17 / 88
本編
14
本当はお父様が作ってくれスプレーの容器にオイルを入れてみたい気持ちは山々だけど、なんせ香りが強いと思う。フレーバーティーを楽しもうって時にはするべきではない様に思い、後回しにした。
温めたポットを空にして、茶葉と花びらを入れる。ブレンドティーが売っていないので、このくらいがちょうどかな? と見切り発車だ。
「あの…、人様に差し上げるおつもりだったら、好みのプレンドを研究してみてくださいね? あくまでもこういうものという見本でしかないので…」
そう言いつつ、空気が入りやすいように、高い位置からお湯を注ぐ。茶葉の旨味成分を引き出すためのジャンピングに空気は不可欠だと教えてもらった事がある。
水道水には空気があまり含まれてない為、ペットボトルに淹れ、振っていたくらいだ。電気ポットもそう…。何度も沸騰するうちに空気が向けちゃうのかあまり茶葉が躍らない。
この世界の水は、今まで口にしてきた感じからすると、水は軟水の様な気がする。
従姉妹がダイエットにと硬水の飲料を飲んでいて、少しもらったのだけど…。少し飲みにくさを感じたのよね。まずくはないけど、喉に引っかかる感じ。
…という事は、茶葉は少なめにした方がいいはずだ。
西洋の紅茶の分量通りに淹れると、渋くて苦くて、水色が濃くなるはず。
そういう部分で、元の世界での紅茶の好き嫌いは別れている気がする。
私は薄く淹れたほうが好みなので、今後ブレンドはお父様達に任せるのがいいはずだ。
自分で厚めの布地で作った、ティーコゼーを持ってきていたので茶葉を蒸す。
「それはなんだい?」
お父様が聞いてくる。
「私のいた世界で、ティーコゼーと言って、紅茶の茶葉をむす為にかけるものです。レイス様に、薔薇の花弁を乾燥して頂いたので、いつかご馳走したいなと思って作ってました」
「「レイ……」なんて可愛い子なのかしら!」
そう言って私を抱きしめる二人。喜んでくれて嬉しいけど、何気に苦しい。
「父上、母上、なにやってるの?」
少し呆れた声がして、ふと見るとレイス様が来られたらしい。
「レイが紅茶を淹れてくれててね。あまりに可愛いことを言うから抱きしめてしまったよ。ね、メルア」
「そうね、貴方」
不思議と冷めていないお湯をカップに入れ温め、ローズティーを注ぐ。
「なんで冷めないんだろう……」
思っていた事を口に出してたらしく、笑いながらレイス様が答えてくれる。
「あぁ、料理やお湯やお茶の事? 魔法で一定の温度を保つ様に魔法がかかった食器なんだよ」
「そうなんですね…。だから冷めてなかったんだ。お料理とか……」
せっせとお父様、お母様、レイス様にお茶を渡しながら言った。
「先に飲んでてくださいね」
そして私は、戻ってきたティーファからラベンダーを受け取り、ラベンダーティーも淹れるのだった。
温めたポットを空にして、茶葉と花びらを入れる。ブレンドティーが売っていないので、このくらいがちょうどかな? と見切り発車だ。
「あの…、人様に差し上げるおつもりだったら、好みのプレンドを研究してみてくださいね? あくまでもこういうものという見本でしかないので…」
そう言いつつ、空気が入りやすいように、高い位置からお湯を注ぐ。茶葉の旨味成分を引き出すためのジャンピングに空気は不可欠だと教えてもらった事がある。
水道水には空気があまり含まれてない為、ペットボトルに淹れ、振っていたくらいだ。電気ポットもそう…。何度も沸騰するうちに空気が向けちゃうのかあまり茶葉が躍らない。
この世界の水は、今まで口にしてきた感じからすると、水は軟水の様な気がする。
従姉妹がダイエットにと硬水の飲料を飲んでいて、少しもらったのだけど…。少し飲みにくさを感じたのよね。まずくはないけど、喉に引っかかる感じ。
…という事は、茶葉は少なめにした方がいいはずだ。
西洋の紅茶の分量通りに淹れると、渋くて苦くて、水色が濃くなるはず。
そういう部分で、元の世界での紅茶の好き嫌いは別れている気がする。
私は薄く淹れたほうが好みなので、今後ブレンドはお父様達に任せるのがいいはずだ。
自分で厚めの布地で作った、ティーコゼーを持ってきていたので茶葉を蒸す。
「それはなんだい?」
お父様が聞いてくる。
「私のいた世界で、ティーコゼーと言って、紅茶の茶葉をむす為にかけるものです。レイス様に、薔薇の花弁を乾燥して頂いたので、いつかご馳走したいなと思って作ってました」
「「レイ……」なんて可愛い子なのかしら!」
そう言って私を抱きしめる二人。喜んでくれて嬉しいけど、何気に苦しい。
「父上、母上、なにやってるの?」
少し呆れた声がして、ふと見るとレイス様が来られたらしい。
「レイが紅茶を淹れてくれててね。あまりに可愛いことを言うから抱きしめてしまったよ。ね、メルア」
「そうね、貴方」
不思議と冷めていないお湯をカップに入れ温め、ローズティーを注ぐ。
「なんで冷めないんだろう……」
思っていた事を口に出してたらしく、笑いながらレイス様が答えてくれる。
「あぁ、料理やお湯やお茶の事? 魔法で一定の温度を保つ様に魔法がかかった食器なんだよ」
「そうなんですね…。だから冷めてなかったんだ。お料理とか……」
せっせとお父様、お母様、レイス様にお茶を渡しながら言った。
「先に飲んでてくださいね」
そして私は、戻ってきたティーファからラベンダーを受け取り、ラベンダーティーも淹れるのだった。
あなたにおすすめの小説
笑い方を忘れた令嬢
Blue
恋愛
お母様が天国へと旅立ってから10年の月日が流れた。大好きなお父様と二人で過ごす日々に突然終止符が打たれる。突然やって来た新しい家族。病で倒れてしまったお父様。私を嫌な目つきで見てくる伯父様。どうしたらいいの?誰か、助けて。
恋詠花
舘野寧依
恋愛
アイシャは大国トゥルティエールの王妹で可憐な姫君。だが兄王にただならぬ憎しみを向けられて、王宮で非常に肩身の狭い思いをしていた。
そんな折、兄王から小国ハーメイの王に嫁げと命じられたアイシャはおとなしくそれに従う。しかし、そんな彼女を待っていたのは、手つかずのお飾りの王妃という屈辱的な仕打ちだった。それは彼女の出自にも関係していて……?
──これは後の世で吟遊詩人に詠われる二人の王と一人の姫君の恋物語。
【コミカライズ決定】魔力ゼロの子爵令嬢は王太子殿下のキス係
ayame@アンジェリカ書籍化決定
恋愛
【ネトコン12受賞&コミカライズ決定です!】私、ユーファミア・リブレは、魔力が溢れるこの世界で、子爵家という貴族の一員でありながら魔力を持たずに生まれた。平民でも貴族でも、程度の差はあれど、誰もが有しているはずの魔力がゼロ。けれど優しい両親と歳の離れた後継ぎの弟に囲まれ、贅沢ではないものの、それなりに幸せな暮らしを送っていた。そんなささやかな生活も、12歳のとき父が災害に巻き込まれて亡くなったことで一変する。領地を復興させるにも先立つものがなく、没落を覚悟したそのとき、王家から思わぬ打診を受けた。高すぎる魔力のせいで身体に異常をきたしているカーティス王太子殿下の治療に協力してほしいというものだ。魔力ゼロの自分は役立たずでこのまま穀潰し生活を送るか修道院にでも入るしかない立場。家族と領民を守れるならと申し出を受け、王宮に伺候した私。そして告げられた仕事内容は、カーティス王太子殿下の体内で暴走する魔力をキスを通して吸収する役目だったーーー。_______________
一途な皇帝は心を閉ざした令嬢を望む
浅海 景
恋愛
幼い頃からの婚約者であった王太子より婚約解消を告げられたシャーロット。傷心の最中に心無い言葉を聞き、信じていたものが全て偽りだったと思い込み、絶望のあまり心を閉ざしてしまう。そんな中、帝国から皇帝との縁談がもたらされ、侯爵令嬢としての責任を果たすべく承諾する。
「もう誰も信じない。私はただ責務を果たすだけ」
一方、皇帝はシャーロットを愛していると告げると、言葉通りに溺愛してきてシャーロットの心を揺らす。
傷つくことに怯えて心を閉ざす令嬢と一途に想い続ける青年皇帝の物語
ヒロインに躱されて落ちていく途中で悪役令嬢に転生したのを思い出しました。時遅く断罪・追放されて、冒険者になろうとしたら護衛騎士に馬鹿にされ
古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄され
恋愛
第二回ドリコムメディア大賞一次選考通過作品。
ドジな公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間、前世の記憶を取り戻したのだ。
そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強騎士の恋愛物語になるはずです。でも、その騎士も訳アリで…。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。
皆様のお陰でHOTランキング第4位になりました。有難うございます。
小説家になろう、カクヨムでも連載中です。
次こそあなたと幸せになると決めたのに…中々うまくいきません
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のシャレルは、第二王子のジョーンによって無実の罪で投獄されてしまう。絶望の中彼女を救ってくれたのは、ずっと嫌われていると思っていた相手、婚約者で王太子のダーウィンだった。
逃亡生活を送る中、お互い思い合っていたのにすれ違っていた事に気が付く2人。すれ違った時間を取り戻すかのように、一気に距離を縮めていく。
全てを失い絶望の淵にいたシャレルだったが、ダーウィンとの逃避行の時間は、今まで感じた事のないほど、幸せな時間だった。
新天地マーラル王国で、ダーウィンとの幸せな未来を思い描きながら、逃避行は続く。
そしていよいよ、あと少しでマーラル国というところまで来たある日、彼らの前にジョーンが現れたのだ。
天国から地獄に叩き落されたシャレルは、絶望の中生涯の幕を下ろしたはずだったが…
ひょんなことから、ダーウィンと婚約を結んだ8歳の時に、戻っていた。
2度目の人生は、絶対にダーウィンと幸せになってみせる、そう決意したシャレルだったが、そううまくはいかず、次第に追い詰められていくのだった。
※シャレルとダーウィンが幸せを掴むかでのお話しです。
ご都合主義全開ですが、どうぞよろしくお願いします。
カクヨムでも同時投稿しています。
【完結】断頭台で処刑された悪役王妃の生き直し
有栖多于佳
恋愛
近代ヨーロッパの、ようなある大陸のある帝国王女の物語。
30才で断頭台にかけられた王妃が、次の瞬間3才の自分に戻った。
1度目の世界では盲目的に母を立派な女帝だと思っていたが、よくよく思い起こせば、兄妹間で格差をつけて、お気に入りの子だけ依怙贔屓する毒親だと気づいた。
だいたい帝国は男子継承と決まっていたのをねじ曲げて強欲にも女帝になり、初恋の父との恋も成就させた結果、継承戦争起こし帝国は二つに割ってしまう。王配になった父は人の良いだけで頼りなく、全く人を見る目のないので軍の幹部に登用した者は役に立たない。
そんな両親と早い段階で決別し今度こそ幸せな人生を過ごすのだと、決意を胸に生き直すマリアンナ。
史実に良く似た出来事もあるかもしれませんが、この物語はフィクションです。
世界史の人物と同名が出てきますが、別人です。
全くのフィクションですので、歴史考察はありません。
*あくまでも異世界ヒューマンドラマであり、恋愛あり、残業ありの娯楽小説です。
姉に代わって立派に息子を育てます! 前日譚
mio
恋愛
ウェルカ・ティー・バーセリクは侯爵家の二女であるが、母亡き後に侯爵家に嫁いできた義母、転がり込んできた義妹に姉と共に邪魔者扱いされていた。
王家へと嫁ぐ姉について王都に移住したウェルカは侯爵家から離れて、実母の実家へと身を寄せることになった。姉が嫁ぐ中、学園に通いながらウェルカは自分の才能を伸ばしていく。
数年後、多少の問題を抱えつつ姉は懐妊。しかし、出産と同時にその命は尽きてしまう。そして残された息子をウェルカは姉に代わって育てる決意をした。そのためにはなんとしても王宮での地位を確立しなければ!
自分でも考えていたよりだいぶ話数が伸びてしまったため、こちらを姉が子を産むまでの前日譚として本編は別に作っていきたいと思います。申し訳ございません。