5 / 14
本編
ハムスターと私2
しおりを挟む
色々あってお家に迎えたリナはみるみる我が家に馴染んで定年退職した父のハートを掴んでいた。
その頃は食べさせてはいけない食べ物などを気にしてはいなかったので、欲しがるものをあげてた。
カレーとかステーキのかけらとか。
むしろあげないと私の指に穴が開く勢いだったのも要因の一つかも。
「彼女はリナちゃんの凄いところを見てみたい!!」そう褒めると全力全開で回し車を回す子だった。
気がついたら年の近い姉もハムスターにはまっていた。 ん?? なして??
ある時、スーパーファミコンの時代からハマってたかまいたちの夜の舞台になってるペンションにお泊りする代わりに、興味すらなかったスキーを、する羽目になったことがある。
普通に過ごすと信じてたリナは、突然と具合が悪そうだ……。
「調子の悪い私をおいて行かないわよね?」とでも言いたげだ。
心配した私は、旅行行くのやめるか!?と思った。でも八王子に向かい、高速を使って長野についた頃、自宅に公衆電話から、5時過ぎにも関わらず、リナの様子を聞くのに電話したら、「あんた達が出てすぐに元気に走り回ってたわよ??」と母に言われた。
リナ…、お前仮病かよ…。
それ以降、私や両親が旅行する出発直前に、失踪事件を起こすのと、急に体調が悪くなるリナ対策に、旅行の話と準備は彼女の前ではしない!そんなルールが暗黙の了解となった。
そんなこんなで旅行の準備を進めていたからか、リナは気が付かなかった。
『ねぇ!あの人達どこいったの!?』とでもいいたげに、私は八つ当たりで何日かかじられ続けて流血案件だった。
「リナ…お前遠慮知ろうな?」
本気でこいつ躾け直してやろうかと思っている内に両親が帰ってきた。
父は帰って早々、リナに彼女の好物のヒマワリの種を受け取り真顔で投げ捨てる。
『きっと父が見てない所で、拾って食うだろお前!!』私はそんな失礼な事を思っていたし、すぐ忘れると思ったのに一週間は受け取らなかったリナ。
「私の淋しさわかったかしら!」
多分そういう事なんだろう。
いつの間にやらリナにハマっていた家族は、そんなツンデレ味のある彼女も愛でるのだ…、私を含め…ね?
リナに旦那を見つけようと、雄のシンジくん(エヴァ当時ハマってた…)をお迎えするも……。彼女の好みと違ったらしく独り身のまま生涯を終えた。
ジャンガリアンハムスターの生涯は短い……。シンジくんは初代リナが亡くなってから、僕愛されてるよ!!とでも言いたげに愛らしくなった。
愛情足りてなかったのね…ごめんよ?とか思いつつ、2代目のリナを迎えた。
やはりシンジくんとは、番にはならなかったけど。
あまりの別れの早さに、心が耐えきれなくなった私は、ハムスターを育てるのを3匹でやめた。
けれど、父が亡くなった時、母曰く「りなーー!」と嬉しそうに父が呼んだので異変に気がついたそうで、ああ……、リナがお迎えに来てくれたのか……となんとなく思った。
私も何か虫の知らせ的なものがあったらしく、前日の夜に仕事帰りにも関わらずご飯「帰ったら作るから、待っていて」とらしくもなく、しゃぶしゃぶの材料とビールを買って帰宅したし。
私も少しでも嬉しい気持ちで、旅立ってくれたのなら、救われる気がする……。
ペットたちに対しても、今はそう思う。
その頃は食べさせてはいけない食べ物などを気にしてはいなかったので、欲しがるものをあげてた。
カレーとかステーキのかけらとか。
むしろあげないと私の指に穴が開く勢いだったのも要因の一つかも。
「彼女はリナちゃんの凄いところを見てみたい!!」そう褒めると全力全開で回し車を回す子だった。
気がついたら年の近い姉もハムスターにはまっていた。 ん?? なして??
ある時、スーパーファミコンの時代からハマってたかまいたちの夜の舞台になってるペンションにお泊りする代わりに、興味すらなかったスキーを、する羽目になったことがある。
普通に過ごすと信じてたリナは、突然と具合が悪そうだ……。
「調子の悪い私をおいて行かないわよね?」とでも言いたげだ。
心配した私は、旅行行くのやめるか!?と思った。でも八王子に向かい、高速を使って長野についた頃、自宅に公衆電話から、5時過ぎにも関わらず、リナの様子を聞くのに電話したら、「あんた達が出てすぐに元気に走り回ってたわよ??」と母に言われた。
リナ…、お前仮病かよ…。
それ以降、私や両親が旅行する出発直前に、失踪事件を起こすのと、急に体調が悪くなるリナ対策に、旅行の話と準備は彼女の前ではしない!そんなルールが暗黙の了解となった。
そんなこんなで旅行の準備を進めていたからか、リナは気が付かなかった。
『ねぇ!あの人達どこいったの!?』とでもいいたげに、私は八つ当たりで何日かかじられ続けて流血案件だった。
「リナ…お前遠慮知ろうな?」
本気でこいつ躾け直してやろうかと思っている内に両親が帰ってきた。
父は帰って早々、リナに彼女の好物のヒマワリの種を受け取り真顔で投げ捨てる。
『きっと父が見てない所で、拾って食うだろお前!!』私はそんな失礼な事を思っていたし、すぐ忘れると思ったのに一週間は受け取らなかったリナ。
「私の淋しさわかったかしら!」
多分そういう事なんだろう。
いつの間にやらリナにハマっていた家族は、そんなツンデレ味のある彼女も愛でるのだ…、私を含め…ね?
リナに旦那を見つけようと、雄のシンジくん(エヴァ当時ハマってた…)をお迎えするも……。彼女の好みと違ったらしく独り身のまま生涯を終えた。
ジャンガリアンハムスターの生涯は短い……。シンジくんは初代リナが亡くなってから、僕愛されてるよ!!とでも言いたげに愛らしくなった。
愛情足りてなかったのね…ごめんよ?とか思いつつ、2代目のリナを迎えた。
やはりシンジくんとは、番にはならなかったけど。
あまりの別れの早さに、心が耐えきれなくなった私は、ハムスターを育てるのを3匹でやめた。
けれど、父が亡くなった時、母曰く「りなーー!」と嬉しそうに父が呼んだので異変に気がついたそうで、ああ……、リナがお迎えに来てくれたのか……となんとなく思った。
私も何か虫の知らせ的なものがあったらしく、前日の夜に仕事帰りにも関わらずご飯「帰ったら作るから、待っていて」とらしくもなく、しゃぶしゃぶの材料とビールを買って帰宅したし。
私も少しでも嬉しい気持ちで、旅立ってくれたのなら、救われる気がする……。
ペットたちに対しても、今はそう思う。
0
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる