21 / 23
第一章
020 異世界の旅路における飲料事情
しおりを挟む
何の安寧もなく幸せに異世界を旅する。そんなことは夢物語なのだと俺達は思い知らされていた。
「むがーーー! どれもこれも全てあの三馬鹿のせいだろ!」
思わず叫び声をあげた俺と歩の周囲に広がるのは森。勿論、街道はずっと伸びているが、それ以外は太い木しか見えない。
ここに至るまで既に三日程歩き続けている。食料も飲料も早々に底をつき、腹が減り喉も乾ききっている。
正直言って計算外。こんなに遠いとは思っていなかった。
当然、野宿をしてきている。魔物を撃退し、着々とレベルだけは上がってきている俺達。歩にテントを描かせ、交代で眠りにつくことができる。
くそ便利な能力だ。俺の役に立ち辛い能力とはまるで違う。レベルが上がれば家すら出せてしまうんじゃないかと思う程に。
「ま、絵心は相変わらずねーけどな!」
「し、失礼な! でもさ、レベルのおかげかイメージの力か割と思ったように出現してくれるようになったね?」
「確かにそーだよなー。前の歩ならピラミッドみたいな三角錐がでてきて、俺に、うは! これ入れねーじゃん!って突っ込まれてたはずだもんな」
俺の言葉を聞き、今までの事を思い出したのか歩は頭を掻いた。
「はは、そうだね。ま、それはいいとして、お腹空いたし喉乾いたよ……」
もう二日ほど何も食ってないし、あっつい中水分も補給できていない。
早々に街に辿り着けると考えていた現代人としての甘さ。それが露呈した結果となっていた。
だが、俺には究極の選択とも言える考えが一つ浮かんでいるのだ。
「聞いてくれ、引かないで聞いてくれよ! 歩、しょ、小便したくないか? 俺は今出そうなんだ。こんなくそみたいに喉乾いてるっていうのにな!」
俺の言葉に驚いて、テンパったように返事を返してくる。
「え、え、急に何? で、出るかって言われたらでるけど……ま、まさか。まさかじゃないよね?」
「ああ、飲尿健康法だ。良い考えだろ? 最強の自給自足、其れ体内から排出するものを循環させること也!」
言って以前考えた、会長にへこまされたいじめっ子の涙と鼻水の永久機関が思い出されたが、それは汚いので頭から振り払った。
「え、ええええ。やだよそんなの。てか、無理! 絶対無理! 街まで我慢して歩いたほうが良いって絶対!」
俺は大きく頭を振って親指を立てる。
白い歯を二カッと出して笑えたら最高だと思うが、そんな歯磨き粉のCMに採用されそうな特技は持ち合わせていない。
「あほ! 街なんてまだ影も形も見えないんだぞ! あと一週間かかる距離だったらどうするんだ! 大丈夫、何事も初めては怖いものです」
「いや、だからそういう初めてとは……。う、うぐぐ。でも、確かに兵輔の言う通りなのかな……。飲まずに出してたらいずれ出なくなったときどうしようもなくなる。
そうなる前に対策をしておかないといけないということ……?」
苦渋の決断。歩の顔から見て取れるのはそう言った表情だ。
もっとも俺はある確信からこの提案をしているので、そんな気分にはならない。ある意味これは遊んでいるようなもの。
いや、からかっていると言ったほうが正しいか。
「じゃ、歩君。口の広い少し大きめの容器を出して、そこにしてきなさい。俺は後ろ向いておいてあげるから。見たら食欲、いや飲欲がなくなりそうだからな」
「な、何か失礼だね! てか、何? 大き目の容器って……ま、ま、ま、まさか!?」
眼を大きく見開く歩に指をちっちっちと振ってみせる。
「いえす! そのまさかです。ブレンド尿をつくるのデース!」
「な、なんか妙なテンションになってない? 大丈夫? 頭おかしくなってない?」
「おいおいおいおい! それは失礼だろ。つーか、さっさとしてこいよ。変なもん入れんなよ」
歩は顔を染め、大きくため息をついた後、なぜか笑い出した。
そのまま大き目の洗面器のような容器を描き出す。
「馬鹿らしいし汚いけどなんだか楽しいや。日本にいるときは日々が楽しいと思える余裕はなかったからなー」
後ろを向いて街道から外れていく歩の背中に向かって声を掛ける。
「おいおい、そんなしんみりするようなこと言うなよな。でもま、確かに俺も楽しいと感じてるよ」
自然を感じ、魔法が使え、そして危険が身に降りかかる。
退屈だと感じていた日常はもうその姿を消し、俺が望んでいた世界にその姿を変えようとしている気がした。
家族や向こうの世界の日常は当然思い出される。だが、言っても仕方のないことなのだ。
歩が用を足している間そんなことを考えて紛らわせていると、こちらへと恥ずかしそうに戻ってくる。
「け、検尿みたいだよこれ……。ぼ、僕がしたんだから兵輔もちゃんとやってよね!」
「あったりめーだろ! 生命の脈動を促す超聖水。たっぷりと注ぎ込んでやるよ!」
言って、㊙時間は割愛することにして、溜まった液体を歩に差し向けニヤリと笑う。
「で、では歩君からどうぞ」
「え、えええええ。こういうのって言い出しっぺからいくもんでしょ!」
「そうだな、そりゃそうだ。じゃ、いくぞ」
「え、あっさり納得するんだね。兵輔のことだからなんか屁理屈捏ねるのかと思ってたよ」
失礼な言動は無視し、俺は親指と中指で円環を作ってみせる。エメラルドグリーンの光が本当に生命を生み出す泉のよう。
歩は容器の液体と俺が作り出した円環を交互に見つめた。
「ま、まさか、魔法を使う気だったの……?」
「ははは。ったりめーだ! このまま飲むわけねーだろ」
正直、指をブレンド尿につけること自体は非常に嫌だったが、魔法を発動させると液体全てが光輝いて消え、容器は完全に乾いた状態になった。
そして発動する魔法がこれ。
『純水』
水分内に存在する全ての不純物を取り除き、完全な純水を生み出す。
予想通りの結果。純水はまずいとは知っているが、この際背に腹は代えられない。直で飲尿健康法を行うよりは百倍……いや、万倍ましだ。
ここまで試してきて、レベルが上がるにつれ俺の望むような魔法に変換できるようになっていることは実証済み。
今では単純な石ころの魔法変換でも、選択肢がいくつか選べれる程の技量に達している。
今回ももちろんそう。他には尿を球体状にして水鉄砲のように飛ばす魔法や、気化させて匂いを充満させる魔法などがあった。
これは円環を操作しなくても俺の意志だけで調整ができる。
が。
今回は当然そんなあほみたいな魔法は必要ないから純水に変えるのが最適。
そのまま容器に魔法を発動させると、先ほどとほぼ同量の純水が容器を満たし水面を揺らした。
「どうよ? 成功だろ?」
見ているだけで俺の喉をそそる透明な液体。けれど、
「う、うん。成功だね。凄いと思う。いや、ほんとに。でもさ……ほんとに飲むの……?」
「勿論、飲むんだ」
「ほんとにほんと?」
「ほんとにほんとだ」
真剣な顔で見つめ合う俺達。俺の手には尿を純水に変換した液体が注がれた容器。
当然、言い出しっぺである俺が飲むべきだろうと考え、意を決して口をつける。
気化していた匂い分子も純水化されたのか、匂いも何もない本当にただの水。
けれど、
「う、うまい……。ぬるいし、多分味はまずいんだろうけど……こんなにも水がうまいだなんて……」
飲んでいるのは尿を変換した水である。それでも本当に体の隅々にまで染み渡るようなうまさ。甘露ってやつだ。
俺がごくごくと飲むのに我慢が出来なくなったのか、歩は喉を鳴らし、俺に手を向けてきながら声を上げた。
「ちょ、ちょっと飲みすぎだよ! 僕の分が無くなっちゃう!」
「なんだよ? 嫌がってたんじゃなかったのか?」
ちょっとジト目を向け、意地が悪い口調で言うと歩は拗ねたような顔を見せる。
「そ、そうだけどさ……。だって、兵輔があまりにも美味しそ……」
と言いかけた所で渡してやる。
それをうまそうに飲むのを見て笑うと、
「喉が渇きゃ、また出しゃいいんだよ。幸い容器は残っているしな」
「な、なんか言い方が汚いよ! 僕が飲んでる最中だっていうのに……!」
「ははは、ちげーねー」
莉緒に買ってきてもらった皮の水筒の様な物は健在である。俺の魔法は歩の物とは違い時間制限がないので、変換しておけば問題はない。
もっともこれだけで良いかというと、そんなに甘くはないのは分かっている。汗や皮膚からの蒸発で確実に水分は失われていく。
外部からの補給が出来なければ、いずれは持たなくなるだろうことは自明の理。
けれど今はこれでいい。
まだ体がカラカラになったというわけではないのだから。
「ま、とりあえず今日も生き延びた。つーことで、また進むとするかー」
歩が飲み終え、容器が消えると同時に俺たちはまた順調に街道を歩き始めた。
――なんてことは当然無理な話で……。
「むがーーー! どれもこれも全てあの三馬鹿のせいだろ!」
思わず叫び声をあげた俺と歩の周囲に広がるのは森。勿論、街道はずっと伸びているが、それ以外は太い木しか見えない。
ここに至るまで既に三日程歩き続けている。食料も飲料も早々に底をつき、腹が減り喉も乾ききっている。
正直言って計算外。こんなに遠いとは思っていなかった。
当然、野宿をしてきている。魔物を撃退し、着々とレベルだけは上がってきている俺達。歩にテントを描かせ、交代で眠りにつくことができる。
くそ便利な能力だ。俺の役に立ち辛い能力とはまるで違う。レベルが上がれば家すら出せてしまうんじゃないかと思う程に。
「ま、絵心は相変わらずねーけどな!」
「し、失礼な! でもさ、レベルのおかげかイメージの力か割と思ったように出現してくれるようになったね?」
「確かにそーだよなー。前の歩ならピラミッドみたいな三角錐がでてきて、俺に、うは! これ入れねーじゃん!って突っ込まれてたはずだもんな」
俺の言葉を聞き、今までの事を思い出したのか歩は頭を掻いた。
「はは、そうだね。ま、それはいいとして、お腹空いたし喉乾いたよ……」
もう二日ほど何も食ってないし、あっつい中水分も補給できていない。
早々に街に辿り着けると考えていた現代人としての甘さ。それが露呈した結果となっていた。
だが、俺には究極の選択とも言える考えが一つ浮かんでいるのだ。
「聞いてくれ、引かないで聞いてくれよ! 歩、しょ、小便したくないか? 俺は今出そうなんだ。こんなくそみたいに喉乾いてるっていうのにな!」
俺の言葉に驚いて、テンパったように返事を返してくる。
「え、え、急に何? で、出るかって言われたらでるけど……ま、まさか。まさかじゃないよね?」
「ああ、飲尿健康法だ。良い考えだろ? 最強の自給自足、其れ体内から排出するものを循環させること也!」
言って以前考えた、会長にへこまされたいじめっ子の涙と鼻水の永久機関が思い出されたが、それは汚いので頭から振り払った。
「え、ええええ。やだよそんなの。てか、無理! 絶対無理! 街まで我慢して歩いたほうが良いって絶対!」
俺は大きく頭を振って親指を立てる。
白い歯を二カッと出して笑えたら最高だと思うが、そんな歯磨き粉のCMに採用されそうな特技は持ち合わせていない。
「あほ! 街なんてまだ影も形も見えないんだぞ! あと一週間かかる距離だったらどうするんだ! 大丈夫、何事も初めては怖いものです」
「いや、だからそういう初めてとは……。う、うぐぐ。でも、確かに兵輔の言う通りなのかな……。飲まずに出してたらいずれ出なくなったときどうしようもなくなる。
そうなる前に対策をしておかないといけないということ……?」
苦渋の決断。歩の顔から見て取れるのはそう言った表情だ。
もっとも俺はある確信からこの提案をしているので、そんな気分にはならない。ある意味これは遊んでいるようなもの。
いや、からかっていると言ったほうが正しいか。
「じゃ、歩君。口の広い少し大きめの容器を出して、そこにしてきなさい。俺は後ろ向いておいてあげるから。見たら食欲、いや飲欲がなくなりそうだからな」
「な、何か失礼だね! てか、何? 大き目の容器って……ま、ま、ま、まさか!?」
眼を大きく見開く歩に指をちっちっちと振ってみせる。
「いえす! そのまさかです。ブレンド尿をつくるのデース!」
「な、なんか妙なテンションになってない? 大丈夫? 頭おかしくなってない?」
「おいおいおいおい! それは失礼だろ。つーか、さっさとしてこいよ。変なもん入れんなよ」
歩は顔を染め、大きくため息をついた後、なぜか笑い出した。
そのまま大き目の洗面器のような容器を描き出す。
「馬鹿らしいし汚いけどなんだか楽しいや。日本にいるときは日々が楽しいと思える余裕はなかったからなー」
後ろを向いて街道から外れていく歩の背中に向かって声を掛ける。
「おいおい、そんなしんみりするようなこと言うなよな。でもま、確かに俺も楽しいと感じてるよ」
自然を感じ、魔法が使え、そして危険が身に降りかかる。
退屈だと感じていた日常はもうその姿を消し、俺が望んでいた世界にその姿を変えようとしている気がした。
家族や向こうの世界の日常は当然思い出される。だが、言っても仕方のないことなのだ。
歩が用を足している間そんなことを考えて紛らわせていると、こちらへと恥ずかしそうに戻ってくる。
「け、検尿みたいだよこれ……。ぼ、僕がしたんだから兵輔もちゃんとやってよね!」
「あったりめーだろ! 生命の脈動を促す超聖水。たっぷりと注ぎ込んでやるよ!」
言って、㊙時間は割愛することにして、溜まった液体を歩に差し向けニヤリと笑う。
「で、では歩君からどうぞ」
「え、えええええ。こういうのって言い出しっぺからいくもんでしょ!」
「そうだな、そりゃそうだ。じゃ、いくぞ」
「え、あっさり納得するんだね。兵輔のことだからなんか屁理屈捏ねるのかと思ってたよ」
失礼な言動は無視し、俺は親指と中指で円環を作ってみせる。エメラルドグリーンの光が本当に生命を生み出す泉のよう。
歩は容器の液体と俺が作り出した円環を交互に見つめた。
「ま、まさか、魔法を使う気だったの……?」
「ははは。ったりめーだ! このまま飲むわけねーだろ」
正直、指をブレンド尿につけること自体は非常に嫌だったが、魔法を発動させると液体全てが光輝いて消え、容器は完全に乾いた状態になった。
そして発動する魔法がこれ。
『純水』
水分内に存在する全ての不純物を取り除き、完全な純水を生み出す。
予想通りの結果。純水はまずいとは知っているが、この際背に腹は代えられない。直で飲尿健康法を行うよりは百倍……いや、万倍ましだ。
ここまで試してきて、レベルが上がるにつれ俺の望むような魔法に変換できるようになっていることは実証済み。
今では単純な石ころの魔法変換でも、選択肢がいくつか選べれる程の技量に達している。
今回ももちろんそう。他には尿を球体状にして水鉄砲のように飛ばす魔法や、気化させて匂いを充満させる魔法などがあった。
これは円環を操作しなくても俺の意志だけで調整ができる。
が。
今回は当然そんなあほみたいな魔法は必要ないから純水に変えるのが最適。
そのまま容器に魔法を発動させると、先ほどとほぼ同量の純水が容器を満たし水面を揺らした。
「どうよ? 成功だろ?」
見ているだけで俺の喉をそそる透明な液体。けれど、
「う、うん。成功だね。凄いと思う。いや、ほんとに。でもさ……ほんとに飲むの……?」
「勿論、飲むんだ」
「ほんとにほんと?」
「ほんとにほんとだ」
真剣な顔で見つめ合う俺達。俺の手には尿を純水に変換した液体が注がれた容器。
当然、言い出しっぺである俺が飲むべきだろうと考え、意を決して口をつける。
気化していた匂い分子も純水化されたのか、匂いも何もない本当にただの水。
けれど、
「う、うまい……。ぬるいし、多分味はまずいんだろうけど……こんなにも水がうまいだなんて……」
飲んでいるのは尿を変換した水である。それでも本当に体の隅々にまで染み渡るようなうまさ。甘露ってやつだ。
俺がごくごくと飲むのに我慢が出来なくなったのか、歩は喉を鳴らし、俺に手を向けてきながら声を上げた。
「ちょ、ちょっと飲みすぎだよ! 僕の分が無くなっちゃう!」
「なんだよ? 嫌がってたんじゃなかったのか?」
ちょっとジト目を向け、意地が悪い口調で言うと歩は拗ねたような顔を見せる。
「そ、そうだけどさ……。だって、兵輔があまりにも美味しそ……」
と言いかけた所で渡してやる。
それをうまそうに飲むのを見て笑うと、
「喉が渇きゃ、また出しゃいいんだよ。幸い容器は残っているしな」
「な、なんか言い方が汚いよ! 僕が飲んでる最中だっていうのに……!」
「ははは、ちげーねー」
莉緒に買ってきてもらった皮の水筒の様な物は健在である。俺の魔法は歩の物とは違い時間制限がないので、変換しておけば問題はない。
もっともこれだけで良いかというと、そんなに甘くはないのは分かっている。汗や皮膚からの蒸発で確実に水分は失われていく。
外部からの補給が出来なければ、いずれは持たなくなるだろうことは自明の理。
けれど今はこれでいい。
まだ体がカラカラになったというわけではないのだから。
「ま、とりあえず今日も生き延びた。つーことで、また進むとするかー」
歩が飲み終え、容器が消えると同時に俺たちはまた順調に街道を歩き始めた。
――なんてことは当然無理な話で……。
1
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
二度目の勇者は救わない
銀猫
ファンタジー
異世界に呼び出された勇者星谷瞬は死闘の果てに世界を救い、召喚した王国に裏切られ殺された。
しかし、殺されたはずの殺されたはずの星谷瞬は、何故か元の世界の自室で目が覚める。
それから一年。人を信じられなくなり、クラスから浮いていた瞬はクラスメイトごと異世界に飛ばされる。飛ばされた先は、かつて瞬が救った200年後の世界だった。
復讐相手もいない世界で思わぬ二度目を得た瞬は、この世界で何を見て何を成すのか?
昔なろうで投稿していたものになります。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる