バズれミステリーサークル 〜ミステリーサークルシリーズ〜

あたまんなか

文字の大きさ
10 / 16

更に更に探索

しおりを挟む


それから更に建物内の探索は奥へ奥へと進んでいった

奥へ進むにつれ一つ一つの部屋で起こるアクシデントが灰田くんに襲いかかった
慌てふためく灰田くんの姿をわたしたちは黙って見ていた 何度も見ているうちに『次はどんな驚き方するんだろう』なんて興味すら出てきていた
その一つ一つの驚き方に『リアクションだってーのっ!!』と本人は強がってたけど、それがいちいち可笑しかった

てか、こんだけ毎回なんかしら起こるアクシデントに疑問も持たないもんなのかなぁ?と不思議だったけど、きっと彼的には伸びる視聴者数に内心おいしいと思い始めていたのかもしれない
そうだったとしても灰田くんの表情には疲れが出てた
実況配信をしながら驚き続けているのだからさすがに元気な10代男子だとしても疲れが出て当然だろう

記録用の撮影をしている深鈴にしてもスマートフォンを構えてる手が『だるい』らしかった

「ねぇー、こんだけ探しても生贄の儀式がおこなわれた部屋ってないのねー? もうそんな部屋ないんじゃないのー?」

わたしは肩で息をする灰田くんに追い打ちをかけるかのように言葉で煽る

「ええっ!? この期に及んで先輩はまだそんなこと言うんすかっ!?!?」

そう言いながら振り返った灰田くんの顔は情けないことになっていた
振り乱した髪の毛が汗を大量にかいた顔にビッタリとひっついてる 配信しているカメラにはできるだけ取り乱してないよう装ってても いざカメラに映ってないところで顔は疲弊を覗かせていた

「だってもうあと一つしか扉見えないよ? せっかくここまで来たのに無駄足だったとかなっちゃうじゃん? それになんにもないんじゃ灰田くんのライブ配信観てる視聴者さんたちも納得いかないんじゃない?」

わたしの言葉を聞いた視聴者さんたちが一斉にわたしに賛同するコメントを送ってきてた
と同時にブーイングのコメントが流れ始める
灰田くんはその状況に焦って必死に弁明を繰り返す

「どうして慌ててるんだ? まだ部屋は残ってるだろ?その部屋になんもなかった時に考えればいいだろ?」

後ろから声をかける深鈴、ごちゃごちゃ言ってないでさっさと部屋に入れってことだろう
それよりも…深鈴、飽きてきてる…?

「そ、そうですよね!! さすが先輩!! こっちの先輩が不安になるようなこと言うもんだから…」

なんだこの調子の良さは…って今さらか…
まぁいいや、部屋もあと一つってことはそろそろ仕上げってことだもんね
眼前に立ち塞がる最後の扉を前に わたしたち3人は顔を見合わせて小さく頷いた




しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

彼女が望むなら

mios
恋愛
公爵令嬢と王太子殿下の婚約は円満に解消された。揉めるかと思っていた男爵令嬢リリスは、拍子抜けした。男爵令嬢という身分でも、王妃になれるなんて、予定とは違うが高位貴族は皆好意的だし、王太子殿下の元婚約者も応援してくれている。 リリスは王太子妃教育を受ける為、王妃と会い、そこで常に身につけるようにと、ある首飾りを渡される。

どうぞ、おかまいなく

こだま。
恋愛
婚約者が他の女性と付き合っていたのを目撃してしまった。 婚約者が好きだった主人公の話。

処理中です...