私と愉快な動物たち。

皇ひびき

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本編

ハムスターと私1

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私にはトラウマがあった。

動物が大好きなのでよくペットショップに足を運んでいたのだけど、小学生の時に運悪くハムスターの子食いを見てしまったのがきっかけ。

見た目は可愛いけど、子供や仲間食べちゃうんだ~!というのはかなりの衝撃だった。

うん。すごく可愛いけど…ハムスターは絶対飼わないと、そう心に決めた可愛げのない小学生がそこにはいた。


なのに……、なんの因果か社会人になったある日。友人宅に泊まりがけで遊びに行った時に「ジャンガリアンハムスター差し上げます」という張り紙をみた。
その友人に話すと、彼女が旦那が仕事で大半いないし、育ててみたいというので、張り紙のあったお店に話を聞きに行った。

2匹残っていたらしく、彼女は2匹とも引き取ることにしたようだ。


ケージや必要なものを教えてもらってから入手し、ハムスター2匹を引き取りに行った。

その数日後、しばらく実家に行かなきゃいけないから、預かってくれないかと言われたので、2匹とケージやハム用ごはんを預かって、電車で家に帰る私…。


1週間頼まれたので、お世話をしていた訳なんだけど……。

相性が悪いのか2匹は流血事件が起きそうなくらい喧嘩をしていて、仲介する私まで流血する羽目になった。

明日迎えに行くと連絡があったので、2匹は仲が悪いからケージ2つで育てた方がいいかもと伝えると、「ケージ2つは大変だし、馴れてる方の子1匹育ててよ!」と、なんだかよくわからない内に、私とハムスターのリナとの生活は始まった。


ハムスターは神坂一先生のスレイヤーズから、名前をリナとつけた。
元気で賢くて大食らい。可愛いじゃないか! 単純にそう思ったから。


私も彼女も好き勝手して過ごしていた。
私も好きに夜中に、RPGなゲームしたりしつつ、遊んでいたと思う。

彼女とも一緒に遊んでもいるし、ゲームの時は布をかけて封印……。…ならぬ寝かしつけてるから大丈夫と思っていた。


環境に慣れて来ると「出せ~」とケージの天井部を、ウンテイとばかりに、たまにケージを齧り、ガリガリと音をさせながら渡り歩くリナ。
ぱさりと柔らかい草の上に落ちる音も聞こえてくる。
流石に何度も響く為、怪我しないのか?と、私が心配になって覗きに行く。
その事に彼女は味をしめて出してもらう事を覚えた…。

寒くなり始めた時期、私の不在時に寒そうだからと、日中だけリビングにリナを預かってもらう事になった。
父も定年退職して家にいた頃だったので、昼だけならと渋々預かってもらえる事になった。

1日1日と父の姿が軟化していく。
「ずっとリビンにいさせてもいいんだよ?」とか言い出した。リナに落ちたのか……。

なし崩しにハムスターにハマる一家……になるかと思いきや、母は動物が好きではない。

子供達が「お世話をするから~!」と言って飼い始めて、世話を押し付けられてれば当たり前か。(私含む)

そんな中、リナと母との関係も変わってきた。

コタツの布団を滑り降りるのが、リナの冬のお気に入りの一番の遊びだった。

母もコタツに入って、ぬくぬくと新聞を読んでいる。母の横を狙ってリナが駆け抜ける。
新聞や手で妨害する母。
「通れると思ったの?」なんて悪役ばりに、小動物の遊びを邪魔する。

何度も繰り返して駄目だと知ると、『もう…、そっちには興味ないもの……』

そんな顔して別の場所に走っていき、何度も滑り降りるリナ。

降りたら上に乗せる、エレベーターよろしく、うまく使われる私と父。

また別のところから降りると見せかけての、方向変換をして母の隙きをついて、ドヤッと見返しながらコタツを滑り降りるリナ。

そういや、リナ・インバースも気がつよかった……。

母曰く「頭のいい子は嫌いじゃない……」そう言って、リナと母の遊びかわからないバトルが始まる。

そしてリナにとっての、ライバルと二人の下僕が誕生したのかもしれない……。

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