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番外編
キャビンと牧場
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キャビンに戻り、ダメ元でブランド米と小麦、大豆の苗とお茶の木を買いたい……、そう願ってみると、まんまと出てきた。
「おぉ~! これで牧場で、冬までに日数足りたら。お米植えれそう」
「シフォはお米欲しがってたものね。キャビンで食べたお粥も美味しかったよ」
シルがにこやかに笑顔を浮かべ言う。
『お米……、オムライスの卵以外のつぶつぶ? あれ美味しかった~、また食べたい~』
雨夏が、九本の尻尾をフリフリとしながら嬉しそうにいう。
キャビンは普通に煮込んだり、揚げたりとした準備にかかる時間は多いけれど、自由度は高い。
食材さえ準備が出来れば、好きな料理を作る事が出来る。
牧場ではレシピやランク、作れるメニューと制限は多いけれどもランクを超えれば意図的に失敗しない限り、料理の腕は失敗したとたとしても、上がっていく一方だ。
また薬草を使わなくても、体力の回復や魔法や農作で使うマジックポイントのようなものの回復や、戦闘での体力アップや各ステータスが上がる効果のある料理を作る事が出来る。
牧場に行き、米や小麦、豆といった苗の実る期間を確認した。季節ごとに30日となっているカレンダーを見、最長で春夏秋の35日間で実るとなっていたため、みんなで植える。
「牧場に来て初めてわかったけど、ブランド米ってお願いしたせいか、ランク8スタートとかやばい……」
「小麦の苗とかは、ランク4ってなってるのに、なんでそんなに違うのかな……」
『それってすごいの?』
「農家の方々の努力と品質改良のおかげだよ~」
夏は暑くなるけど、確か湖で泳いだりとかのイベントもあるから楽しいし、確かこのゲームには花火大会があった気がする。
シルも雨夏も多分見たことないだろうから、反応がすごく楽しみ。
季節ごとの野菜祭なんかもあるので、次回こそは出してみたい。来年こそは果物も植えたい所だ。
夏といえば、スイカやパイナップルも美味しいなぁ、キャビンでお金課金して、種もらって作っちゃおうかな。ぶどうとかりんごなら今から植えても間に合うかしら。
なんて妄想を膨らませていると、そろそろ帰ろうかと声をかけられる。
「ごめんね。じゃあお風呂入ってからご飯でもしようか」
「そしたら、先入っててもらっていいかい? 釣りをしてきて釣れた魚を調理してみたいんだ。レシピも入手したし」
「わかった! 雨夏はどうする? 一緒に入る?」
『一応、ワタシオスなのでシルと入る!』
「え? オスなの? ワタシって言ってるから、女の子だと思ってたよ~!」
『前もって言えて良かった。いつか人の形になれたら男の子って驚かれてそうだった……』
「気づいてなかったのか…」
雨夏がオスだった事。気がついてなかったのが私だけという事実に衝撃を受けつつ、お言葉に甘えて先にお風呂をいただく事にした。
「おぉ~! これで牧場で、冬までに日数足りたら。お米植えれそう」
「シフォはお米欲しがってたものね。キャビンで食べたお粥も美味しかったよ」
シルがにこやかに笑顔を浮かべ言う。
『お米……、オムライスの卵以外のつぶつぶ? あれ美味しかった~、また食べたい~』
雨夏が、九本の尻尾をフリフリとしながら嬉しそうにいう。
キャビンは普通に煮込んだり、揚げたりとした準備にかかる時間は多いけれど、自由度は高い。
食材さえ準備が出来れば、好きな料理を作る事が出来る。
牧場ではレシピやランク、作れるメニューと制限は多いけれどもランクを超えれば意図的に失敗しない限り、料理の腕は失敗したとたとしても、上がっていく一方だ。
また薬草を使わなくても、体力の回復や魔法や農作で使うマジックポイントのようなものの回復や、戦闘での体力アップや各ステータスが上がる効果のある料理を作る事が出来る。
牧場に行き、米や小麦、豆といった苗の実る期間を確認した。季節ごとに30日となっているカレンダーを見、最長で春夏秋の35日間で実るとなっていたため、みんなで植える。
「牧場に来て初めてわかったけど、ブランド米ってお願いしたせいか、ランク8スタートとかやばい……」
「小麦の苗とかは、ランク4ってなってるのに、なんでそんなに違うのかな……」
『それってすごいの?』
「農家の方々の努力と品質改良のおかげだよ~」
夏は暑くなるけど、確か湖で泳いだりとかのイベントもあるから楽しいし、確かこのゲームには花火大会があった気がする。
シルも雨夏も多分見たことないだろうから、反応がすごく楽しみ。
季節ごとの野菜祭なんかもあるので、次回こそは出してみたい。来年こそは果物も植えたい所だ。
夏といえば、スイカやパイナップルも美味しいなぁ、キャビンでお金課金して、種もらって作っちゃおうかな。ぶどうとかりんごなら今から植えても間に合うかしら。
なんて妄想を膨らませていると、そろそろ帰ろうかと声をかけられる。
「ごめんね。じゃあお風呂入ってからご飯でもしようか」
「そしたら、先入っててもらっていいかい? 釣りをしてきて釣れた魚を調理してみたいんだ。レシピも入手したし」
「わかった! 雨夏はどうする? 一緒に入る?」
『一応、ワタシオスなのでシルと入る!』
「え? オスなの? ワタシって言ってるから、女の子だと思ってたよ~!」
『前もって言えて良かった。いつか人の形になれたら男の子って驚かれてそうだった……』
「気づいてなかったのか…」
雨夏がオスだった事。気がついてなかったのが私だけという事実に衝撃を受けつつ、お言葉に甘えて先にお風呂をいただく事にした。
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