-全無生物を魔法に変える落ちこぼれ勇者- ユニーク魔法で異世界無双

とりっぷましーん

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第一章

013 会長の行動は計算尽く……まじかよ?

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 友達から始めましょう。

 男はその言葉を聞き、歓喜して感動に体を震わせる。

 これからも友達でいましょう。

 男はその言葉を聞き、涙を流し絶望で体を震わせる。

 友達という言葉。単純な二文字の漢字であるが、それに含まれる意味は重い。
 男は悠久の時よりずっとこの単語に苦悩し、絶望し、そして希望を見出して生きてきている。
 そう。そこで俺は声を大にして言いたい。


 女の子は男に向かって『友達』という時は気を付ける様に!


 色んな意味でな!

 莉緒に『ただの友達』と言われ、絶望したが昨日知り合ったばかりなのだ。完全に嫌われてるわけではない、そう脳内変換し俺は前へと顔を向ける。

「しかし、会長も莉緒もこれでお城に戻り辛くなったんじゃないのか?」

 だが、言葉を発したのは、腕を組んで何か考えていた様子の歩だった。

「いや、会長さんの言うとおりパターンBなら戻り辛い……じゃなくて、戻らないほうがいいだろうね」

「歩君の言う通りなのですよー。もしかしたら、全てがBad召喚の可能性もありますよー」

 シリアスな空気も会長の言葉遣いで何となく和む。狙ってやってるんだろうことに戦慄を覚えるが。
 そういえばこの三人は予習組だなと思い、口を開こうとしたところで莉緒に先を越された。

「でも、そんな雰囲気って程でもなかったような……。大臣さんが怒ってたくらいで」

 正直俺には小説の知識というものはない。
 よく分からないので、三人の言葉に耳を傾けていたほうがいいのかもしれないと考える。

「ええ。だからおかしいのですよー。
 私、カマをかける意味で、謁見の間で色々やってみたんですが覚えていますか?」

 色々と言われても、色々過ぎて分からないほどに会長は傍若無人に振舞っていたように思える。
 そう思っていると歩が、指を虚空に突きつけながら声を上げた。

「あの〇ョジョネタの、言葉先読みしてビシリ! ってやつですか? いや、すんごく笑ってしまいましたけど」

 言いつつ思い出したのか、歩は小さく噴き出した。

「そうです、そうです。絶対無理な雰囲気なら流石に私もやりませんよ。
 けれどやりました。そして反応は……穏やかなものでしたよね?
 普通に考えれば、ああいう風になるわけがありません。だって、ある意味ではこの国の最高権力者を馬鹿にしたんですから」

 好き放題やってんのかと思ったらそこまで計算していたのかと、小悪魔さんに心の中で賞賛を送った。
 会長のカリスマ性はおそらく天にも届くので、それは今更かとも感じたが。

「二回やったのもそのためだったの、怜奈? あの時、ほんっとうに壺に入っちゃったんだけど」

 莉緒が俺の顔をチラリと覗き込んでくるのは、あの『天国と地獄』をやったのを気にしてるからからだろうか。

「ええ、そうですよー。気付きました? 二回の空気が若干違ったことに」

 どうだっけ、あの時はそれどころじゃなかったし、と思いつつもその時の雰囲気を思い出してみる。

「ただ……まぁ……今は何とも言えないのも事実。気になることはありますが、それも微妙に……何と言いますかねー」

 会長は口に手を当てながら口ごもった。
 よく分からないが何か心当たりはあるけど、確信は持てないということなのだろう。

「ま、歩君と兵輔君が襲われたってことは、単純な勇者召喚ではないのは確定ですかー。ただいらないだけなら叩き出せばいいんですから」

 ニコニコしながら会長に『叩き出す』と言われると若干精神が抉られるのを感じた。
 俺はその思いを振り払うように、小さく首を振って尋ねかける。

「えと、これからどうするんですか? この街にはいられないなら、早めに準備して出て行ったほうがいいですよね?」

「そうですね。私の考えですが、王様の言ったように私達は東、兵輔君達は南。とりあえず、それで進んでみて良いんじゃないかと思います」

 その言葉を聞き莉緒が驚いた様子で会長に顔を向けた。

「あれ? てっきり四人で行くのかと思ってました。別れちゃうんですか?」

「はい。莉緒には昨日見せましたよね? 私の魔法を。連絡は取れます。だから、まずは魔王が本当にいるのか確認し、世界を知るべきだと思うのですよー」

 魔法で連絡……? だが、確かに会長の言い分は正しいような気もする。俺も莉緒と一緒の旅になったと思って少しドキドキしていたが、この際仕方がないだろう。
 そう思っていると会長は両手で円環をそれぞれ作り、俺と歩に向けてくる。両手で別々に作っているのを実践しているのを見て流石は会長だなと思った。

「円環に触れてみてください。それで私からお二人にメッセージを送れるようになります。あとで姿が見えなくなってから送ってみるのですよー」

 便利なもんだ。俺なんてよく分からない魔法が一種類あるだけだというのに。
 エメラルドグリーンの光に触れると、何の反応も示すことはなかったが、会長がそのまま両手で何かを確認し頷いたので大丈夫なのだろう。
 それより、辺りはだんだんと明るくなり始め、人もポツポツ見えだしている。俺達と変わりがない普通の人々が。

「だんだん人が見え始めたわね。どうする? そろそろ動き出す?」

「そうですね。けれど、歩君と兵輔君は街を出歩かないほうが良いでしょう。みな……いえ、東門で待っててください。私達が買い出しに行ってきますので」

 絶対、南門だと後で面倒だからと言い換えたな、と思ったが、買い出しをしてきてもらうなら、それが当たり前かと思い直す。
 若干女の子に買いに行かせるのは悪いなと思うが、その方がいいのは確かなので、俺は歩に顔を向けた。

「俺、全部、金渡しちゃったからさ……。歩、いりそうなもん頼んでおけよ」

「ん? いや、そんなのいいよ。一緒に使おうよ。あれのおかげで助かったんだしさ」

 金はただ単純に拾われて泥棒されただけだ。
 先ほどのうそつき野郎共の事が思い出され、俺の心にどす黒いものが渦巻いた。
 もっとも金塊だけみせて納得していたかは不明なので、本当に役に立たなかったかは今となっては分からないが。

「お金を渡して命乞いとは……ちょっとカッコ悪いですが、中々機転が利きますね。いえ、全額なら中々カッコいいかもしれませんよー」

 言いつつ顔を赤らめでもしたら慰めになるんだろうけど、完璧な微笑みの前に俺の心は砕けそう。
 実際、歩がいなかったら終わってただろうということも、理解している。俺の魔法だけでは陽動は出来ても打開はできなかったはずだ。
 思っていると、莉緒が俺の顔を覗き込んでくる。

「いいよ、足りなかったら私出してあげるから。それより欲しいもんは?」

 暴力的なくせに、こういう優しいとこが惹かれる。近くで見ても俺の好みドストライクなところは変わらないし。
 ずっと見つめてしまいそうになるのを、俺の鋼の心で押さえつけ考える。
 貰った金の価値も、物の価値も分からない。
 俺はしばし考えて、腰に付けるカバンのようなもの、兵士から奪い取った剣の鞘、飲食物少々を頼むことにした。
 何が必要になるか分からんし、何を売ってるかも分からんから、旅的に足りなさすぎる気はしたが、借りる立場だし遠慮してしまう。

「あーそうだ、あの不思議なコイン――金の価値を調べて教えてくんね? あと、南ってどう進めばいいんだろ。街道を通ればいいのか、地図でもいるのか……」

 街はぐるりと外壁で囲まれているようで、ここからでは外の様子は拝めない。
 けれど、昨日王城からみた景色では、薄闇の中森やら山やら街道のように伸びる道なんかが見えていた。

「うん! それも調べて教えたげるね。じゃ、怜奈、いこっか?」

「それではしばしお時間頂くのですよー。なるべく、隠れて人に見つからないようお願いするのですよ。もし姿が見えなかったら魔法を使っちゃいますので」

 そう言いながら背中を向けて歩いていった二人に一瞬目を向けた時、ガサリと建物の陰から音が聞こえた。
 それには歩も気付いたようで、目を合わせてから確認してみたが、特に異常は見当たらない。

「何だろうね?」

「ん、うーん……。誰かに見られてた……? と、したらやべーな。早めに東門に行っちまうか」

 俺達の監視やら援軍であるなら、もうとっくに何か起きててもおかしくはない。そうなると、そうではないという事。
 心の中にもやっとした気持ちが生まれたが、なるべく気にしないようにして、俺達は方位を確認しながら東門を目指していく。

「いやぁ、しかし、まじでびびったよな? 俺、目開けたら身体浮いてたもん」

 街は本当にヨーロッパのような石造りっぽい建物が建ち並んでいる。
 歩く人々も風変りな服装を着ているが、俺達と特に変わりはない。
 髪色や瞳の色、顔つきなんかは地球と大して変わらず、変な色をした人は……と見回すとちらほら見かけることが出来るようだ。
 と言っても、赤髪、オレンジ髪といった程度。アニメみたいな蛍光色の青髪とか瞳とか、獣人とかいなくてちょっぴり残念だとも感じる。

「僕、ベッドから転げ落ちる夢見ちゃったよ。何であんなにぐっすり……、もしかして……睡眠薬でも盛られてた?」

 その考えは考えてないわけじゃなかった。昨夜の眠さはある意味異常といえるもの。飯食ってすぐだったという事もそれを裏付けるのかもしれない。
 けれど、そうすると一つ納得のいかないことがある。

「かもしれん。かもしれんが、そうすると何で朝まで行動を起こさなかったんだ……? 寝るのが分かってるなら、俺ならすぐ殺しに行くぞ」

 勿論口で言うだけではあるが、その立場ならそうするべきだと俺は考えていた。
 其れよりも口にして、この世界で生きるなら人を殺すという覚悟が必要になるのだろうかと考え、背筋にゾクリと感じた。

「確かにそうだね。昨夜は会長たちが僕らの部屋に来ていたって言ってたじゃん? それでとかは……?」

「あーうん。そうかぁ。言われてみれば……」

 俺は歩きながら腕を組み考える。
 結局何一つ俺にはよく分からない。小説を読んでいれば、また違った予測を立てることが出来るのだろうか。
 ゲームや漫画は深い意味もなく唐突にご都合主義が起きる、

 整合性取れよ!と、たまに叫びたくなるが、そうすると話がつまらなくなる。寝静まった深夜に、暗殺するように殺されていたらもう俺たちはここにはいない。
 ここは小説の世界ではないらしいが、小説の世界に似たような雰囲気らしい。ならば、意味を追い求めても仕方がないのだろう。
 ということは、下手したら死んでいたということ。考えると心は冷たく感じたが、身体が温かみを保っていることに安堵し胸をなでおろした。
 深い溜息をはきながら何の気なしに円環を作り、

「あ! 見ろよ、ほら! 俺、レベルが2も上がってる!」

 ステータスを開いてみるとレベルが上がっていた。ちょっと、テンション回復したのを感じる。
 ただ、表示される魔力量も変化しておらず、変わったのは『3』という数字が『5』になっただけ。
 当然ユニーク魔法も変化しておらず、俺の体にみなぎる様な力も湧いてきてはいない。

「本当だ……、って僕も1上がってるよ! 何もしてないのに。レベルアップした感覚ってないんだ……」

 確かにいつ上がったのかもよく分からない。
 ゲームなら『たらららったったー』みたいなファンファーレがどこからともなく聞こえてくるが俺の耳には何も届いていない。
 歩も俺と同じようにレベルの数字が変わっただけだ。

「別に兵士を倒したってわけじゃないのにな? ま、赤ちゃんに毛の生えた程度の俺達が、あそこまでやれたらレベルを上げるしかない、という神の思し召しってやつか?」

 そう考え、俺は内心で三百九十円のお賽銭を捧げた。金は持ってないが気持ちが大事だと思いながら。

「どうかなー。とりあえず、モンスターを倒すだけがレベルアップの手段じゃないってことは分かったよ」

「んー、つか、モンスターって何よ? モンスターって英語だと怪物って意味だけど、本当にそんなのいるわけ?」

 RPGだとモンスターがいるのは当然だ。それは分かる。ここは小説のような世界。それも理解している。

 でも、結局モンスターって何?を説明できる人はいるのだろうか。いや、いないだろう。
 理屈をこねてモンスターというものを作り上げることは出来る。けれど、それはあくまで空想の産物でしかない。
 なぜなら地球にモンスターはいないからだ。いないものを説明するのは不可能、ま、それは魔法も然りだがな。

 けれど、歩は当然のように答えてくる。

「え? 何言ってんの? そんなのいるに決まってんじゃん! だって、魔法があるんだよ?」

 俺もさっき殺されかかってなかったら、もうちょっとテンション髙く反応出来たかもしれんけど今は無理だった。
 今は精神が落ち着いてしまい、心が沸き立つような感覚がない。
 けれど、確かにあの時戦闘が精神に高揚を与えていたというのも事実。
 兵士を蹴り飛ばし、そして倒れゆくのを見て、俺は心の底からガッツポーズをかましたかったのもまた事実。

「ま、いると思っとくよ。けど、そうだとしたら危険じゃね? 俺達、鎧でもなんでもないけど……、大丈夫なんかな」

「ん~、そうだね。でも、僕が鎧なんか着て動けるとは思えないし、それにこの服意外と頑丈な気がするよ」

 言われてみればと思い、肘までしかない袖の生地をつまんでみる。
 何で出来ているのかは知らないが、割と厚手なのに動きも阻害しないし、頑丈そうな気もする。
 どのようなプロセスで服がこうなったのかは分からないが、勇者として召喚したんだから、悪いモノを着させるわけはないはずだ。

 と、思っていると見えてくる大きな赤銅色の門。
 それをなるべくひっそりとくぐり抜け、俺達は街の外で待機することにした。
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