【本編完結】貴方のそばにずっと、いられたらのならばいいのに…。

皇ひびき

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本編

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 パンチェッタを挟んだパンは好評だった。あのあと部屋へと帰り、ハンバーグが出来るようになったらとか想像をしていた。ハンバーガー用のパンズも作って貰おう。

 そう思うほど喜んで貰えた。お米にも想像より抵抗がないみたいなので、チャーハンとかチキンライスでオムライスとかレイス様好きそうとか、カレーライス作ったら喜ぶかな?
とか今後も色々と作りたいなと思った。


 今の目下の目標はハンバーグかな。時間をかけてミンチにすれば、ハンバーグは出来るはず。

 そんな事を考えながら、ラベンダーのサシェの香りに包まれて眠りについた。


 翌日の昼下り、厨房へと顔を出し、挽き肉を作ろうと思った。

「こんにちは! 朝のパンも、オムレツもサラダもとても美味しかったわ」

 挨拶と共に朝食の感想を伝えると、顔見知りの料理人な皆は笑顔になった。

 挽き肉も作りたいけど、まずは調味料の幅を広げたい。そう思ってケチャップを作りたいと思ってる。

 庭の菜園から、貰ってきたトマトの薄皮を剝いて、を多めにみじん切りにする。

 にんにくと玉ねぎ種をとった赤唐辛子を水に入れて煮込みスパイス液を作る。

 トマトを潰しながら煮込んでいき、塊を無くしてからスパイス液を入れて、グツグツと煮込む。新鮮なトマトケチャップの完成だ。

 まだ多めに、白米が残っていたので、鳥の魔物肉を小さく切り分け、玉ねぎや人参等をみじん切りにして、作ったばかりのケチャップと、塩と胡椒で味を整える。鍋でまたご飯を炊く要領で研いだご飯に具材を入れて炊き込む。

 様子を見ていたティーファさんも心做しか気になってるみたいだ。火加減を伝えて、お米の炊き方を覚えて貰う意味で、ラフェルさんにお願いする。

「挽き肉を作りたいと思うのですが、お手すきの方どなたか手伝ってもらえませんか?」

「あ…、旦那様からお肉を入れてレバーを回すと、ヒキニクになる道具を預かっています」

 思い出したように、ファルトさんが出してくる。覚えたてのクリーンの魔法をかけて、お肉を放り込みレバーを回す。撹拌する様に刃物が回り、少しずつ肉の繊維が壊れていった。

 お肉が柔らかくなってきた。クレイさんに魔法でパンを凍らせてもらい、パン粉を作る。

 玉ねぎのみじん切りを炒め、塩と胡椒で少し濃い目に味をつける。削ったパン粉の一部を、ミルクにつけ、挽き肉、炒めた玉ねぎ、つなぎのパン粉と卵を入れ、粘りが出るまで混ぜ合わせる。

 少し冷やして、タネを休ませると形を整える。オーロラソースでいいかなとケチャップとマヨネーズを混ぜ合わせた。 
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