【改稿】私と君の秘密の箱庭。

皇ひびき

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家族

家族7★

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★★★

 目が覚めると、小鳥のさえずりが聞こえてくる。久しぶりによく寝たなぁ。そんなことを思いつつ、意識を覚醒させるために伸びをする。

「ん~っ!」

 寝室にせつくんが組み立てたというケージに目をやると、桜文鳥がの羽根に顔を埋めて寝ている。なんだかムチムチとした肉厚に見える白文鳥、小柄なシナモン文鳥に、まだ背中にミルクティー色の産毛の残る雛っぽさ。それらを残した白文鳥っぽく見える文鳥も、背中に首を埋めて寝ている。

 あ…、ロゼくんなのかな。瞳が赤かったし、白文鳥のひなちゃんはグレーが混じってたような……。もしかして、アルビノ文鳥さんなの!?

 なんだかたくさん文鳥を、育ててるみたいだな。みんな安心しきって寝てる姿が可愛い。

「起きて着替えよう!」

 立ち上がり着替えを出しに、ベッドから離れる。


 ★★★

「お嬢さん待ってください。今日はあなたの為にプレゼントが……」

 両肩を掴まれ、耳元でイケメンボイスの囁きが聞こえてきた。ヤバい良いお声…。

「ひぇっ!!」

 驚いた私は思わず、振り向き声の主を見ると、千鶴さん……!?

 さっきまで寝てたんじゃ!?それになんでわざわざ引き止めてまで、耳元で囁くのこの人……!?

 男性なれしてない私には、刺激が強すぎるよ。思わず涙目になる私。

せつくん……」

「ちーづーるー!!」

 私の声に目が覚めたのか、いつの間にやら人形ひとがたになるせつくん。威嚇の声と共に千鶴さんに、渾身のグーパンチをお見舞いしたらしい。何やらふっ飛ばされてる千鶴さん。なんだかこの人の扱いが雑な理由がわかった気がする……。

 悪気なく…、したい事だけしてるから、尊敬されてないんだな…。仲は悪くなさそうなんだけど…。

 ずももももーと、背後の空気を重くしながら、千鶴さんを睨みつけるせつくん。

「気安く樹里じゅりさんに触るなって言ったよね!?僕!」

「昨日の美味しいご飯のお礼に、ワンピースをプレゼントしようと思っただけでね?」

「なんで引き寄せてまで、囁く必要あるの?叔父さんの駄目なところ、そういうところだからね!樹里じゅりさん涙目じゃないか!」

「え?!怖かったの?樹里じゅりちゃん、怖がらせるつもりなかったんだ。女の子は喜ぶことが多いから…、ごめんね……」

「私こそ、びっくりして……」

 そう言ってぺたんと床に座り込む私。

「大丈夫ですから、怖くないですから」

 そう言ってせつくんは、私を抱きしめるみたいにして背中を撫で、安心させようとしてくれてる。人の姿になってても、文鳥体温なのかすごく温かくてなぜだかホッとする。

「この変態は、あやかしの木にしばらく縛りつけときますから、安心して朝の準備してください。あと、僕にもお料理の仕方教えてくれたら嬉しいです!」

 愛らしい笑顔を私に向けて、そんなこと言うせつくん…、本当にいい子…。


★★★

「あと千鶴は、その変態的な動きやめるまで、樹里じゅりさんに自作のお洋服は渡さないでね!セクハラオヤジの作った服なんて、気持ち悪いでしょうから。信頼関係できるまで、ハウスしてた方がいいんじゃない?」

 私に向けていた顔が嘘のように消え去り、絶対零度の視線で、刺々しい言葉をたくさんなげつけていた。

 いわれた千鶴さんは、しょんぼりしたまま、ぬいぐるみサイズにされて、あやかしの木まで連行されていった…、らしい…。

 千鶴さんも自分で戻れるんじゃ?と思ったけど、反省してるのか、甥であるせつくんの言う通りにしている。

 呆然としたままでもいられないので、洋服を着替えて朝ごはんの準備しよう。
 せつくんと一緒にお料理も楽しそうだ。
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