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本編
68(レイス視点)
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部屋に行く途中で、ティーファと会ったので、レイと別れて、父上の部屋へと行く。
「レイがまた新しい料理を作ってくれたんだけど……。稲を加工したら、人にも食べられる事を証明してくれたよ。しかも無理して食べるようなものではなく、美味しかった」
「あの稲が? 茶色くて匂いが強くて食べれたものではなかったはずだが…」
「あの茶色い部分を取り除いた状態を食べるらしい。試食したけど、美味しかったよ。父上は稲の廃棄に、踏み切るつもりだったでしょう? 言えば夕食にも出してくれると思うから、味見してみてください」
きっと考えは変わる。その言葉は辛うじて飲み込んだ。
そういうと部屋に戻りどうすれば領民にハクマイを加工できるか検討を始めた。
それからしばらく経った後『準備出来てたら一緒に行こう』と、レイにメールを送った。
レイと食堂につくと、席へと隣り合わせに座る。
今日のドレスの色やリボンの色が、僕の色に飾られていてすごく嬉しくなった。ティーファ、いい仕事をする。レイの可愛さを力説しいたら恥ずかしがられた。
「レイス…も、青のお召し物、素敵で……。似合っていて見惚れます…」
そうレイは言うから、僕は嬉くなって笑った。
「あら、二人共先に来ていたのね」
そういうと、母上は席へと歩いていく。父上もすぐに来られ、席へと座る。
「今日もレイが食事を、師事してくれたんだって? ありがとう」
父上がそういうと、嬉しそうに微笑んだあと、考え込む素振りをする。父上や母上に稲を食べさせられない…といったところか。
「レイが稲の食し方を知っていて、すごく美味しかったんだ!」
言わないつもりだったのだろう、驚いた様子だった。
「あれは食料として試行錯誤してきたけれど、解決方が見つからなかったはずだが…」
「まぁ…。レイちゃんのお墨付きなら、きっと美味しいわね。今晩の食事として出るのかしら? 楽しみだわ」
出てきたのは差し支えないパンメインの食事。
「あまり見たことのない、光沢のあるパンと、卵とパンチェッタ? 美味しそうだね。稲も試してみたかったが、またの機会に作っておくれ」
「あ…、まだアイテムバッグにおかずあるのです……」
レイはそういうと、次々とフライドポテトや唐揚げ、生姜焼きをカバンから出していく。
借りておいた中皿とお米を炊いたお鍋を取り出し、ご飯をよそっていく。
「……レイちゃん、この白いのが稲の実なの? もっと茶色かったような…」
「唐揚げも合いますが、生姜焼きが、この中で一番合うと思います」
ハクマイを噛みしめると、噛めば噛むほどほんのりとした甘さが出てきて美味しい。
美味しいのに、そこまで主張してこない味に、パンの代わりになりそうだ…、そう思った。
生姜焼きを食べると、しょっぱさが前面に来て、少しずつ甘みが主張をしてくる。玉ねぎから滲み出た自然の甘みが調和している気がする。
「ん…、やっぱり日本人はお米よね……」
そういいレイは、うっとりとした表情を浮かべながら食べる。父上と母上だったけど、ハクマイを口にする。食べ始めると夢中になっていった。
「これは…、稲から取れた実の皮を剝いて、玄米という茶色い部分を取り除いた状態のものです。茶色いままだと栄養化が高いらしいのですが、食べにくいらしいです」
レイの顔を見るに、処分は回避したいと強く思う僕だった。
「レイがまた新しい料理を作ってくれたんだけど……。稲を加工したら、人にも食べられる事を証明してくれたよ。しかも無理して食べるようなものではなく、美味しかった」
「あの稲が? 茶色くて匂いが強くて食べれたものではなかったはずだが…」
「あの茶色い部分を取り除いた状態を食べるらしい。試食したけど、美味しかったよ。父上は稲の廃棄に、踏み切るつもりだったでしょう? 言えば夕食にも出してくれると思うから、味見してみてください」
きっと考えは変わる。その言葉は辛うじて飲み込んだ。
そういうと部屋に戻りどうすれば領民にハクマイを加工できるか検討を始めた。
それからしばらく経った後『準備出来てたら一緒に行こう』と、レイにメールを送った。
レイと食堂につくと、席へと隣り合わせに座る。
今日のドレスの色やリボンの色が、僕の色に飾られていてすごく嬉しくなった。ティーファ、いい仕事をする。レイの可愛さを力説しいたら恥ずかしがられた。
「レイス…も、青のお召し物、素敵で……。似合っていて見惚れます…」
そうレイは言うから、僕は嬉くなって笑った。
「あら、二人共先に来ていたのね」
そういうと、母上は席へと歩いていく。父上もすぐに来られ、席へと座る。
「今日もレイが食事を、師事してくれたんだって? ありがとう」
父上がそういうと、嬉しそうに微笑んだあと、考え込む素振りをする。父上や母上に稲を食べさせられない…といったところか。
「レイが稲の食し方を知っていて、すごく美味しかったんだ!」
言わないつもりだったのだろう、驚いた様子だった。
「あれは食料として試行錯誤してきたけれど、解決方が見つからなかったはずだが…」
「まぁ…。レイちゃんのお墨付きなら、きっと美味しいわね。今晩の食事として出るのかしら? 楽しみだわ」
出てきたのは差し支えないパンメインの食事。
「あまり見たことのない、光沢のあるパンと、卵とパンチェッタ? 美味しそうだね。稲も試してみたかったが、またの機会に作っておくれ」
「あ…、まだアイテムバッグにおかずあるのです……」
レイはそういうと、次々とフライドポテトや唐揚げ、生姜焼きをカバンから出していく。
借りておいた中皿とお米を炊いたお鍋を取り出し、ご飯をよそっていく。
「……レイちゃん、この白いのが稲の実なの? もっと茶色かったような…」
「唐揚げも合いますが、生姜焼きが、この中で一番合うと思います」
ハクマイを噛みしめると、噛めば噛むほどほんのりとした甘さが出てきて美味しい。
美味しいのに、そこまで主張してこない味に、パンの代わりになりそうだ…、そう思った。
生姜焼きを食べると、しょっぱさが前面に来て、少しずつ甘みが主張をしてくる。玉ねぎから滲み出た自然の甘みが調和している気がする。
「ん…、やっぱり日本人はお米よね……」
そういいレイは、うっとりとした表情を浮かべながら食べる。父上と母上だったけど、ハクマイを口にする。食べ始めると夢中になっていった。
「これは…、稲から取れた実の皮を剝いて、玄米という茶色い部分を取り除いた状態のものです。茶色いままだと栄養化が高いらしいのですが、食べにくいらしいです」
レイの顔を見るに、処分は回避したいと強く思う僕だった。
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