私と愉快な動物たち。

皇ひびき

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本編

文鳥と私2

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 文鳥を飼いだしてしばらくした頃、みょんぼは卵を生み出した。

「は?」
サイレントだけど求愛ダンス踊ってるのになんでメスなの!?
てか、サイレントで踊ってる時点で疑うべきだけど、初めて文鳥を育て出したばかりの私には、その考えはなかった。
ペットショッに行って相談してみると、3日くらいはお見合いするのが理想と言われた。
あとは本当かはわからないけど、姐さん女房が上手くいくらしいなんて眉唾な話も参考までに聞いた。
最悪の場合はケージ買いたすか…、そう覚悟も決めたし、雄だとハッキリしている子は、殆ど荒文鳥しかおらず、シナモン文鳥の鳴海(♂)をお迎えしました。

 しばらく鳴海がびくびく生活していたけど、二羽の仲はそれなりにうまく行った様子。
 無精卵ばかりだったけど、二羽で仲良く温めてました。
たまにツボ巣を覗くと、卵を守るのに必死なみょんぼが鳴海がグェとなるほど潰してた事件も懐かしい思い出です。
結局、みょんちゃんの子供は見ることが出来なかったのが残念。

 因みにシナモン文鳥も、生まれたら孵ると信じていたけど、それは甘かったらしい。シナモン文鳥が劣性遺伝の為相手にハーフとかクォーターといった形でも、シナモンの血が入ってないとだめだったらしい。残念。

そうこうしている内に知り合いから、雛を頂いたり飼っていたけど、子供が生まれるから誰か引き取ってくれないかと言う子をお迎えしたりしている内にわが家は多頭飼いになっていったという。

 相変わらずみょんぼは、強いオーラでもあるのか、うちの子のボス的存在になっていたみたい。

文鳥を育てていて仲良くしてもらってる方々に、豆苗が良いらしいと聞き、早くに取り入れた。そのせいで美味しいとは思うし、出されれば食すけど、自分で料理してまで豆苗が食べれない。

 今のように豆苗が当たり前に売っていなくて、見かけたら全て文鳥行きだった…。
それもあってか、何というのか文鳥のご飯を取り上げているような罪悪感が出来てしまって進んで食べる食材から除外されていったという…。

 彼らに豆苗を与える時は水を張ったタッパーに洗った豆苗を入れた状態で与えていたので、短いあんよを懸命に開いて、豆苗の上に踏ん張って食べていたのを、ぼんやりと見ていてすごくほっこりした。

 因みに荒文鳥だった鳴海だけど、奥さんの影響でおっかなびっくりだけど肩に乗ってきてくれる子になりました。けれど手には乗らないままでした。

 他の手乗りの子は、大抵の時間放鳥していたので、初めて会う人の手のひらに乗り、鳥好きには喜ばれる子ばかりでした。
みんな警戒心が薄く人懐っこいので、来客は文鳥を握るのを楽しみにしていたみたいです。

 みょんぼが可愛くて、パソコンで文鳥サイトを運営していた時に、キーボード入力をしていたのでTとかR、Eの場所にお腹をつけて寝たり、マウスをクリックする手の人差し指にわざととまって、自分に意識を向けようとするみょんぼは、今思い出しても可愛くて仕方ない子でした。
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