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第一章
020 異世界の旅路における飲料事情
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何の安寧もなく幸せに異世界を旅する。そんなことは夢物語なのだと俺達は思い知らされていた。
「むがーーー! どれもこれも全てあの三馬鹿のせいだろ!」
思わず叫び声をあげた俺と歩の周囲に広がるのは森。勿論、街道はずっと伸びているが、それ以外は太い木しか見えない。
ここに至るまで既に三日程歩き続けている。食料も飲料も早々に底をつき、腹が減り喉も乾ききっている。
正直言って計算外。こんなに遠いとは思っていなかった。
当然、野宿をしてきている。魔物を撃退し、着々とレベルだけは上がってきている俺達。歩にテントを描かせ、交代で眠りにつくことができる。
くそ便利な能力だ。俺の役に立ち辛い能力とはまるで違う。レベルが上がれば家すら出せてしまうんじゃないかと思う程に。
「ま、絵心は相変わらずねーけどな!」
「し、失礼な! でもさ、レベルのおかげかイメージの力か割と思ったように出現してくれるようになったね?」
「確かにそーだよなー。前の歩ならピラミッドみたいな三角錐がでてきて、俺に、うは! これ入れねーじゃん!って突っ込まれてたはずだもんな」
俺の言葉を聞き、今までの事を思い出したのか歩は頭を掻いた。
「はは、そうだね。ま、それはいいとして、お腹空いたし喉乾いたよ……」
もう二日ほど何も食ってないし、あっつい中水分も補給できていない。
早々に街に辿り着けると考えていた現代人としての甘さ。それが露呈した結果となっていた。
だが、俺には究極の選択とも言える考えが一つ浮かんでいるのだ。
「聞いてくれ、引かないで聞いてくれよ! 歩、しょ、小便したくないか? 俺は今出そうなんだ。こんなくそみたいに喉乾いてるっていうのにな!」
俺の言葉に驚いて、テンパったように返事を返してくる。
「え、え、急に何? で、出るかって言われたらでるけど……ま、まさか。まさかじゃないよね?」
「ああ、飲尿健康法だ。良い考えだろ? 最強の自給自足、其れ体内から排出するものを循環させること也!」
言って以前考えた、会長にへこまされたいじめっ子の涙と鼻水の永久機関が思い出されたが、それは汚いので頭から振り払った。
「え、ええええ。やだよそんなの。てか、無理! 絶対無理! 街まで我慢して歩いたほうが良いって絶対!」
俺は大きく頭を振って親指を立てる。
白い歯を二カッと出して笑えたら最高だと思うが、そんな歯磨き粉のCMに採用されそうな特技は持ち合わせていない。
「あほ! 街なんてまだ影も形も見えないんだぞ! あと一週間かかる距離だったらどうするんだ! 大丈夫、何事も初めては怖いものです」
「いや、だからそういう初めてとは……。う、うぐぐ。でも、確かに兵輔の言う通りなのかな……。飲まずに出してたらいずれ出なくなったときどうしようもなくなる。
そうなる前に対策をしておかないといけないということ……?」
苦渋の決断。歩の顔から見て取れるのはそう言った表情だ。
もっとも俺はある確信からこの提案をしているので、そんな気分にはならない。ある意味これは遊んでいるようなもの。
いや、からかっていると言ったほうが正しいか。
「じゃ、歩君。口の広い少し大きめの容器を出して、そこにしてきなさい。俺は後ろ向いておいてあげるから。見たら食欲、いや飲欲がなくなりそうだからな」
「な、何か失礼だね! てか、何? 大き目の容器って……ま、ま、ま、まさか!?」
眼を大きく見開く歩に指をちっちっちと振ってみせる。
「いえす! そのまさかです。ブレンド尿をつくるのデース!」
「な、なんか妙なテンションになってない? 大丈夫? 頭おかしくなってない?」
「おいおいおいおい! それは失礼だろ。つーか、さっさとしてこいよ。変なもん入れんなよ」
歩は顔を染め、大きくため息をついた後、なぜか笑い出した。
そのまま大き目の洗面器のような容器を描き出す。
「馬鹿らしいし汚いけどなんだか楽しいや。日本にいるときは日々が楽しいと思える余裕はなかったからなー」
後ろを向いて街道から外れていく歩の背中に向かって声を掛ける。
「おいおい、そんなしんみりするようなこと言うなよな。でもま、確かに俺も楽しいと感じてるよ」
自然を感じ、魔法が使え、そして危険が身に降りかかる。
退屈だと感じていた日常はもうその姿を消し、俺が望んでいた世界にその姿を変えようとしている気がした。
家族や向こうの世界の日常は当然思い出される。だが、言っても仕方のないことなのだ。
歩が用を足している間そんなことを考えて紛らわせていると、こちらへと恥ずかしそうに戻ってくる。
「け、検尿みたいだよこれ……。ぼ、僕がしたんだから兵輔もちゃんとやってよね!」
「あったりめーだろ! 生命の脈動を促す超聖水。たっぷりと注ぎ込んでやるよ!」
言って、㊙時間は割愛することにして、溜まった液体を歩に差し向けニヤリと笑う。
「で、では歩君からどうぞ」
「え、えええええ。こういうのって言い出しっぺからいくもんでしょ!」
「そうだな、そりゃそうだ。じゃ、いくぞ」
「え、あっさり納得するんだね。兵輔のことだからなんか屁理屈捏ねるのかと思ってたよ」
失礼な言動は無視し、俺は親指と中指で円環を作ってみせる。エメラルドグリーンの光が本当に生命を生み出す泉のよう。
歩は容器の液体と俺が作り出した円環を交互に見つめた。
「ま、まさか、魔法を使う気だったの……?」
「ははは。ったりめーだ! このまま飲むわけねーだろ」
正直、指をブレンド尿につけること自体は非常に嫌だったが、魔法を発動させると液体全てが光輝いて消え、容器は完全に乾いた状態になった。
そして発動する魔法がこれ。
『純水』
水分内に存在する全ての不純物を取り除き、完全な純水を生み出す。
予想通りの結果。純水はまずいとは知っているが、この際背に腹は代えられない。直で飲尿健康法を行うよりは百倍……いや、万倍ましだ。
ここまで試してきて、レベルが上がるにつれ俺の望むような魔法に変換できるようになっていることは実証済み。
今では単純な石ころの魔法変換でも、選択肢がいくつか選べれる程の技量に達している。
今回ももちろんそう。他には尿を球体状にして水鉄砲のように飛ばす魔法や、気化させて匂いを充満させる魔法などがあった。
これは円環を操作しなくても俺の意志だけで調整ができる。
が。
今回は当然そんなあほみたいな魔法は必要ないから純水に変えるのが最適。
そのまま容器に魔法を発動させると、先ほどとほぼ同量の純水が容器を満たし水面を揺らした。
「どうよ? 成功だろ?」
見ているだけで俺の喉をそそる透明な液体。けれど、
「う、うん。成功だね。凄いと思う。いや、ほんとに。でもさ……ほんとに飲むの……?」
「勿論、飲むんだ」
「ほんとにほんと?」
「ほんとにほんとだ」
真剣な顔で見つめ合う俺達。俺の手には尿を純水に変換した液体が注がれた容器。
当然、言い出しっぺである俺が飲むべきだろうと考え、意を決して口をつける。
気化していた匂い分子も純水化されたのか、匂いも何もない本当にただの水。
けれど、
「う、うまい……。ぬるいし、多分味はまずいんだろうけど……こんなにも水がうまいだなんて……」
飲んでいるのは尿を変換した水である。それでも本当に体の隅々にまで染み渡るようなうまさ。甘露ってやつだ。
俺がごくごくと飲むのに我慢が出来なくなったのか、歩は喉を鳴らし、俺に手を向けてきながら声を上げた。
「ちょ、ちょっと飲みすぎだよ! 僕の分が無くなっちゃう!」
「なんだよ? 嫌がってたんじゃなかったのか?」
ちょっとジト目を向け、意地が悪い口調で言うと歩は拗ねたような顔を見せる。
「そ、そうだけどさ……。だって、兵輔があまりにも美味しそ……」
と言いかけた所で渡してやる。
それをうまそうに飲むのを見て笑うと、
「喉が渇きゃ、また出しゃいいんだよ。幸い容器は残っているしな」
「な、なんか言い方が汚いよ! 僕が飲んでる最中だっていうのに……!」
「ははは、ちげーねー」
莉緒に買ってきてもらった皮の水筒の様な物は健在である。俺の魔法は歩の物とは違い時間制限がないので、変換しておけば問題はない。
もっともこれだけで良いかというと、そんなに甘くはないのは分かっている。汗や皮膚からの蒸発で確実に水分は失われていく。
外部からの補給が出来なければ、いずれは持たなくなるだろうことは自明の理。
けれど今はこれでいい。
まだ体がカラカラになったというわけではないのだから。
「ま、とりあえず今日も生き延びた。つーことで、また進むとするかー」
歩が飲み終え、容器が消えると同時に俺たちはまた順調に街道を歩き始めた。
――なんてことは当然無理な話で……。
「むがーーー! どれもこれも全てあの三馬鹿のせいだろ!」
思わず叫び声をあげた俺と歩の周囲に広がるのは森。勿論、街道はずっと伸びているが、それ以外は太い木しか見えない。
ここに至るまで既に三日程歩き続けている。食料も飲料も早々に底をつき、腹が減り喉も乾ききっている。
正直言って計算外。こんなに遠いとは思っていなかった。
当然、野宿をしてきている。魔物を撃退し、着々とレベルだけは上がってきている俺達。歩にテントを描かせ、交代で眠りにつくことができる。
くそ便利な能力だ。俺の役に立ち辛い能力とはまるで違う。レベルが上がれば家すら出せてしまうんじゃないかと思う程に。
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「確かにそーだよなー。前の歩ならピラミッドみたいな三角錐がでてきて、俺に、うは! これ入れねーじゃん!って突っ込まれてたはずだもんな」
俺の言葉を聞き、今までの事を思い出したのか歩は頭を掻いた。
「はは、そうだね。ま、それはいいとして、お腹空いたし喉乾いたよ……」
もう二日ほど何も食ってないし、あっつい中水分も補給できていない。
早々に街に辿り着けると考えていた現代人としての甘さ。それが露呈した結果となっていた。
だが、俺には究極の選択とも言える考えが一つ浮かんでいるのだ。
「聞いてくれ、引かないで聞いてくれよ! 歩、しょ、小便したくないか? 俺は今出そうなんだ。こんなくそみたいに喉乾いてるっていうのにな!」
俺の言葉に驚いて、テンパったように返事を返してくる。
「え、え、急に何? で、出るかって言われたらでるけど……ま、まさか。まさかじゃないよね?」
「ああ、飲尿健康法だ。良い考えだろ? 最強の自給自足、其れ体内から排出するものを循環させること也!」
言って以前考えた、会長にへこまされたいじめっ子の涙と鼻水の永久機関が思い出されたが、それは汚いので頭から振り払った。
「え、ええええ。やだよそんなの。てか、無理! 絶対無理! 街まで我慢して歩いたほうが良いって絶対!」
俺は大きく頭を振って親指を立てる。
白い歯を二カッと出して笑えたら最高だと思うが、そんな歯磨き粉のCMに採用されそうな特技は持ち合わせていない。
「あほ! 街なんてまだ影も形も見えないんだぞ! あと一週間かかる距離だったらどうするんだ! 大丈夫、何事も初めては怖いものです」
「いや、だからそういう初めてとは……。う、うぐぐ。でも、確かに兵輔の言う通りなのかな……。飲まずに出してたらいずれ出なくなったときどうしようもなくなる。
そうなる前に対策をしておかないといけないということ……?」
苦渋の決断。歩の顔から見て取れるのはそう言った表情だ。
もっとも俺はある確信からこの提案をしているので、そんな気分にはならない。ある意味これは遊んでいるようなもの。
いや、からかっていると言ったほうが正しいか。
「じゃ、歩君。口の広い少し大きめの容器を出して、そこにしてきなさい。俺は後ろ向いておいてあげるから。見たら食欲、いや飲欲がなくなりそうだからな」
「な、何か失礼だね! てか、何? 大き目の容器って……ま、ま、ま、まさか!?」
眼を大きく見開く歩に指をちっちっちと振ってみせる。
「いえす! そのまさかです。ブレンド尿をつくるのデース!」
「な、なんか妙なテンションになってない? 大丈夫? 頭おかしくなってない?」
「おいおいおいおい! それは失礼だろ。つーか、さっさとしてこいよ。変なもん入れんなよ」
歩は顔を染め、大きくため息をついた後、なぜか笑い出した。
そのまま大き目の洗面器のような容器を描き出す。
「馬鹿らしいし汚いけどなんだか楽しいや。日本にいるときは日々が楽しいと思える余裕はなかったからなー」
後ろを向いて街道から外れていく歩の背中に向かって声を掛ける。
「おいおい、そんなしんみりするようなこと言うなよな。でもま、確かに俺も楽しいと感じてるよ」
自然を感じ、魔法が使え、そして危険が身に降りかかる。
退屈だと感じていた日常はもうその姿を消し、俺が望んでいた世界にその姿を変えようとしている気がした。
家族や向こうの世界の日常は当然思い出される。だが、言っても仕方のないことなのだ。
歩が用を足している間そんなことを考えて紛らわせていると、こちらへと恥ずかしそうに戻ってくる。
「け、検尿みたいだよこれ……。ぼ、僕がしたんだから兵輔もちゃんとやってよね!」
「あったりめーだろ! 生命の脈動を促す超聖水。たっぷりと注ぎ込んでやるよ!」
言って、㊙時間は割愛することにして、溜まった液体を歩に差し向けニヤリと笑う。
「で、では歩君からどうぞ」
「え、えええええ。こういうのって言い出しっぺからいくもんでしょ!」
「そうだな、そりゃそうだ。じゃ、いくぞ」
「え、あっさり納得するんだね。兵輔のことだからなんか屁理屈捏ねるのかと思ってたよ」
失礼な言動は無視し、俺は親指と中指で円環を作ってみせる。エメラルドグリーンの光が本当に生命を生み出す泉のよう。
歩は容器の液体と俺が作り出した円環を交互に見つめた。
「ま、まさか、魔法を使う気だったの……?」
「ははは。ったりめーだ! このまま飲むわけねーだろ」
正直、指をブレンド尿につけること自体は非常に嫌だったが、魔法を発動させると液体全てが光輝いて消え、容器は完全に乾いた状態になった。
そして発動する魔法がこれ。
『純水』
水分内に存在する全ての不純物を取り除き、完全な純水を生み出す。
予想通りの結果。純水はまずいとは知っているが、この際背に腹は代えられない。直で飲尿健康法を行うよりは百倍……いや、万倍ましだ。
ここまで試してきて、レベルが上がるにつれ俺の望むような魔法に変換できるようになっていることは実証済み。
今では単純な石ころの魔法変換でも、選択肢がいくつか選べれる程の技量に達している。
今回ももちろんそう。他には尿を球体状にして水鉄砲のように飛ばす魔法や、気化させて匂いを充満させる魔法などがあった。
これは円環を操作しなくても俺の意志だけで調整ができる。
が。
今回は当然そんなあほみたいな魔法は必要ないから純水に変えるのが最適。
そのまま容器に魔法を発動させると、先ほどとほぼ同量の純水が容器を満たし水面を揺らした。
「どうよ? 成功だろ?」
見ているだけで俺の喉をそそる透明な液体。けれど、
「う、うん。成功だね。凄いと思う。いや、ほんとに。でもさ……ほんとに飲むの……?」
「勿論、飲むんだ」
「ほんとにほんと?」
「ほんとにほんとだ」
真剣な顔で見つめ合う俺達。俺の手には尿を純水に変換した液体が注がれた容器。
当然、言い出しっぺである俺が飲むべきだろうと考え、意を決して口をつける。
気化していた匂い分子も純水化されたのか、匂いも何もない本当にただの水。
けれど、
「う、うまい……。ぬるいし、多分味はまずいんだろうけど……こんなにも水がうまいだなんて……」
飲んでいるのは尿を変換した水である。それでも本当に体の隅々にまで染み渡るようなうまさ。甘露ってやつだ。
俺がごくごくと飲むのに我慢が出来なくなったのか、歩は喉を鳴らし、俺に手を向けてきながら声を上げた。
「ちょ、ちょっと飲みすぎだよ! 僕の分が無くなっちゃう!」
「なんだよ? 嫌がってたんじゃなかったのか?」
ちょっとジト目を向け、意地が悪い口調で言うと歩は拗ねたような顔を見せる。
「そ、そうだけどさ……。だって、兵輔があまりにも美味しそ……」
と言いかけた所で渡してやる。
それをうまそうに飲むのを見て笑うと、
「喉が渇きゃ、また出しゃいいんだよ。幸い容器は残っているしな」
「な、なんか言い方が汚いよ! 僕が飲んでる最中だっていうのに……!」
「ははは、ちげーねー」
莉緒に買ってきてもらった皮の水筒の様な物は健在である。俺の魔法は歩の物とは違い時間制限がないので、変換しておけば問題はない。
もっともこれだけで良いかというと、そんなに甘くはないのは分かっている。汗や皮膚からの蒸発で確実に水分は失われていく。
外部からの補給が出来なければ、いずれは持たなくなるだろうことは自明の理。
けれど今はこれでいい。
まだ体がカラカラになったというわけではないのだから。
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