バズれミステリーサークル 〜ミステリーサークルシリーズ〜

あたまんなか

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いよいよ建物の中に入った
視聴者の反応もどんどん良くなってるように感じる
その証拠にコメントの流れがいつもより早い
まぁそのコメントも半分くらいが【おまえはいいから女子を映せ!】的なもんだったが…

そうなることは大方の予想通り!
とにかくバズったもん勝ちってね!
期待して配信から目が離せない状況を作ってるだけで大成功ってもんだ!!

それにしてもこんなとこ一人じゃ絶対に入れねえって… 薄気味悪いったらないぞ…
ちゃんと先輩たち着いてきてくれてんだろうなぁ…

オレは後ろを振り向く
平然とあっちを調べ、こっちを調べしてる3人…
場馴れしてると言うか…神経を疑う…
コメントにも【女子のほうが落ち着いてね?】【どんな神経してんだよ?】なんてのも目につく
確かにオレが期待してた反応じゃなかった
ここは一つハプニングでも期待しますか!!

「先輩! ここに向かい合わせの扉があるんですけど オレがこっち開けるんで先輩はそっちを開けてもらえません?」

入り口から少し奥へと進んだ先に向かい合わせに部屋があった なんにもないかもだけど少しくらい大声でも出せば驚いて黄色い悲鳴くらいは出るだろう
視聴者もそういうリアクションを期待してるだろうし…

「あ、じゃあわたしがそっち開けるから灰田くんがこっち開けてよ!!」

えっ!? なんだそれ? どっちでもいいじゃん?
まぁどっちでもいいんだから別にいっか…

「わっかりましたぁ~! んじゃオレはこっちね!」

先輩たちが扉の前に到着するのを待って同時に扉を開けることにした
先輩たちの動きを見て驚かせるタイミングを見計らうためにも…

「なんかドキドキしますねぇ~こういうの…」

驚きのリアクションを引き出すには緩急が大事だと聞いたことがあった
少しオレと話して落ち着いたところで扉を開けてもらうことにしよう

「えっ? まぁなんか気味悪いよね… てか、どこに生贄の儀式とかやるところあるんだろうね??」

えっ? やば、さすがミステリーサークルの部長だけのことはある、この状況でもそのことは忘れてないんだ…
オレなんてそんなことスッカリ忘れてたのに

「そのためにも一つ一つ部屋調べてかなきゃなんないですね! んじゃぼちぼち扉開けてみますか!?」

オレにとっちゃどうでもいいことだ!
そんな場所あるわけない!!
全部オレがつくったデタラメなんだから!!
この配信がいかにおもしろいもんになってバズるかだけしかオレには興味ないんだしっ!!

オレはおもむろにドアノブに手を伸ばした
その瞬間!!!

ーー バチバチバチッ!!!! ー

うぎゃあああぁぁぁあああ!!!!!

なにが起きたかわからないオレは大声を出して飛び上がった!!
思わず大事に手にしてたスマートフォンを落としてしまうくらいに

「痛《いったあぁ》ぁあいーーーー…な、なんだ今の…」

思わず自分の手のひらを見る
とくになんにもなってなかったが、確かに今ドアノブを握った瞬間に激しい衝撃を感じた
まるで電気が走ったかのような衝撃!!
先輩たちは驚いてオレの方を見ていた

「ちょっとやりすぎじゃね?」

「いや、違いますって! ほんとなんかビリビリ来たんですって!! 先輩触ってみてくださいよ!!」

オレのリアクションが大げさとも言わんがばかりの佐倉さんの言葉に少しムッとした

「えっ!? そんな危ないかも知れないこと女子にやらせるのー??」

くそっ、こういう時は女子アピールしてきやがる
さっきまでオレより平然としていたくせに!

「どれ、わたしが開けてやろう」

スッとオレと佐倉さんの間を縫って峯岸先輩が扉の方へと向かう
よしっ!これはチャンスだ!!あのクールな峯岸先輩が慌てふためく姿を動画に収めなくては!!
オレは急いで落ちていたスマートフォンを拾いあげ峯岸先輩の方へと向けた

「先輩! 気をつけてくださいよ!!」

心にも思っていない声をかけ、来たるべき瞬間に備える
配信動画のコメント欄もなにが起きたか状況を理解できていなさそうだ… オレは状況を説明しながら峯岸先輩の行動を追った
ドアノブへと手を伸ばす峯岸先輩…
さぁいいリアクション見せてくれよぉ~…

ー カチャリ

えっ!?…
扉はなにごともなかったかのようにスルリと開いた
オレは呆気にとられ状況を把握できずにいた

「な、なんともないんすか? 先輩…?」

「ないだろ? なんかあったらさすがにわたしでも反応してると思うぞ?」

お、おかしい… さっきは確かにスゴイ衝撃が走ったんだ! オレはもう一度とドアノブを握る…
………確かになんにもない、こうやってギュッと握っても、ガチャガチャやってもなんの刺激もなかった
呆気に取られるオレの表情と、【自作自演 乙】と書かれたコメントがすごい勢いで流れていく画面がオレの目に映っていた…



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