【完結】初めて好きになった貴方…

皇ひびき

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本編

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 結論から言うと、二人からのプロポーズはお断りした。魅了にかかった人にいくら好きだと言われても響かなかったし、いくら好きだと言っても、タイミング的に大切な人を亡くして落ち込んだ時につけ込むような告白を受け入れられなったから。
 
 二人には「気持ちを考えられず、すまなかった」とあとになって謝られた。

 私がヘルメスに思いを寄せているのを感じ取り、焦ってしまったみたいだ。

「これからはちゃんと応援するよ」なんて言われたけど、『見向きもされていないのに、応援も何も…』といった気持ちになる。


 ヘルメスがダークエルフって事には、皆かなり驚いたみたいだけど、普通に受け入れてるみたいだった。


 二人でこのパーティから離れないと駄目なのではないかと話していたら、どうせ皆もうダークエルフだと知ってるんだし、このまま一緒に過ごさないかと言われた。

 街では無理でも、森やダンジョン内なら、ヘルメスが素の姿で過ごしても良いのではないかと言ってくれた。

 彼の人となりを知って言ってくれてるのだろう。

 けれど、プロポーズを断った手前、「一緒に旅するのはどうなのか」そう悩んでいたら、マジェスティやアテナが「また馬鹿な事する様だったらしめる」そう言ってくれたので、今まで通りみんなで旅をしている。

 ヘルメスは、私に優しくなった。好きではないと思うけど守ってくれたり、一緒に過ごしてくれる時間も増えて、たくさん笑顔を見せてくれるから、つい勘違いしそうになる。

 少しだけ距離の近くなったヘルメスと、ドキドキとしながら過している。


 いつか私を、仲間としてではなく、一人の異性として見てくれたら良いのに。

 そんな願いを抱えながら、私はいつも通り最近手伝ってくれる様になったマジェスティやアテナと、仲間のご飯を作り、ダンジョンに潜ったり、森や街を旅していく。

 レイティア様との約束もある。いつかダークエルフであっても、ヘルメスがレイティア様を信仰して、支えていける存在になれる日が来るように。

 まだ方法は見つからないけれど、いつか私なりの方法を見つけて、ヘルメスの為にも頑張って行きたいと思う。

 私とヘルメスのこれからも、パーティの皆との関係性も、まだまだこれから私達の旅で、意見がぶつかり合い妥協しあって、きっとお互いの譲れないボーダーラインを見つけていくのだろう。そうして、いつかきっと絆というものが深まって行くのだと思う。

 そう考えると、今までの私達も、これからの私達も悪くないかもと思うのだ…。

 私の恋も仲間も、冒険もまだまだ始まったばかり。
 私達らしく、そんな風に生きていきたい。
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