【本編完結】貴方のそばにずっと、いられたらのならばいいのに…。

皇ひびき

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本編

23(レイス視点)

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 僕も父上も母上も、レイより先に食堂に先にお風呂で身を清めたのか、紫のドレスを纏ったレイ迎える。 
僕の瞳の色だ。他意はないとわかっていても、何故だろうか、胸が高鳴る。

「遅れましたか? すみません」

「着替えて来たのだろう? 早いくらいだよ」

「そうね。そのドレスも似合っているわ。結い上げた髪も可愛いわ。良く似合っているわ」

「紫がかった色も、良く似合うんだね。可愛くて見惚れてしまったよ。レイ…、僕の色を纏ってくれてるみたいで嬉しいよ!」

 そう伝えると、真っ赤になって俯いてしまう。もしかして異性として見てくれてる? その事が嬉しくて、なぜだか僕も意識してしまう。

「どうかしたかい?」

 父上が問いかけると、何か物思いにふけっていたようなんでいた思考から、解放されたみたいだった。

「何でもありません」

「夕飯の時もうちの料理人に、色々と教えてくれたみたいだね。ありがとう」

 自分の好みの味を作るのは楽しいという。すごい事をしているという自覚がなくて危ういと思う。

「レイス様は味見をしましたが、チキンソテーとポテトサラダとホワイトシチューを作ってみました。お口に合うといいけれど…」

 そういうと彼女はふんわりと微笑む。

「料理人やレイスに好評だったのでしょう? 楽しみだわ!」

 チキンソテー、ホワイトシチューとポテトサラダというものが並んだ。

「うわ…、元々さっぱりした味わいの肉だけど、ハーブと塩胡椒するだけで、全然味が変わるもんだね。今までの食事も美味しかったけど、複雑な味わいになれてしまったら、もうレイの料理しか食べられなくなりそうだね。味見したときにも、もっと食べたかったから嬉しいよ!」

 僕は自分が作ったわけでもないのに、レイが誇らしくて嬉しくなる。

「シチューも美味しいわ。ミルクのまろやかな味わいと、トロトロとしたからと口当たりがすごく美味しいわ! お芋もホクホクね!」

 母上にも好評のようだ。

「ポテトサラダとやらの、ソースは何を使っているんだい? 初めて食べる味なのに癖になる…。玉ねぎの仄かな辛味も美味い!」

 父上がここまで嬉しそうに食事をとるのは珍しい。

「マヨネーズって調味料です。サラダにそのままかけても美味しいんですよ。人にもよるかもしれませんが、クセになりすぎてマヨラーって呼ばれてる人達が元の世界にはいましたよ!」

 卵や果汁を使って作ってたやつを使ったのか。じゃがいもは、パサパサしそうなのに、しっとりしつつ、コッテリとしてコクがある。

「わかる気がするな……」

 父上も好きな味らしい。

「あはは。シチューにパンをつけて食べてみてください。今までよりは柔らかくなると思います」

「シチューの水分を吸い取って、やわらかくなるのね」

 母上が口を抑えてそういうと、すごく嬉しそうな顔を見て僕も嬉しくなる。
 温かい時間のせいだろうか。
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