続きは第一図書室で

蒼キるり

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16.浩也との関係

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 そう囁くように言うと、もう一度キスをしてくる。
 今度は深いキスで、舌が分け入ってくる。いつもはされるがままだったけど、浩也の言葉に促され恐る恐る舌を絡める。
 いつものそれとは違い、自分からするキスはいつも以上に羞恥心を煽られたけど、止めることは出来なかった。
 絡められるだけでなく、自分から絡め合うのはひどく気持ちが良いという事を知ってしまったから。
 浩也の舌が離れようとする度に自分から舌を絡めるだけでなく、浩也の方に押し寄るように身体まで寄せてしまった。
 浩也が離れようとするのを散々阻止して、浩也が離れたのは俺の息が上がり過ぎてしまって動けなくなったからだと思う。
 乱れてしまった息が中々整わなくて、浩也に寄りかかるようにして深呼吸を繰り返す。
 そうしていると、ふと浩也が俺の髪に触れている事に気づいた。

「……佐武も柔らかいと思うけどな」

「……か、みのこと?全然、柔らかく、ない」

「ふーん」

 その後も俺の息が整うまで、散々髪を触っていた。
 何が楽しいんだか。
 身体を起こすと、出来てたと浩也に言われる。

「キスする時。動けてた。むしろ、動け過ぎててびっくりした」

 佐武って意外と女子より肉食じゃないの、と笑われて浩也に身を寄せているというのが、今日に恥ずかしく思えてきた。
 さっきのキスも普通じゃ考えられないぐらい色々やってしまった気がする。

「練習の成果?」

「……うるさい。あれは浩也が言ったんだろ」

 恥ずかしくなり、突き放すように浩也から距離を取る。

「……帰る」

「そう、また明日」

 俺が立ち上がるとそう言ってきて、今日は仏頂面して帰ってやろうと思ったのについつい吹き出してしまう。

「お前、明日休みだろ」

 そう指摘すると、やっと気づいたように小さく口を開いてふいと横を向いてしまう。
 その仕草が子供っぽくてついつい笑ってしまう。
 こういう所が面白いなと思ってしまうから俺は浩也とのこの関係を止めようと言う事すら考えつかなかったのかもしれない。
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