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第一章
003 召喚によって消え去った俺の財布の補償はされない
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無機質な石の部屋。床の炎だけでは本来これほど明るい訳はないというのに、部屋全体に光は届いている。
そんな場所で王女(?)はリンガルテムス王国という聞いたことのない国の王女と名乗り、今本物の王女となった。
だが、本当にここは地球ではないというのだろうか?
アレスディア・シュネ・リムータス。
馴染みのないカタカナ名に長ったらしい名前は非常に覚えにくい。
「それでは、ここである程度の説明をしてから謁見の間へご案内するよう、仰せつけられていたのですが、皆さま非常に物分かりがよろしいご様子。
さらに詳しいことは私の口からではなく、王、ハルマイヤ・シュネ・リムータスの口からご説明させて頂きたいと思うのですが、宜しいですか?」
そう言っている間も、王女は微笑みを全く崩さない。本当に人間か!?というレベルだが、アイドルや女優だったらこんな感じを自然にやるのだろう。
それが技術。匠の力なのです。
しかし……正直な話、俺的には全くよろしくない。けれど、下手なことを言うと会長に怒られそうな気がして、迂闊に声を出せない。
欲求と恐怖の板挟みに葛藤を感じ、小心者の俺が会長に目を向けていると王女に疑問をぶつけた。いや、ぶつけてくれた。
「そうですね……、何故私たちが召喚されたか? くらいは今伺っておきたいところですか」
会長の疑問に王女は目を閉じて小さく頷いてみせる。
「後ほどそれも分かることになるのですが……、端的に言えばあなたたちの中の誰かが持つ、秘めたる強き力に反応して選ばれた。というところですね」
い・み・ふ・め・い。
言葉を聞いた瞬間に、思わず零れる俺の内心の毒。
王女の言葉をうのみにするのであれば、この召喚された中に英雄がいるということになる。
が、ただの高校の生徒であった俺たちが英雄なんかの訳がない。
お姫様の頭の中はお花畑だというのはお伽話だけの話ではないのだろうか?
まぁ万が一そんなのがいたとしよう。
アクの強いメンバー達。
召喚メンバーを見渡して、はっきり言えることは俺がその英雄ではない事。俺はあまりに普通人過ぎる。
「そういうパターンですか、なるほどなるほど。ということは、その方以外は巻き込まれて召喚された……、ということになりますか?」
パターンという言葉を聞いて、どんなパターンがあるんだ! と思わず叫びたくなる俺の心中を完全に無視して二人は話を続けていく。
「いえ、一概にそうとは言い切れません。元々、召喚を予定している人数が八人なのです。それがその秘めたる強き力を持つ者と上手く集まった瞬間に呼応し、異世界召喚が発動するようにしていたのですよ」
「そういうことですか、分かりました。抱えていた疑問が氷解しすっきりしました。それでは皆さん行きたいと思いますよー?」
会長は王女と話し終えると俺たちに振り向きキャラを変えた。いっそのことどちらかで統一して貰いたい。非常に理解が難解だ。
二人の言葉を聞いて分かったことは、なぜあのタイミングで召喚が行われたかという事。
それ以上にいくらでも重要なことがある気がするが、それについて触れられることはなかった。
俺は気になっていたことを聞こうと思い手を挙げる。
「はい、どうぞ」と会長に言われるのが、なんともおかしな気分になるが、
「この服装はなんですか? 俺が持っていたカバンと財布は……?」
俺の言葉に会長が「確かにそうでした……」と言いながらポンと手を叩き、王女に顔を向ける。
俺は、してやったり、と心の内でほくそ笑みながらその答えを待った。
「申し訳ございません。そちらの世界の品物を此方に持ってくるのは非常に大変なのです。それで、密着率の高い物品且つ、影響の少ないものだけを……」
言いながら王女がその白い肌を僅かに赤らめるのに、新垣と江原が見惚れ、再度女達に肘鉄を食らった。
ということは、俺のカバンと財布はどこか分からないけど消えたか、あの場に置いてきたかしたという事。
別に大した額が入っていたわけじゃない。いたわけじゃないのだけど、そういう問題ではないんだ。
俺の財布にはいろいろ見られたくないものも入っている!
ひ、非常用のおやつとかな。うん。
それよりもし置いてきたとするなら、男女の制服や靴が八人分に荷物やらギャルのピアスやらが転がっている光景が広がっているのだろう。
想像するとなんか異常に不気味な光景。片づけをする用務員さんの心が悲鳴をあげるのが眼に浮かぶよう。
というより、あり得ないほどの事件性で、テレビで有名人になってること請け合いだ。
それはどうでもいいとして、莉緒がハーフアップを留めている髪留めや、高嶋さんの付けていたカチューシャなんかはそのままだ。
ギャルのピアスがなくなっていることから、金属関連はご法度なのかもしれない。
飛行機かよ!
俺が「分かりました。いえ、分かってませんが納得しました」と言うと王女が「そうですか? 本当に申し訳ありませんね」と言って小さく頭を下げ「では、行きましょうか」と口にした。
それより、よくよく考えてみればこの部屋には出入り口のようなものが一切ない。
一体王女はどこから入ってきて、それにどうやって出るつもりなんだ?
と、思っていると王女が壁に近付いていき、両手の親指と人差し指で輪を作り壁に押し当てた。
頭に『?』を浮かべながら見ていると、その輪の内部がパッとエメラルドグリーンに光り、長方形型に壁が薄っすらと消えていった。
あまりの超常現象に俺の脳みそは破裂寸前。この世界は魔法でもあるという事になるのだろうか?
とは思ったが、異世界召喚の時点で驚天動地の大事件。周りを見渡せば不良二人が驚いているくらいで、他のメンバーは感嘆の声を漏らして拍手喝采を起こしそうな雰囲気。
確かに凄い。手品やマジックで同じことを再現すれば、世界最高峰レベルだろう。
けれど、そうだとしても、俺の心は今見た超常現象を素直に納得できようはずがない。有り体に言えばツッコみたいのだ。
「さて、皆様行きましょうか」との王女の言葉に何の疑問も抱くことなく付いて行く面々。
流石に納得しきれない俺は、再度ちょいちょいと莉緒の肩をつつく。
「なぁ、莉緒。い、今のって魔法かなんかだよな……? 何で皆驚かないんだ……?」
莉緒はなぜかは分からないが、僅かに頬を染め、そして小さく息をついた。
「もうそういう段階ではないのよ。異世界なら魔法があるのが当たり前。無い方が驚くべき事。ユゥアンダースタァン?」
巻き舌の発音と俺の鼻をツンツンとつついてくるのに、若干イラッとしつつも、何だか嬉しさも感じ鼻を掻く。
「わ、分ーったよ。分ーった。はぁぁぁ。そういう段階ではないんだな! じゃあ、行くか!」
見れば残るは俺たち二人。微笑みながら「ふふ、よろしい」と言って身を翻した莉緒に、胸の高鳴りを覚えつつもその後を追った。
そんな場所で王女(?)はリンガルテムス王国という聞いたことのない国の王女と名乗り、今本物の王女となった。
だが、本当にここは地球ではないというのだろうか?
アレスディア・シュネ・リムータス。
馴染みのないカタカナ名に長ったらしい名前は非常に覚えにくい。
「それでは、ここである程度の説明をしてから謁見の間へご案内するよう、仰せつけられていたのですが、皆さま非常に物分かりがよろしいご様子。
さらに詳しいことは私の口からではなく、王、ハルマイヤ・シュネ・リムータスの口からご説明させて頂きたいと思うのですが、宜しいですか?」
そう言っている間も、王女は微笑みを全く崩さない。本当に人間か!?というレベルだが、アイドルや女優だったらこんな感じを自然にやるのだろう。
それが技術。匠の力なのです。
しかし……正直な話、俺的には全くよろしくない。けれど、下手なことを言うと会長に怒られそうな気がして、迂闊に声を出せない。
欲求と恐怖の板挟みに葛藤を感じ、小心者の俺が会長に目を向けていると王女に疑問をぶつけた。いや、ぶつけてくれた。
「そうですね……、何故私たちが召喚されたか? くらいは今伺っておきたいところですか」
会長の疑問に王女は目を閉じて小さく頷いてみせる。
「後ほどそれも分かることになるのですが……、端的に言えばあなたたちの中の誰かが持つ、秘めたる強き力に反応して選ばれた。というところですね」
い・み・ふ・め・い。
言葉を聞いた瞬間に、思わず零れる俺の内心の毒。
王女の言葉をうのみにするのであれば、この召喚された中に英雄がいるということになる。
が、ただの高校の生徒であった俺たちが英雄なんかの訳がない。
お姫様の頭の中はお花畑だというのはお伽話だけの話ではないのだろうか?
まぁ万が一そんなのがいたとしよう。
アクの強いメンバー達。
召喚メンバーを見渡して、はっきり言えることは俺がその英雄ではない事。俺はあまりに普通人過ぎる。
「そういうパターンですか、なるほどなるほど。ということは、その方以外は巻き込まれて召喚された……、ということになりますか?」
パターンという言葉を聞いて、どんなパターンがあるんだ! と思わず叫びたくなる俺の心中を完全に無視して二人は話を続けていく。
「いえ、一概にそうとは言い切れません。元々、召喚を予定している人数が八人なのです。それがその秘めたる強き力を持つ者と上手く集まった瞬間に呼応し、異世界召喚が発動するようにしていたのですよ」
「そういうことですか、分かりました。抱えていた疑問が氷解しすっきりしました。それでは皆さん行きたいと思いますよー?」
会長は王女と話し終えると俺たちに振り向きキャラを変えた。いっそのことどちらかで統一して貰いたい。非常に理解が難解だ。
二人の言葉を聞いて分かったことは、なぜあのタイミングで召喚が行われたかという事。
それ以上にいくらでも重要なことがある気がするが、それについて触れられることはなかった。
俺は気になっていたことを聞こうと思い手を挙げる。
「はい、どうぞ」と会長に言われるのが、なんともおかしな気分になるが、
「この服装はなんですか? 俺が持っていたカバンと財布は……?」
俺の言葉に会長が「確かにそうでした……」と言いながらポンと手を叩き、王女に顔を向ける。
俺は、してやったり、と心の内でほくそ笑みながらその答えを待った。
「申し訳ございません。そちらの世界の品物を此方に持ってくるのは非常に大変なのです。それで、密着率の高い物品且つ、影響の少ないものだけを……」
言いながら王女がその白い肌を僅かに赤らめるのに、新垣と江原が見惚れ、再度女達に肘鉄を食らった。
ということは、俺のカバンと財布はどこか分からないけど消えたか、あの場に置いてきたかしたという事。
別に大した額が入っていたわけじゃない。いたわけじゃないのだけど、そういう問題ではないんだ。
俺の財布にはいろいろ見られたくないものも入っている!
ひ、非常用のおやつとかな。うん。
それよりもし置いてきたとするなら、男女の制服や靴が八人分に荷物やらギャルのピアスやらが転がっている光景が広がっているのだろう。
想像するとなんか異常に不気味な光景。片づけをする用務員さんの心が悲鳴をあげるのが眼に浮かぶよう。
というより、あり得ないほどの事件性で、テレビで有名人になってること請け合いだ。
それはどうでもいいとして、莉緒がハーフアップを留めている髪留めや、高嶋さんの付けていたカチューシャなんかはそのままだ。
ギャルのピアスがなくなっていることから、金属関連はご法度なのかもしれない。
飛行機かよ!
俺が「分かりました。いえ、分かってませんが納得しました」と言うと王女が「そうですか? 本当に申し訳ありませんね」と言って小さく頭を下げ「では、行きましょうか」と口にした。
それより、よくよく考えてみればこの部屋には出入り口のようなものが一切ない。
一体王女はどこから入ってきて、それにどうやって出るつもりなんだ?
と、思っていると王女が壁に近付いていき、両手の親指と人差し指で輪を作り壁に押し当てた。
頭に『?』を浮かべながら見ていると、その輪の内部がパッとエメラルドグリーンに光り、長方形型に壁が薄っすらと消えていった。
あまりの超常現象に俺の脳みそは破裂寸前。この世界は魔法でもあるという事になるのだろうか?
とは思ったが、異世界召喚の時点で驚天動地の大事件。周りを見渡せば不良二人が驚いているくらいで、他のメンバーは感嘆の声を漏らして拍手喝采を起こしそうな雰囲気。
確かに凄い。手品やマジックで同じことを再現すれば、世界最高峰レベルだろう。
けれど、そうだとしても、俺の心は今見た超常現象を素直に納得できようはずがない。有り体に言えばツッコみたいのだ。
「さて、皆様行きましょうか」との王女の言葉に何の疑問も抱くことなく付いて行く面々。
流石に納得しきれない俺は、再度ちょいちょいと莉緒の肩をつつく。
「なぁ、莉緒。い、今のって魔法かなんかだよな……? 何で皆驚かないんだ……?」
莉緒はなぜかは分からないが、僅かに頬を染め、そして小さく息をついた。
「もうそういう段階ではないのよ。異世界なら魔法があるのが当たり前。無い方が驚くべき事。ユゥアンダースタァン?」
巻き舌の発音と俺の鼻をツンツンとつついてくるのに、若干イラッとしつつも、何だか嬉しさも感じ鼻を掻く。
「わ、分ーったよ。分ーった。はぁぁぁ。そういう段階ではないんだな! じゃあ、行くか!」
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