18 / 50
出逢い 雪視点
雪視点6★
しおりを挟む
「そうだ小鳥さんたちに、ご飯あげようと思ってたんだった!粟とかの入れ物探してくるね!粟以外を食べる子も来ちゃったね。どうしよう。入れ物探してるうちに鳥さんたちに食べたいもの聞いておいてくれるかな??」
樹里さんは、僕達にそう言うと、玄関の方へと向かっていった。
今日届くと言っていた荷物が、そちらにあるのだろうけど。
★★★
僕も荷物持ちに、ついて行けば良かったかな……。そんなことが頭をよぎったけど今更遅いよね。
樹里さんに頼まれた、希望のものでも来てくれた知り合いに聞くかな…。
お米やらコーンやら食べれれば何でもと、みんなの希望は多種多様で面白い。
通常、雀も餌をもらえるのを察して、次のグループが木の上で待ってる。彼らはだいたい10羽くらいのグループで動く。リーダーが安全を確認したら、合図を送り他の仲間が食べに来る。それを繰り返して、彼等は危険と隣り合わせの中生きてる。
だから安全だとわかっても、グループで行動するのは彼らにはやめられない。だって一網打尽に襲われたら困るからね。その点、鳩は気楽だよね。油断しきってる気がするもの。わしっと鳩を捕まえてみたりしながら、樹里さんの帰りを大人しく待つ。
★★★
裏庭にいろいろなものを持って、樹里さんが戻ってきた。
「樹里さん、ありがとうございます。あれ?そのパウダーもかけるのですか?」
それはたまに口にする機会があった。美味しいパウダー!僕も詩紋も、つい味を思い出し瞳が輝く。
「いや、だってそれかなりのご馳走だよね??それかかってるなら、とうもろこしのパウダーとかたくさん入ってて、食べあきた粟も美味しくたくさん食べれるよ??」
そう言って頬を染める詩紋。うん、その気持ち、僕にもわかる。あれにはちみつ入れて溶かしたのとか、本当に美味しいんだ…。今度少し分けて欲しいな。
うっかり思考があらぬ方へと飛びかけた。
少し考えるような、仕草を見せる樹里さん。
「2人にはご飯作ろうと思ってたけど、粟食べたい??」
「悩ましいけど、樹里さんのご飯がいいです!昨日作ってくれたご飯も、すごく美味しかったですし」
思わず大好きな僕だけの主に、擦りつきたいけど我慢する。
僕たちは粟をセットして、僕が教えた餌をあやかしの木から生み出して食べやすくして器に入れる。
何やら嬉しそうで満足そうな、彼女を見てると僕まで誇らしい気持ちになる。
★★★
「じゃあ、私達もご飯作って食べようか?」
樹里さんが家に入ろうという仕草をした後、ふと気配を感じた。あやかしの木を見ると、立派なモモ肉がなっていた…。それはもう大量に…。僕らが大量に食べる事を想定したのかな…、あやかしの木は……。それにしても多くない?
調理してもらう側としては、たらりと冷や汗が流れそうだけど、その分僕も手伝おう。
「ありがたいけど……、木にお肉がなってるのは少しシュールね……。知人に聞いたイノシシの血抜きとかが浮かぶわね……。私は見たことないけど」
そう言いながら、樹里さんは、庭の水道で念入りに手を洗い、詩紋と僕もそれにならった。
そして樹里さんは、あやかしの木になった、お肉を手に取りキッチンへ向かい、僕らもそれを追いかける。
★★★
どんどん材料を調理していく樹里さんは魔法使いみたいだなって思った。
「二人は何食べたいかな?」
「僕らはサラダ大好きですよ!ツナとかも!」
僕はニコニコしながら答え、コクコク頷く詩紋。
「確か水菜ときゅうりはあったから……」
ちょっとした工程にこだわりがあるのか、確認しつつ、的確に料理を生み出していく樹里さんに僕も詩紋も見惚れてしまう。
「どうかな?」
そう言うと僕たちに、出来たてのドレッシングをかけたサラダを差し出して、味見をさせてくれる。なんだかごまの香りが美味しそう…。ツナとマヨネーズは食べたことがあったけど、こんな味は初めてで、すごく幸せな気分になった。
「マヨネーズやツナを、こんな風に使ったのね…。こってりしてるのかと思うと、さっぱりしててすごい!こんなの初めて食べたけどすごく好き~」
詩紋も頬を染め、咀嚼を続けている。
「樹里さん!美味しいです!」
美味しくて嬉しいのは僕らなのに、樹里さんの方が幸せそうに、僕らを見て笑うから詩紋と視線を合わせたあと、つられて僕らも笑ってしまった。
樹里さんは、僕達にそう言うと、玄関の方へと向かっていった。
今日届くと言っていた荷物が、そちらにあるのだろうけど。
★★★
僕も荷物持ちに、ついて行けば良かったかな……。そんなことが頭をよぎったけど今更遅いよね。
樹里さんに頼まれた、希望のものでも来てくれた知り合いに聞くかな…。
お米やらコーンやら食べれれば何でもと、みんなの希望は多種多様で面白い。
通常、雀も餌をもらえるのを察して、次のグループが木の上で待ってる。彼らはだいたい10羽くらいのグループで動く。リーダーが安全を確認したら、合図を送り他の仲間が食べに来る。それを繰り返して、彼等は危険と隣り合わせの中生きてる。
だから安全だとわかっても、グループで行動するのは彼らにはやめられない。だって一網打尽に襲われたら困るからね。その点、鳩は気楽だよね。油断しきってる気がするもの。わしっと鳩を捕まえてみたりしながら、樹里さんの帰りを大人しく待つ。
★★★
裏庭にいろいろなものを持って、樹里さんが戻ってきた。
「樹里さん、ありがとうございます。あれ?そのパウダーもかけるのですか?」
それはたまに口にする機会があった。美味しいパウダー!僕も詩紋も、つい味を思い出し瞳が輝く。
「いや、だってそれかなりのご馳走だよね??それかかってるなら、とうもろこしのパウダーとかたくさん入ってて、食べあきた粟も美味しくたくさん食べれるよ??」
そう言って頬を染める詩紋。うん、その気持ち、僕にもわかる。あれにはちみつ入れて溶かしたのとか、本当に美味しいんだ…。今度少し分けて欲しいな。
うっかり思考があらぬ方へと飛びかけた。
少し考えるような、仕草を見せる樹里さん。
「2人にはご飯作ろうと思ってたけど、粟食べたい??」
「悩ましいけど、樹里さんのご飯がいいです!昨日作ってくれたご飯も、すごく美味しかったですし」
思わず大好きな僕だけの主に、擦りつきたいけど我慢する。
僕たちは粟をセットして、僕が教えた餌をあやかしの木から生み出して食べやすくして器に入れる。
何やら嬉しそうで満足そうな、彼女を見てると僕まで誇らしい気持ちになる。
★★★
「じゃあ、私達もご飯作って食べようか?」
樹里さんが家に入ろうという仕草をした後、ふと気配を感じた。あやかしの木を見ると、立派なモモ肉がなっていた…。それはもう大量に…。僕らが大量に食べる事を想定したのかな…、あやかしの木は……。それにしても多くない?
調理してもらう側としては、たらりと冷や汗が流れそうだけど、その分僕も手伝おう。
「ありがたいけど……、木にお肉がなってるのは少しシュールね……。知人に聞いたイノシシの血抜きとかが浮かぶわね……。私は見たことないけど」
そう言いながら、樹里さんは、庭の水道で念入りに手を洗い、詩紋と僕もそれにならった。
そして樹里さんは、あやかしの木になった、お肉を手に取りキッチンへ向かい、僕らもそれを追いかける。
★★★
どんどん材料を調理していく樹里さんは魔法使いみたいだなって思った。
「二人は何食べたいかな?」
「僕らはサラダ大好きですよ!ツナとかも!」
僕はニコニコしながら答え、コクコク頷く詩紋。
「確か水菜ときゅうりはあったから……」
ちょっとした工程にこだわりがあるのか、確認しつつ、的確に料理を生み出していく樹里さんに僕も詩紋も見惚れてしまう。
「どうかな?」
そう言うと僕たちに、出来たてのドレッシングをかけたサラダを差し出して、味見をさせてくれる。なんだかごまの香りが美味しそう…。ツナとマヨネーズは食べたことがあったけど、こんな味は初めてで、すごく幸せな気分になった。
「マヨネーズやツナを、こんな風に使ったのね…。こってりしてるのかと思うと、さっぱりしててすごい!こんなの初めて食べたけどすごく好き~」
詩紋も頬を染め、咀嚼を続けている。
「樹里さん!美味しいです!」
美味しくて嬉しいのは僕らなのに、樹里さんの方が幸せそうに、僕らを見て笑うから詩紋と視線を合わせたあと、つられて僕らも笑ってしまった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
27
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる