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更に更に探索
しおりを挟むそれから更に建物内の探索は奥へ奥へと進んでいった
奥へ進むにつれ一つ一つの部屋で起こるアクシデントが灰田くんに襲いかかった
慌てふためく灰田くんの姿をわたしたちは黙って見ていた 何度も見ているうちに『次はどんな驚き方するんだろう』なんて興味すら出てきていた
その一つ一つの驚き方に『リアクションだってーのっ!!』と本人は強がってたけど、それがいちいち可笑しかった
てか、こんだけ毎回なんかしら起こるアクシデントに疑問も持たないもんなのかなぁ?と不思議だったけど、きっと彼的には伸びる視聴者数に内心おいしいと思い始めていたのかもしれない
そうだったとしても灰田くんの表情には疲れが出てた
実況配信をしながら驚き続けているのだからさすがに元気な10代男子だとしても疲れが出て当然だろう
記録用の撮影をしている深鈴にしてもスマートフォンを構えてる手が『だるい』らしかった
「ねぇー、こんだけ探しても生贄の儀式がおこなわれた部屋ってないのねー? もうそんな部屋ないんじゃないのー?」
わたしは肩で息をする灰田くんに追い打ちをかけるかのように言葉で煽る
「ええっ!? この期に及んで先輩はまだそんなこと言うんすかっ!?!?」
そう言いながら振り返った灰田くんの顔は情けないことになっていた
振り乱した髪の毛が汗を大量にかいた顔にビッタリとひっついてる 配信しているカメラにはできるだけ取り乱してないよう装ってても いざカメラに映ってないところで顔は疲弊を覗かせていた
「だってもうあと一つしか扉見えないよ? せっかくここまで来たのに無駄足だったとかなっちゃうじゃん? それになんにもないんじゃ灰田くんのライブ配信観てる視聴者さんたちも納得いかないんじゃない?」
わたしの言葉を聞いた視聴者さんたちが一斉にわたしに賛同するコメントを送ってきてた
と同時にブーイングのコメントが流れ始める
灰田くんはその状況に焦って必死に弁明を繰り返す
「どうして慌ててるんだ? まだ部屋は残ってるだろ?その部屋になんもなかった時に考えればいいだろ?」
後ろから声をかける深鈴、ごちゃごちゃ言ってないでさっさと部屋に入れってことだろう
それよりも…深鈴、飽きてきてる…?
「そ、そうですよね!! さすが先輩!! こっちの先輩が不安になるようなこと言うもんだから…」
なんだこの調子の良さは…って今さらか…
まぁいいや、部屋もあと一つってことはそろそろ仕上げってことだもんね
眼前に立ち塞がる最後の扉を前に わたしたち3人は顔を見合わせて小さく頷いた
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