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仲良くなれるのか?
9 (鳴 視点)
しおりを挟む「なんか迷惑かけたかなぁ? なんか…、傷つけることしたかなぁ? やだよ。 心痛いよぉ…。 蹴られなきゃならない程、何をって思うけど、あの人達は遊びの一環なんじゃないかなぁ…」
私の頬に大粒の涙が頬を伝う…。
「机を蹴りつけるから、痛いわけない? そんなわけないじゃない…。 もうやだよ……、学校なんて行きたくない…」
自分でもそんな風に、気持ちを吐露したのは、初めてかもしれない。
「本当はね、辛くて悲しい…。 でも、笑ってそんな事する人達より…、痛い思いした私の方が…、人の痛みわかるんじゃないかって。 痛い思いした分…、してない人よりは…、って思おうとしたけど…、私に言い聞かせていたけど……、やっぱり…、痛いよ…、辛いよ……」
涙が止めどなく溢れて、うまく止めれない。
こんな私ヤなのにな。 格好悪い。 でも、文鳥さんだから許してくれるかなぁ。
そんな事を考えていたら、私は褐色の肌をした、格好良いお兄さんに抱きしめられていた。
急に日焼けした肌色の男性が、現れて抱きしめられたら驚く! それが格好良ければ余計に驚く!
「大丈夫だ…。 大丈夫…」
なだめる様に私の背中を撫でてくれる。びっくりしたのに涙は止まらない。
急に現れたその人は…、さっきまで、話を聞いてくれていた文鳥と同じ頭の色……。 黒よりほんのりと淡い色合いの髪。
青みがかったシャツに、ジーンズを身に着け、すごく高い体温の身体で、抱きしめてくる。
そんな訳ないのに……。
「文鳥さん……? なんかお兄ちゃんが出来たみたい……、温かい…。
夢でも嬉しいな……」
目から大粒の涙を零しつつ、感じたままをいう私。
「碧……、俺の名は碧っての。 普通の鳥じゃなくて悪かったな…」
気まずそうにそう口にする碧。
「今は泣きたいだけ、泣いて休めばいい…。 ついててやるから…」
驚いたけど、虐めにあってるなんて、お母さんには言えない…。 お兄さんには私の悩みの話をしていいの? 楽しい話なんかじゃないよ…。
けれど、泣きたいだけ泣いていい。 我慢なんてしなくてい
い…。 そう言われた気がして、これが現実だとは思えなかったけど甘えてしまおう。
そうして涙をとめられないまま、泣き続けてしまう私。
「夢なのだろうけど……。 目醒めた時に……、碧お兄ちゃんにいて欲しいな…」
その言葉を聞きながら、私の頭を、軟らかく撫ぜつつ頷く碧。
体から伝わってくるぬくもりに、すごく安心してしまったのかもしれない。 まだ頬に涙は残っていたけれど、お兄さんに抱きしめられたままに、泣きつかれて眠りについてしまった。
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