【本編完結】私のキャビンへようこそ!

皇ひびき

文字の大きさ
26 / 33
番外編

キャビンと牧場

しおりを挟む
 キャビンに戻り、ダメ元でブランド米と小麦、大豆の苗とお茶の木を買いたい……、そう願ってみると、まんまと出てきた。

「おぉ~! これで牧場で、冬までに日数足りたら。お米植えれそう」

「シフォはお米欲しがってたものね。キャビンで食べたお粥も美味しかったよ」

 シルがにこやかに笑顔を浮かべ言う。

『お米……、オムライスの卵以外のつぶつぶ? あれ美味しかった~、また食べたい~』

 雨夏うかが、九本の尻尾をフリフリとしながら嬉しそうにいう。

 キャビンは普通に煮込んだり、揚げたりとした準備にかかる時間は多いけれど、自由度は高い。

 食材さえ準備が出来れば、好きな料理を作る事が出来る。

 牧場ではレシピやランク、作れるメニューと制限は多いけれどもランクを超えれば意図的に失敗しない限り、料理の腕は失敗したとたとしても、上がっていく一方だ。

 また薬草を使わなくても、体力の回復や魔法や農作で使うマジックポイントのようなものの回復や、戦闘での体力アップや各ステータスが上がる効果のある料理を作る事が出来る。

 牧場に行き、米や小麦、豆といった苗の実る期間を確認した。季節ごとに30日となっているカレンダーを見、最長で春夏秋の35日間で実るとなっていたため、みんなで植える。

「牧場に来て初めてわかったけど、ブランド米ってお願いしたせいか、ランク8スタートとかやばい……」

「小麦の苗とかは、ランク4ってなってるのに、なんでそんなに違うのかな……」

『それってすごいの?』

「農家の方々の努力と品質改良のおかげだよ~」

 夏は暑くなるけど、確か湖で泳いだりとかのイベントもあるから楽しいし、確かこのゲームには花火大会があった気がする。

 シルも雨夏うかも多分見たことないだろうから、反応がすごく楽しみ。


 季節ごとの野菜祭なんかもあるので、次回こそは出してみたい。来年こそは果物も植えたい所だ。

 夏といえば、スイカやパイナップルも美味しいなぁ、キャビンでお金課金して、種もらって作っちゃおうかな。ぶどうとかりんごなら今から植えても間に合うかしら。

 なんて妄想を膨らませていると、そろそろ帰ろうかと声をかけられる。

「ごめんね。じゃあお風呂入ってからご飯でもしようか」

「そしたら、先入っててもらっていいかい? 釣りをしてきて釣れた魚を調理してみたいんだ。レシピも入手したし」

「わかった! 雨夏うかはどうする? 一緒に入る?」

『一応、ワタシオスなのでシルと入る!』

「え? オスなの? ワタシって言ってるから、女の子だと思ってたよ~!」

『前もって言えて良かった。いつか人の形になれたら男の子って驚かれてそうだった……』

「気づいてなかったのか…」

 雨夏うかがオスだった事。気がついてなかったのが私だけという事実に衝撃を受けつつ、お言葉に甘えて先にお風呂をいただく事にした。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

《完結》「パパはいますか?」ある日、夫に似た子供が訪ねて来た。

ヴァンドール
恋愛
嫁いですぐに夫は戦地に赴いた。すると突然一人の男の子が訪ねて来た「パパはいますか?」 その子供の顔は戦地に行った夫にそっくりだった。

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

処理中です...