何やってるの!?」
クラスは少しばかり騒ぎになる。くわばらくわばらと何人もの男女が教室から逃げ出していく。
止めに入る一人のクラス委員の女子田中に構わず、チャラ男六人衆のリーダー格矢島は紫藤の肩をがっしり片手で掴みながら続ける。
「もうさぁ、ちょっとぐらい揉んじゃっても良いんじゃね?」
「良いじゃん良いじゃんすげーじゃん」
「まじまじ」
「ありじゃね?」
「ありぞな」
「オハイオ」
なんで今日に限ってこんな緊迫な状態になってるんだと実広は戸惑う。
だがなにせ、もう教室にはろくに男子生徒も残っていないし、挙句担任さえ居ない。
流石に紫藤に対して、本当に良からぬ事をしでかそうとしているこの光景を見て、ただ見て見ぬふりを決め込めというのは実広の良心的にはNOだった。
「お、おい、矢島……」
実広がボソリと言うと、チャラ男六人衆はギロリとこちらを睨んできた。
実広はその後もニュース番組をひしひしと眺めたが、結局男は見つからず仕舞いのようだった。
コメンテーターも「まぁ、夏ですから。暑さで頭をやられちゃったんでしょう」と軽い苦笑いを浮かべていた。実際、別に被害が出た訳でもないので笑い話で済まされるレベルではある。夕方過ぎにはこのニュースは嘘のように流れなくなった。
何より、男がおこなったことは大声でビルの屋上で叫び続けていただけであって、今思えばそれで殆どのTV局がそれをヘリまで飛ばして生中継するというのもおかしな話だった。
翌日早朝の新聞でも事件の事を探してみたものの、昨日の昼間はあれだけ取り上げられていたにもかかわらず、数ページ目の小さい見出し記事で簡潔に書かれているだけだった。
フリップに記載された電話番号云々の話もまったく触れられていない。
――魔法やチート――
男がふと言っていた言葉が頭に浮かんだ。
まさかな。フリップに記載されていた電話番号には特定の誰かにしか見えない魔法がかかっていて、あの大々的な生中継はTV局の人間を一時的に操って……。そんなことがある訳がない。ここは現代日本だぞ。そんなファンタジー小説の話じゃないんだから。おいおい、俺ももう高校二年生だぞ。来年は大学受験。高校卒業したら就職して社会に出ていく人間だって一杯居るんだから。中二みたいな考え方をしていては恥ずかしいぞ。
と、実広はばかばかしく思いながらも母親が用意してくれた朝食を頬張っていた。
ご飯粒も残さずしっかり食べないと打っ叩かれるし、あまり遅刻になりそうな時間までゆっくり食べていると雷が飛ぶ。
実広が毎朝6時30分には必ず起床し、よほど大きな病気以外では一度も欠席したことがない、その品行方正真面目一徹の気質が培われたのは紛れもなく母親の教育の賜物だった。
余計なことを考え過ぎると遅刻しちまう、と実広は雑念を振り払って平らげた。
まぁだが……。実広は思った。
――学園一の美女って言ったら確かに居るっちゃ居るんだけどな……。
それから実広は普段通り支度をして学校へ向かった。
気が付いたら瞬く間にホームルームが終わっていた。
それまでの間、実広がじーっと眺め続けていたのは窓の外に広がる青空ではなく、ある女子生徒だった。
――"紫藤 エリア"。漢字表記だと"紫藤 絵理亜"。
この平凡で特筆するところもないザ・普通の県立高校であるこの厚々高校において、ただ一つずば抜けて他の高校に自慢できることがあるとすればこの紫藤エリアにおいて他ならない。
何しろ現役高校生モデルなのだから、そのルックスにケチのつけようもない。本当はTVに引っ張りだこでもおかしくはないが、本人は高校を卒業するまでは学業に専念したいらしい。
フランス人の母を持つ紫藤。髪は明るい栗色で西洋人形のように艶やかなショートヘア。
顔のパーツのどれをとってもマイナス点が見当たらない。
鼻も高く、目もぱっちりと大きい二重。唇も緩やかなU字を描き、大き過ぎず小さ過ぎない。
白人の母の遺伝子が垣間見える少し白味がかった肌、特にその綺麗な耳は、思わず触ってみたくなってしまうぐらいふわりとしている。
加えてスタイルも成人女性顔負け。いや、むしろ若いというアドバンテージを考えれば紫藤の方が上だ。胸のサイズも大きい方で、尻のラインがいやらしい。
もう殆ど芸能人みたいな存在だし、その手のアイドルが通うような学校に行けばそこまで変な注目を浴びることもないと実広は思うのだが、紫藤本人としてはあくまで生まれ育った地元のこの高校に通いたいらしかった。
――しかし、こいつそのせいで毎日男にナンパされてるし疲れねえのかな……。
無論、たかだか男子生徒の一人にすぎない実広が紫藤を見つめていたところでクラスの誰からも注目されることはない。普通なら「うわー、あいつ〇〇の事じろじろ見てるよ~」と噂沙汰になるのかもしれないが紫藤に限ってはあり得ない。なぜなら、ホームルームだろうが、授業中だろうが、およそクラスの男子(あるいは女子さえも)の半分以上が紫藤の挙動を野鳥観察集団はたまたプロ実況アナの如く凝視しているからである。
そして、昼食の時間になった。クラスの連中はそれぞれ購買に行くなりどこかで弁当を食べるなり教室を出ていくものも多くいる。
そんな中昼食になると、決まって当然のように四人も五人も六人もこぞってある男連中が席を立ち、紫藤の前で押し問答を始める。
「なぁ、エリアちゃん、今日一回だけだからさ、俺らと弁当食おうよ」
「まじ食ってくれるだけで、今度ケーキもパフェもぜーんぶ奢るよ?」
クラスの中でも、ちゃらちゃらしている方の男子達は毎回ワンパターンである。
意味は二つある。
一つは、紫藤のことが単純に好きで、あわよくば狙っているから。
もう一つは、最悪付き合えたりしなくとも「あの紫藤と弁当食ってる俺」というシーンを他の男に見せびらかすという圧倒的なステータスを獲得できるから。
このクラスの男子連中はむしろ後者の意味合いが強いだろう。
なぜならこの、実広曰くチャラ男六人衆は、全員彼女持ちだからである。だが彼らの彼女達はいずれも別の高校であるため、浮気がバレる心配もないという訳だ。
――はぁ……。
実広は嘆息して今日も教室が騒がしくなりそうだったので、中庭のベンチまで出ようと思案する。
紫藤のいつもの声が聞こえてくる。
「ごめん私、今日別のクラスの友達と食べるから……」
「えええぇ、それいつも言ってるじゃーん、良いじゃん今日ぐらいさぁ」
「そうそう今日ぐらい良いじゃん良いじゃんすげーじゃん」
「まじまじ」
「ありじゃね?」
「ありぞな」
「オハイオ」
紫藤のうんざりしている顔を見ると実広は毎度いたたまれない気持ちになる。
ただ、あれに下手に絡むと「は? お前何格好つけちゃってんの? もしかしてこの場面助けてエリアちゃんにアピールしようとか思ってんの?」と総スカンを食らう羽目になる。
学内中の男子はおろか、女子、はたまた若い男性教諭でさえ好機の目を向けている紫藤に対して目立つようなことをすればどんな逆恨みが飛んでくるか知れたものではない。
実際、そんな風に正義の主人公のように、あのチャラ男六人衆に挑んでいった男子も居たが彼は毎日のように苛烈な苛めを受け転校してしまった。
もともと実広は平穏を望む男だった。
紫藤には悪いが、本当に酷い連中に巻き込まれて事件が起こるより、一応既に彼女も居る半ば遊びでやってくるこのチャラ男六人衆にナンパされている方がまだマシであると言えた。
――恨むなよ、紫藤。
苦い顔をしながらも教室を見送る実広。
と、ふと昨日の男の言葉が浮かんだ。
――一週間以内に学園の美女三人連れてこい。
学園、いや、下手すれば日本の女子高校生トップクラスの紫藤は間違いなく連れてこなければならない一人だろう。
いやいや、あんなヤーマダホッサムとか名乗る中二病ボンバーヘッド白衣の男の戯言を信じるなどと。そもそも紫藤など難易度が高すぎるしなんで連れてこなきゃいけないんだよ。
と、その時。
「ちょ、ちょっと肩掴まないでっ!」
「良いじゃん良いじゃん」
「まじまじ」
「ありじゃね?」
「ありぞな」
「オハイオ」
「痛っ!」
チャラ男六人衆の一人の行為は、今までにしては度が過ぎていた。
実広は様子がおかしいなと感じる。紫藤が本当に痛がり怒ったような泣きそうなような顔をしている。
六人の男に囲まれているのだからどう考えても柄の良くない状況であるのは間違いないが、しかし今までも手を出すようなことはなかったはずだが。
実広は思い出していた。
フリップの電話番号。
なぜか複数のテレビ局から生中継。
何らかの。何かが働いているとすれば。
「ほんと、やめてっ!」
「ちょ、ちょっと矢島達何やってるの!?」
クラスは少しばかり騒ぎになる。くわばらくわばらと何人もの男女が教室から逃げ出していく。
止めに入る一人のクラス委員の女子田中に構わず、チャラ男六人衆のリーダー格矢島は紫藤の肩をがっしり片手で掴みながら続ける。
「もうさぁ、ちょっとぐらい揉んじゃっても良いんじゃね?」
「良いじゃん良いじゃんすげーじゃん」
「まじまじ」
「ありじゃね?」
「ありぞな」
「オハイオ」
なんで今日に限ってこんな緊迫な状態になってるんだと実広は戸惑う。
だがなにせ、もう教室にはろくに男子生徒も残っていないし、挙句担任さえ居ない。
流石に紫藤に対して、本当に良からぬ事をしでかそうとしているこの光景を見て、ただ見て見ぬふりを決め込めというのは実広の良心的にはNOだった。
「お、おい、矢島……」
実広がボソリと言うと、チャラ男六人衆はギロリとこちらを睨んできた。
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