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本編
15(ヘルメス視点)
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真っ暗な闇の中、俺は独りでいた。彼らに倒されて死んだのだろう。仲間の命を摘み取っていない事を祈るしか出来ない。
暗闇の中揺蕩っていると、急激に眩しい光に包まれた。
『ミリアムに感謝するのじゃぞ』
そんな言葉と共に意識が少しずつ覚醒していく。
胸の辺りに温もりを感じて少し身じろぎしてしまう。
「生き返って…」
俺は無意識に小さく呻くと、その瞳を開けミリアムを見つめた。
銀色の髪に赤い瞳の美しいエルフ。泣き腫らしたみたいな、赤い目をして俺を見つめる。
「俺は……?」
ミリアムへと手を伸ばしかけて、褐色の肌に気づく。
「…知られてしまったんだな」
何をとは口にしないけれど、褐色の手を見つめながら俺は言う。
「ダークエルフだったのですね…」
「幻滅しただろう? 髪色を変え、肌の色を変え仲間を欺いていたのだから…」
「貴方は盗賊として生きて行くのを良しとしなかっただけでしょう…? ダークエルフを仲間にする人達は少ないし、当然の行動かと…」
たまに泣き腫らした瞳に残る涙を拭う様にして彼女は言った。
「何故生きている……? 恐らく意識のない間に、君達を襲ったのだろう? マントはカースアイテムだった…? 違うのかな…」
「覚えているのですか?」
「途中からボンヤリとしているけどね…」
「そう…」
どう言葉を紡げばいいのか、迷う様に彼女は言う。
「ダークエルフとわかったんだ生き返らせるのは並大抵の事ではなかっただろう? どうやったんだい?」
「ふふっ、レイティア様に直談判かしら」
「エルフである君が…?」
「そう…、私が。だってダークエルフだからって、見捨てられるのは違うと思うもの…」
「俺は君の奴隷にでもなればいいのかな…」
「生きててくれれば、それで良い…。長い時の中、私を見てくれなくても良い。ただ…、少しでもレイティア様を…、いつか信じてくれたら嬉しい…」
「君は……」
「まだ血は足りないと思うから、ゆっくり休んでいて」
それだけ言うと、彼女は俺から離れていった。
彼女が泣き疲れて眠った後、俺が死んだ後に、オイジュスとネーレウスにプロポーズされて彼女が困っていた事。泣きながら俺の亡骸からずっと離れなかった事。俺を生き返らせる為にずっと泣きながら祈り続けたことを聞いた。
なんで俺なんかの為に。そう言う長年染みついた思いは拭えない。けれど、そんな彼女の為に生きて行くのも悪くないかもしれない。
そんな思いに包まれながら、彼女の張った結界に守られながら、俺は足りない血や体力の回復の為か、眠りに落ちるのだった。
暗闇の中揺蕩っていると、急激に眩しい光に包まれた。
『ミリアムに感謝するのじゃぞ』
そんな言葉と共に意識が少しずつ覚醒していく。
胸の辺りに温もりを感じて少し身じろぎしてしまう。
「生き返って…」
俺は無意識に小さく呻くと、その瞳を開けミリアムを見つめた。
銀色の髪に赤い瞳の美しいエルフ。泣き腫らしたみたいな、赤い目をして俺を見つめる。
「俺は……?」
ミリアムへと手を伸ばしかけて、褐色の肌に気づく。
「…知られてしまったんだな」
何をとは口にしないけれど、褐色の手を見つめながら俺は言う。
「ダークエルフだったのですね…」
「幻滅しただろう? 髪色を変え、肌の色を変え仲間を欺いていたのだから…」
「貴方は盗賊として生きて行くのを良しとしなかっただけでしょう…? ダークエルフを仲間にする人達は少ないし、当然の行動かと…」
たまに泣き腫らした瞳に残る涙を拭う様にして彼女は言った。
「何故生きている……? 恐らく意識のない間に、君達を襲ったのだろう? マントはカースアイテムだった…? 違うのかな…」
「覚えているのですか?」
「途中からボンヤリとしているけどね…」
「そう…」
どう言葉を紡げばいいのか、迷う様に彼女は言う。
「ダークエルフとわかったんだ生き返らせるのは並大抵の事ではなかっただろう? どうやったんだい?」
「ふふっ、レイティア様に直談判かしら」
「エルフである君が…?」
「そう…、私が。だってダークエルフだからって、見捨てられるのは違うと思うもの…」
「俺は君の奴隷にでもなればいいのかな…」
「生きててくれれば、それで良い…。長い時の中、私を見てくれなくても良い。ただ…、少しでもレイティア様を…、いつか信じてくれたら嬉しい…」
「君は……」
「まだ血は足りないと思うから、ゆっくり休んでいて」
それだけ言うと、彼女は俺から離れていった。
彼女が泣き疲れて眠った後、俺が死んだ後に、オイジュスとネーレウスにプロポーズされて彼女が困っていた事。泣きながら俺の亡骸からずっと離れなかった事。俺を生き返らせる為にずっと泣きながら祈り続けたことを聞いた。
なんで俺なんかの為に。そう言う長年染みついた思いは拭えない。けれど、そんな彼女の為に生きて行くのも悪くないかもしれない。
そんな思いに包まれながら、彼女の張った結界に守られながら、俺は足りない血や体力の回復の為か、眠りに落ちるのだった。
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