魔法と呪いの姫君は光とともに

皇ひびき

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始まり

3【改稿】

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 料理の許可をルカが貰って来てくれたから早速作ってみたいな。

 オムライスを作りたいけど、お兄様もルカもデミグラスソースとかの濃い味も好きそうだけど、今回はシンプルにケチャップソースのを作ってみようかな。

 でもミキサーなんてないわよね……。そんな事を考えつつ、ゆるやかなカーブを描いている腰まである銀髪を一つに束ねながら、厨房へと進む。

 欲しい材料が足りない場合もあるから、慎重に確認していく。

 前世ではラーメンとかチャーシューとか、麺やスープから作っていたからだろうか。まだ色々と作り方は覚えてる。

 あ、ミキサーらしきものもある! 魔力を使って動かすタイプのようだわ。私にも使えそうね。

 トマトを湯剥きしてザク切りにして、ニンニクと玉ねぎを入れてミキサーヘかける。それを裏ごししてお酢や調味料やスパイスを入れてグツグツ焦がさない様に煮込む事1時間。

 私が何をしてるのか興味深そうにみていた、厨房の人達も時間が空いているからと手伝いを申し出てくれたので、火の番は厨房の人に任せて私はマヨネーズ作りを始めた。

 いくつかの卵に浄化の魔法をかけてボウルへと割り入れると、塩やコショウを入れて混ぜる。

 なんの料理に使用する為の物かは、良く分からなかったけどブレンダーらしきものもあったので、油を足しながら撹拌する。

「何を作っているのですか?」

 迷いなく料理をしている姿に面をくらったのか、そばで見ていたルカが聞いてくる。

「今作っているのは、ケチャップソースとマヨネーズかしら?」

 味を整えつつ、レモン果汁とお酢を加えながら撹拌することを繰り返して、マヨネーズとケチャップの出来上がり。

「空いた時間に、キャベツの千切りを用意したのにつけて食べてみて?」

 そう言って見本の様にして、ルカに渡すと他の人達も怖怖小皿に盛り付けつつも見慣れない調味料に逡巡する。

 私はそんなことはお構いなしに、チキンライスを作るべく、鶏肉、玉ねぎ、パプリカを切り分け、味付けして炒める。お米も少し多めにして、水で研いでからピラフのように炒める。
そこに具材を足してケチャップ共に炊き上げるのだ。

『炊飯器があれば良いのに…』

 お鍋に蓋をして火加減を見ながら、私もマヨネーズをかけて野菜をいただく。

「どうかしら?」

 自分では上出来の味付けだと思ってたのに、みんなまだ口にしていない。

『合わないのか~。仕方ないから一人で消費しなきゃかなぁ』

 そうしょんぼりしていると、意を決したようにルカが一口。パラパラと厨房の人達も口にし始める。

「レモンの爽やかな香りがして美味しいです! それでいてまろやかというか……、好みの味です」

 ルカも気に入ってくれたみたいで、お野菜のおかわりまでしてくれて、しょんぼりした気分が嘘みたいに幸せな気分になった。
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